Tuesday, August 30, 2011

旅には編み物


旅に行くときに必要なものっていろいろあると思うけど、ここ1年の間で「編み物グッズ」は私の旅の必需品になりました。

農場が続くところを走ったり・・・


ニッターの多くの人は移動中に編み物をするみたいだけど(アメリカでの車の旅は距離が長いからね)、それだと車酔いする確率が高まってしまうことに気づき、私は大体ホテルで過ごすときに編むことがほとんど。



今回の旅では、ポートランドで立ち寄った毛糸やさんTwistedで買ったオレゴン州ローカルな毛糸でプレゼント用のフィンガレスグローブを編んでました。



旅行中にその土地で作られたオリジナルな毛糸を買って編み物をするって、なんかとってもいい気分。
海辺を走ったり・・・


買ったのはImperial Stock Ranchという1871年から続く家族経営の農場で作られた毛糸 Imperial Yarnです。


The Knitter's Book of Wool: The Ultimate Guide to Understanding, Using, and Loving this Most Fabulous Fiber毛糸を買う前から編みたいものが決まってることはほとんどないのですが、今回はちゃんと決まってました。

それはThe Knitter's Book of Woolという本に載っていたSweet Fern Mitts

私、とにかくフィンガレスグローブが好きで、人にプレゼントするときも編むことが多いのです。

いつも手が冷たい私にとっては、手袋をはずさないまま指先が使えるのはとっても便利だし、外でパソコン使うときだってはずさなくて済む。きっと誰にとっても便利だろうと勝手に思って、今回も指なし手袋に決定。これは友達へのプレゼントなので、彼女がいつも着ている洋服の色合いとかを考えて毛糸選びをしました。


今回この糸選びの時に勉強になったのが、Woolen yarnWorsted yarnの違い。このパターンはWoolen yarnを使うといいと書いてあったので、お店の人にどんなWoolen yarnがあるか聞くと、マラブリゴとともに紹介されたのが、このインペリアルヤーンでした。


この本から学んだところによると、Woolen yarnは毛糸同士があまりツイストしてないもの。ゆるくスピンされていて、空気をふくんでるので、軽くてやわらかいのが特徴。編むとちょっとぼこぼこしてて、味がでる。

Worsted yarnはしっかりそれぞれの毛糸がきちんとツイストされていて、編み地のしあがりはとってもスムースな感じになる。メリノウールなんかはこのWorsted yarnになる。

と、私なりに理解しました。

まだぬれてるのでぺちゃんこな状態。


まだブロッキング中で完全に乾いていない状態なので、乾くと毛糸がどんな風に空気を含んで仕上がるのか楽しみ。



オレゴンコーストにて。
海の向こう側は日本だと思うとつい・・・。
みんなーげんきですかぁー?



Monday, August 29, 2011

ポートランド&オレゴンコーストのおすすめ生地&毛糸やさん

今回のオレゴン州の旅の目的は観光&自然の中のドライブとともに、私の気になっているお店めぐりでした。ちゃーんと目的達成してきましたよ。それに太平洋沿いを移動中に人里離れた山の中にある生地やさんまで見つけちゃいました。

今回は滞在先をしっかり決めずに行ったので、目的地に向かって急ぐこともなく、たどり着いた先で宿を見つけて、次の日また移動という旅でした。私たちは夏に決まって旅行をすることにしてるのですが、去年のカルフォルニアの旅に続き、今回もとってもいい思い出の旅になりました。

さて今日は早速、ポートランド&オレゴンコーストで見つけたお勧めのお店を紹介します。


ポートランド

Twisted (毛糸)


このお店大好き!今までに数回行ったことあるのですが、雰囲気もよくってお店のセレクションも好き。マラブリゴ、ドリームインカラーも豊富で、地元オレゴンで作られたローカルの毛糸もあります。
大きなソファがあって、いつもそこにはお店の人や近所の人たちが座っておしゃべりしながら編み物してます。

ポートランドに住んだら、ここは行きつけになること間違いなし。




Yarn Garden(毛糸)

このお店のいいところは、いつもセール品が豊富なこと。75%引きなんてものもありました。コットンヤーンやファンシーヤーンが沢山あったかな。

お店も広くてパターンがゆっくり見れる部屋もあります。

カスケードやブラウンシープなど定番なものから、ちょっと珍しいブランドの毛糸もありました。

こことtwistedだけで十分欲しい毛糸や手に入れられると思います。


Yarnia(毛糸)


このお店は、シアトルで年二回行われるUrban Craft Uprisingというイベントを通して知りました。

ここは吉祥寺にあるアヴリルみたいに、いろんな糸を引き揃えてオリジナルの毛糸が作れること。

好みの糸の太さと素材(綿、麻、ウール、ポリエステルなど)、色を選ぶと、20分くらいかけて引きそろえてくれます。

沢山種類があって悩んじゃうけれど、欲しい毛糸のイメージがちゃんと決まってれば迷うこともないかも。オンラインショップもありますよ。



SewPo(生地)

このお店の周りはミシシッピディストリクトというらしく、ちょっとおしゃれなお店やレストランが沢山あるエリアでした。

小さいお店で品揃えはそんなに豊富ではなかったけれど、セレクションはかわいかったです。クラスとか受けてみたいかも。

お店の人と話すと、まだ出来てから数年しか経ってないらしく、「どうやってうちの店のこと知ったの??」と興味深く聞かれました。話によると、マーケティングをもっとしなくちゃいけないので、どうしたらいいか探っているとのこと。

ファミリービジネスらしく、この日は娘さん(かな?)がお店にいました。

「かわいい生地に囲まれて、さぞかしいろんなインスピレーションが湧くでしょうねー」と聞くと、「お店始めてからソーイングする時間がほとんどなくなっちゃったのよね。でもビジネスしている感覚というよりも、生地フェチシズムを満たしてるって言うほうが事実かもね」と笑ってました。


またここ来たいな。



Fabric Depot(生地)

かなり期待していたこのお店。

だって名前がまるであの大きなホームセンターHome Depotのようだし、きっとファブリックの大きな倉庫みたいなところなんだろうと思って辿りついたのがここ。

やっぱり想像通り大きかった!!ファブリックのコスコっていうかんじ。

ここは本当に生地専門店。なんでもある!そしてほぼすべての生地が20%引きでした。
税もないし20%引きともなると、シアトルで買うよりもすでに30%引きくらいになるってこと?!きゃー!

店内は・・・どーん!広いでしょ?大きなカートを押しながら店内ぐるぐる回りましたよ。
私、いまのところはコットンか麻の生地しか買ってないけれど、洋服作りをはじめたらきっといろんな生地が欲しくなるんだろうなあ。ポートランドの子たちが手作り服をよく着てるけど、きっとこういうところで生地を調達してるんだろうなあ。



Dava Beads & Trade (ビーズ)
ここはTwistedがあるブロードウェイ沿いにあります。

ここに最初に来たのは3年前。そのころは毛糸や生地の世界には入り込んでなかったので、ポートランドに来ると、このビーズやさんに来てました。

天然石の珍しいものや、面白い形のビーズなどがあり、クラスも結構あるみたい。ポートランドに住んでたら是非取ってみたいクラスがいろいろ。

私が愛読してたBead Simpleの作者Susan Bealさんもポートランド在住なので、ここでたまにクラスやるみたい。うらやましい!


キャノンビーチ
Center Diamond (生地)

オレゴンコースト沿いのキャノンビーチは小さな町があって、かわいいお店や本屋さんなどがあってまた来たいなあと思わせるところでした。

町を歩いてた多くの人たちは、きっとここにバケーションホーム(別荘)をもって、夏の間に家族と過ごすのだろうなあ。

ゆっくりとした時間が流れる場所でした。

さて、このお店はそんなキャノンビーチのメインストリート沿いにありました。

別荘地ということもあって、別に生地やさんが必要な場所でもないだろうし・・・と思って期待してなかったのですが、行ってよかった!
いかにもキルト的な生地ではなくって、かわいいポップな柄の生地、日本のコッカブランドの生地などもあり。

私がいつも手を伸ばすのはビンテージっぽい花柄や水玉柄が多いと、最近自分の在庫を見て気づきました。

ここでは、Modaブランドのメイドインジャパンのくすんだマスタード色の水玉生地と、いびつな線と丸が描かれた柄の生地を買いました。やったー!


Coastal Yarn(毛糸)

別荘や海辺でゆっくり過ごす人の
中にはきっと沢山編み物する人もいるんだろうと思ったのは、このお店を見つけたから。

このお店もキャノンビーチにありました。

お店にいたときに、お年を召したお客さんとお店の人が「じゃあ明日の夜のニットナイトでね!」と言ってたので、きっとこのビーチで数週間過ごす人は、夕飯のあとにこういうところに来て、みんなで編み物をするんだろうな。なんだか素敵な休暇の過ごし方ね。



というわけで、とっても長いブログになってしまいました。

オレゴンに遊びに行く編み物&縫い物好きの人の参考になればいいなと思います。

Friday, August 26, 2011

パッチワーク風トートバッグ

またまたちょっと久しぶりの更新です。

何をしていたのかというと、旦那が夏休みになったので、先週の日曜日から4泊5日のオレゴン州旅行に行ってきました!行き先はポートランドにオレゴンコースト。

ポートランドは好きな町。都市だけど、小さなコミュニティーがいろんなところに確立していて、小さな町的な雰囲気が味わえます。そしてこの町もとっても手作り人にはうれしい場所。チェーン店ではない小さな生地やさん、ボタンやさん、毛糸やさんなどが沢山あって、アート&クラフトをコミュニティが支えているのがよく分かります。

ワシントン州の隣の州なのに、州によって文化やそこに住む人たちもちょっと違うのがアメリカの面白いところ。ポートランドはシアトルよりもペースがゆったりとしていて、ここに住むのもいいだろうなあと思いました。


オレゴンはスローライフをとっても大切にしてて、有機野菜を食べ、日常品や服はリサイクルかRepurposeして自分で作ったりして無駄を省き、そして自分の住むコミュニティに積極的に参加する。なんだか前にいたバーモント州にちょっと似たところがあるなあと思いました。

オレゴン州もバーモント州もとにかく手付かずな自然に囲まれているところ。人間はそういうところに住むと、やっぱり自然にダメージを与えずに共生することを選ぶのかもしれないですね。そして本来こうあるべき。こういう方向に自分たちももっと生活できるようにしていきたいです。


今回の旅はポートランドに2泊。そのあと海岸にでて北上してきました。3泊目はリンカーンシティ、4泊目はシーサイド、そのあと古い町並みが残るアストリアを通ってシアトルに帰ってきました。オレゴンコーストは本当にきれいだった!

たくさん話したいことがあるのですが、今日は旅行の前にがんばって完成させたバッグを紹介。旅行中の買い物バッグとして、ガイドブッグやパンフレット入れとして、とっても役立ち大満足!

メインの生地はグッドウィルで買ったインテリア用の丈夫な生地。
それにお気に入りの生地をパッチワーク風にして縫いました。

ポートランド・サタデーマーケットに行った時に写真をとりました。ちなみにこのマーケット、日曜日もやってるのですが、3月から12月まで毎週末行われているとのこと。かなり大きな規模で、食べ物、ジュエリー、陶器、バッグ、ソープ、キャンドルなどなど、楽しいお店が沢山。こういうの大好き。



持つとこんな感じ。
ハンドルはバッグ用のコットンウェビングをつかいました。
メインの生地でハンドルを作るよりも丈夫で正解だったかも。

反対側はこんな感じ。
余った生地やFat quarterを使うのにぴったり。

裏地はコットン100%。
スナップつき。

自分の作ったものを持ち歩くってとっても気分がいいもの。しかもマーケットで小物をだすお店の人にバッグを褒められ、ますますご機嫌でした。


最後はお勧めの本屋さんについて。

ダウンタウンにあるパウエルズ・ブッグス

この本やさん、新本と古本を扱うとっても大規模な本屋さん。夜11時までやってるので、私たちは夕飯のあと閉店まで数時間ここで過ごしました。カフェもあります。

そしてさすがポートランド、クラフト関係の本も充実してて、見たことない本も沢山ありました。本好きなら簡単に数時間過ごせてしまう場所。オレゴン州はsale taxがないので、ますます買い物熱に拍車がかかってしまいました。。だってシアトルでは買い物するたびに9.5%も税がかかるので、なにをかっても思わぬ金額になるのですが、オレゴンでは見たままの価格で買えるのです。

そんなこともあって、さっそく数冊購入。うーん、危険なタックスフリーの誘惑。。。


ポートランドの生地やさんと毛糸やさんの紹介はまた次回。

たくさん書きたいことあるなあ。


Friday, August 19, 2011

ベインブリッジ島にある毛糸&生地やさん

 
久しぶりの更新になってしまいました。

理由はいろいろあって、ひとつは旦那さんの仕事が夏休みに入ったことで自分のリズムがちょっとくるってしまったこと(笑)。こう言うと、まるで子供が夏休みに入ったお母さんのようですが。。

そして先週は私の誕生日でもあったので、その日はベインブリッジ島で日帰り旅行を楽しみました。ベインブリッジ島はシアトルからフェリーで30分くらいのところにある、静かで自然あふれるゆったりとした島。


この日は島に点在するアートスタジオめぐりをする前に、ダウンタウンで朝食をして買い物もしました。小さなダウンタウンエリアにはローカルなカフェやレストラン、そしてここに来たときは必ず訪れるお店が二つあります。


一つはもちろん毛糸やさんのChurchmouse Yarns & Teas
ローカルの人たちに愛されてる毛糸やさん。
店員さんも感じがよいし、淹れたての紅茶を出してくれることも!
毛糸&紅茶。なんて素敵な組み合わせ!

Ravelryに入ってる人は分かるかもしれないけど、この毛糸やさんのオリジナルパターンは結構人気なのです。今回は前から気になっていたBarb's Koigu Ruffleを購入。指定のKoiguを使わなくても段染めのソックヤーンやDKヤーンで編んでもいいだろうなあ。こういうアクセサリー的な巻物大好き。首がちょっと長い(気がする)私としては巻物はおしゃれ以外にも大切な防寒具でもあります。プレゼントにもよさそうなデザインね。


もう一つのお店はかわいい生地やさん。Esther's Fabircです。お店の外にあるこのディスプレイ!これを見たらお店に入らずにはいられません。

うれしくなっちゃうディスプレイ。

ここには今までシアトルの生地やさんでは見たことのないプリント柄の生地や、日本のコッカブランドもありました。セール中だったビンテージっぽい花柄の生地を購入。それとラベンダーのサシェの無料パターンももらえました。

このサシェですが、ラベンダーの刺繍がしてあってリネンのような袋だったので、お店の人に聞いてみたのですが、実はリネンではなくて「オズナバーグ Osnaburg」という綿100%の生地とのこと。

リネン大好きなので、バッグ&小物作り用にいいリネンを探していたのですが、どれもかなりお高めの1ヤード20ドル以上だったのでちょっとためらってたのですが、このオズナバーグという生地は1ヤード6ドルくらいとのこと。

でもリネンのようなざらっとした手触りに、染められてない自然な色、織り目が見える生地はまるでリネン!

店員のやさしいおばさん、このOsnaburgがいまいちよく聞き取れなかった私に、ちゃんと紙に書いて説明してくれました。勉強になった!さっそく探してみよう。


こういうローカルなお店はお買い物のほかにも、店員さんにいろいろ質問して情報を得るのが楽しい。いま何を作ってるの?とか聞くと大体の人はうれしそうに話してくれるし、そこからアイデアをもらったり生地や毛糸の使い方を学べるしね。



The Perfect Handmade Bag: Recycle and Reuse to Make 35 Beautiful Totes, Purses, and More
いまは早速買ってきた生地と、グッドウィルでかったインテリア用生地を使ってバッグを作ってます。

特にパターンはないのだけど、基本的なバッグの構成はこのThe Perfect Handmade Bagを参考にしてます。

Visual Learnerの私にとっては写真と挿絵が必須。この本にはステップバイステップの挿絵があって、とっても助かります。とくに縫い物系の本は生地の表や裏のあわせ方がはっきり分かる挿絵があるとポイント高し。

この本はいろんな形や素材のバッグが載ってますが、どれも実際に使えるデザインです。


いま作ってるバッグがちゃんと出来上がったら写真を載せますね。

初めてのバッグ作り。どうなるかしら?


Wednesday, August 10, 2011

猫のフォスターペアレンツになりたい!

昨日ようやく志望している大学の仕事にレジュメとカバーレターを送りました。ふう。

出来ることはやったしね、あとは天にお任せするのみです。今回はカバーレターは2枚以下(普通は1枚が多い)ということだったので、かなり時間をかけて書いたけど、どうかしらねえ。アメリカの不況がますますニュースになるなか、いったい一つのポジションに何人くらいの人が応募してくるのかと思うと、ちょっと気が遠くなります。アメリカ人でも仕事探しが大変な中、「ガイジン」の私にどのくらいの確率があるのかしら??


さて、今日は先日旦那さんと二人でいった「シアトル・アニマルシェルター」のお話。

ある日のこと、動物の番組を見ていた旦那が「猫をアダプトするのは無理かもしれないけど、猫のフォスターペアレンツになるのは出来るよ」と。動物のフォスターペアレンツって言う言葉はこのとき初めて聞きました。「今度アニマルシェルターのオリエンテーションに行ってみよう」わーい!


この場所に毎日傷ついた動物たちが運ばれてきます。



悲しいことですが、アニマルシェルターには捨てられたり、傷つけられたりした犬猫(うさぎもモルモット、鶏など)が毎日のように運ばれてきます。シェルターに来た子達はそこで治療したり、ワクチンを打ったりして、しばらく体力回復のためにシェルターで過ごし、健康な状態になるとアダプトすることが出来るようになります。健康で人間に慣れてる子はやっぱりすぐに貰い手が見つかるみたい。


でも、中には生まれたばかりの赤ちゃん(ボトルベイビー)でケアが沢山必要だったり、トラウマを抱えて人間とのコミュニケーションがとれない犬猫、病気を持ってる犬猫、野生化して人間の家に慣れることが必要な子など、まだアダプトされるようになるまで時間がかかる犬猫たちがいるのです。


そこで、助けるのがフォスターペアレンツ。基本的には2~3ヶ月くらい自宅で預かり、シェルターとは違う静かな環境で治療に専念したり、家に住むためのしつけをしたり、沢山遊んであげたりして、アダプト先でペットとして飼えるように育ててあげるのがフォスターペアレンツの仕事。


週末に行われた猫のフォスターペアレンツのオリエンテーションには20人くらいの人たちが来てました。1時間ほど、フォスターペアレンツの責任や猫が持つ症状の見分け方や治療の仕方、よくある問題や猫にとっていい環境、成功例などいろいろ教えてもらったあと、シェルター内のツアーがありました。


小さなかごのなかで暮らしてるミャオミャオ泣いている猫たちを見るのはかわいそうで、出来ればみんなつれて帰りたい!っていう衝動に駆られました。シェルターで過ごすっていうのは彼らにとってもかなりストレスで、音や他の動物の存在に慣れない子なんかは、フォスターペアレンツに預けられることで気持ちが落ち着き、行動もよくなるそうです。片目が見えない子や、上手く歩けない子、毛が抜けちゃってる子などがいて、人間の勝手な行動に振り回された動物を見るのは憤りを感じずにはいられません。。。


もちろんできればアダプトしたいのですが、私たちみたいにレンタルに住んでいて、いつ引越しするか分からないから、今の時点で何十年も猫を飼い続けることは出来ないという人にはとってもいいボランティアプログラムだと思います。

助けたいと言う気持ちを持つ人が多くても、なかなかいろいろな都合で出来なかったりするという問題を、ちゃんと意識してプログラムを作り出している。

アメリカのこういう団体は多くの人のためにボランティアをしやすいように仕組みが作られていて、それぞれの人間の状況やニーズに応じたボランティアを提供できるのはとても賢い経営だと改めて関心しました。非営利団体にとって、使えるリソースは利用することが大切だものね。


にしても、オリエンテーション中に20ページ以上のマニュアルを読んでいて動物のフォスターペアレンツになる上での責任をひしひしと感じた私。なんだか緊張してきてしまいました。。比べることじゃないけど、猫で大変なら、人間の赤ちゃんの親になるのってどれだけ大変なことなんだろうと的外れで余計な心配もしちゃったり。。。


このあとのステップとしては、フォスターペアレンツが必要な猫がシェルターにきたらメールが送られてくるとのこと。

なんだか楽しみで毎日メールチェックしてます。また報告しますねー。



Sunday, August 7, 2011

映画館にあまり行かなくなった理由。

とにかく映画が好きで、ニューヨークにいたときには映画配給会社でインターンシップをし、映画祭と言えば迷いなくどこでも行っていた私が、シアトルに住むようになってからは映画館はとおーい存在になってしまいました。

まあ、家でも新しい新作映画がケーブルテレビを通して見れてしまうというのもあるけれど、映画館に行くっていうのは本来「映画を見に行く」以外にも、「映画館でゆったりと一人の時間を楽しむ」というかなり重要な目的があります。そして私の場合は「映画みたいから映画館に行く」よりも、「一人で静かにゆったりしたいから映画館に行く」ということが多いのが事実。


東京にいたときは、仕事を定時に終わらせた日に、一人でいそいそ映画館に行って(たまにアルコールとともに)暗闇の中で静かに映画見ることが、至上の楽しみだったのになあ。うう、懐かしいっ。


アメリカの映画館でも、同じことが出来ると思ってたのですが、それは違いました。こっちの映画館では、そういうゆったり一人時間を楽しむことが出来ないのです!(いや、出来るのかもしれないけど、少なくとも私はまだ出来てません。。)


多くのアメリカ人は常に自分の意見や感想を述べることが非常に多く、それを当然のごとく公共の場だろうが、場所や他人の視線を構わず発揮させてます。渡米当時は、このありとあらゆることに関して、いちいちはっきりとした自分の意見や好みを持っているアメリカ人ってすごいなあ、と思ってました。中和的意見が多い日本に長く住んできた私にとっては、この「あ、自分は別に何でもいいです」という態度と対極にあるアメリカ人の態度に驚いた。

でも生活も長くなってくると「誰も聞いてないのになんでいちいち話すの??」とちょっと鬱陶しく思うことも事実。。あれ?でもよく考えてみると、私の隣に座ってるこの旦那も同じことしてるじゃない??

例えばテレビを二人で見てるとき、ニュースで誰かが言ってることに賛成できないと(賛成しないことがほとんど)自分の意見をとうとうと述べはじめるし、ドラマにしても、コマーシャルにしても何かしら感想やつっこみ、意見を述べている。

そして、横に座ってる私はそのせいで、たまにテレビ音声が聞こえないこともあります(苦笑)。

「ねえねえ、ちょっとボリューム下げてよ。テレビじゃなくて、あなたのボリューム」と言うと、「それはちょっと難しいなあ」と言われました!え?つまり、意見感想を述べるっていうのは自分が話したいからというよりも、意志関係なく起こるリアクションみたいなものってこと??


すごいなアメリカの教育。個人主義、自己主張っていうのが意志関係ないところまですりこまれてるなんて!


でも、まさにこれが映画館を楽しめない理由なのです。数ヶ月前、楽しみにしてた映画を一人で見に行ったとき、まわりのみんながひたすら映画に対する意見交換やつっこみをしてるので、リラックスはおろか、映画にも集中できないまま私の映画館体験は終わってしまいました・・・。その上、ポップコーンが頭の上から降ってきたしね。Of course!


みんなぁ、映画館くらい静かにしようよー。



自己主張はいいこと!って日本にいたときは感じてたし、そう社会でも強調されるようになってきたけれど、アメリカに来てみるとこの極度な自己主張(特に公共の場での)はそーんなにいいことではないと実感した日でした。

Thursday, August 4, 2011

オーガニック野菜とそうでないもの、どうやって選ぶ?

日本に帰ったときに、オーガニックライフを実践するアメリカ人が「Kei, do you know about dirty dozen?」と聞いてきました。え、何それ?ダーティー・ダズンってちょっと怪しい響きなんですけど・・・。

で、調べてみると12種類のもっとも有害な物質が入ってる野菜、果物のリストのことでした!


オーガニックの野菜だけで暮らしたいけど、でもやっぱり値段が普通のに比べると2倍くらいするので、全部は無理ねえ・・・という私みたいな人にぴったりの情報。有害度が高い野菜や果物はオーガニックのものを買って、そうでないものは普通のものを買えばいいってことね。助かりますー。


Organic.orgというウェブサイトに行くと、このリストが載ってるので興味のある方はぜひ。

リストはこちら→ http://www.organic.org/articles/showarticle/article-214

でもジャガイモがたくさんあるワシントン州なのに、いざオーガニックのものを探すとなると結構大変!うちではセロリをよく買うので、これも早速オーガニックのものを買うようになりました。

でもあんまり逆に、アスパラガス、たまねぎ、ブロッコリーなどはそんなに有害なものが入ってないということで、オーガニックではなく普通の野菜コーナーで買ってます。一般市民はこれでいいのさー。


今日はかねてから気になっていたオーガニックカフェに行ってきました。



ここ数日間は、ずっと就活のためのカバーレターを書いている日々でした。でも、こういう知的英語(?)を長時間、頭を振り絞って書いていると、だんだん自分でも何を言ってるのか分からなくなってきたので、息抜きがてら、この気になってたカフェに行きました。雰囲気もよかったけど、来る人がみんないかにも「オーガニック実践してます」風な人が多くて面白かった。


今日読んでたのはCraft.incという本。趣味でモノ作りをしていた人が、どういうプロセスを経てビジネスまでに発展させたかっている実話がいろいろ載ってて、なんか勝手に元気をもらいました。


またがんばってカバーレター書くぞ。

Wednesday, August 3, 2011

私のaha!モーメント

英語で「aha moment」というと、それは何かずーっと分からなかったことが分かった驚きの瞬間のこと。こんな英語、日本では絶対に教わらなかったけれど、アメリカでは日常的によく聞くし、使います。アハ!!というのは感嘆語かな。

今日はその私のaha momentについて。ずーっと分からなかった英語があって、ただの音だった表現が今日は単語として私の耳にしっかり入ってきました。

それは、

"Without futher ado"

たとえば何かのセミナーや講演会などで、司会の人がゲストスピーカーの人の簡単な経歴などを述べた後にWithout futher ado, I would like to introduce ----(スピーカーの名前)といって紹介します。つまり日本語でいうと、「お待たせしました。--さんです」というニュアンス。英語の定義としては、without waiting any longerと書いてありました。そしてadoというのはunnecessary talk, trouble or activityという意味。

このアドゥという響きが分からなかったけど、意味を調べてみるとなるほど納得できる!


これで思い出したのですが、前に仕事で学生のプレゼンの評価をしていた時のこと。

観客だった生徒の一人が、上手くプレゼンが出来た発表者の学生に向けて拍手をしよう!との意味で「Let's crap your hands for her!」と言ってました。この表現って使ってしまいそうだけど、本当は「Let's give her a big round of applause!」のほうがスマートな言い方。

私もこの "a round of applause" という表現を知った時はうれしくて、よく仕事の一環だった学生向けオリエンテーションで使ってました。


言葉って使ってこそ覚えるし、使わないと頭の中からすぐ消えちゃう。それにこういう表現を使ってみると英語が話せてる!っていう勝手な自己満足に浸れるしねー。


アメリカ生活始めてからもうすぐ丸4年。こういう表現を少しずつでも自分の中にためていけたら、もっと自信が持てるようになるかも。。

Monday, August 1, 2011

コットン糸でサマーセーターを編む。

今週のはじめ、旦那が夕食のためのトルティーヤを買いに近くのスーパーに行ってくれた時のこと。

帰ってくると「セールだったし、Keiが好きそうな色だから」と、ライオンブランドのコットン糸をお土産に買ってきてくれました。うれしいことしてくれるじゃないの、旦那さん!



夏になってからセーター編んでなかったし、何かコットンヤーンで編みたいなと思ってたところなので、早速持ってる編み物本とにらめっこ。


数時間後、Glam Knitsに載っている半そでセーターのデザインを使うことに決めました。

コットン糸の色はアボカド色。100%コットンで、
洗濯も乾燥機も大丈夫とのこと。夏のセーターにぴったりかも。
この本のデザイナーStefanie Japelさんはトップダウン(襟元から下に編み進める方法)でセーターを編む方法をよく紹介しています。トップダウンは簡単だし、彼女のはデザインも魅力的。Stefanieさんの特徴は、身体のラインをきれいに見せるデザインが多くて、ゆるゆるしたラインよりも、かなり身体にフィットしたものが多いです。その名のとおり、Fitted Knitsっていう本も出してます。

で、Glam Knitsの中から選んだのが、このBell-Sleeved Scoop Neck Topです。

この本ではモヘヤっぽい糸を使ってるけど、
コットンで夏用セーターでもかわいいかな、と。

輪針で早速編み始め、数時間後。

Uネックの部分が出来ました。

編んでて気が付いたのは、このデザインは脇の下のラインで減らし目や増やし目をするのではなくて、バストラインに沿って網目の数を変えてるということ。上手くいけば、自分の身体とバストに沿ったセーターが出来るはずなのですが、どうかなあ。ちゃんと自分の身体に合うのかしら?とちょっと不安。

でも新しいこと勉強したしね。いいっか。


数日後、レース編み部分に突入したのですが、何となく気に入らず。。。そして途中でデザイン変更することにしました。ここまで編んで、いまさらバストの下の部分からレース編みになるチュニックが欲しくなり、網目の数を計算し、レース編みの本を見ていろいろ研究。いくつかゲージを編んでみて、そして気に入ったパターンTrellis Laceを使うことに。私、セーター編んでると途中で気が変わってしまうことが多いので、これもよくあるパターン。。


その結果、現在はこんな感じになってます。


最初、見本にしたデザインとはだいぶ違ってます(笑)。
 バスト部分で増やし目と減らし目をしたあと、すこし編み続け、そのあと増やし目を一列してからレース編みに入りました。
レース部分の拡大。

まだこの先どうするか未定です。最後の裾の部分をSeed Stitchしたほうがいいか、それとも表編みでちょっと先が丸まるようにしたほうがいいか思案中。

コットンヤーンでこんなに編むのは初めて。感想としては、結構糸が割れやすくて、映画みながら手元見ないで編み続けていると、いつの間にか糸を割ったまま編んでることがありました。

これはコットンヤーンによくあることのなのかしら??



今日は、天気が良かったので、玄関のドアを開放して、そばのキッチンテーブルで縫い物に専念しました。先日West Seattle Fabric Companyで買ったトマト柄の生地を使ってみたくって作ったのがカード入れ。

接着芯を使う代わりに、コットンフランネルをはさんで縫いました。すると厚みはあるけど、やわらかい手触りに。フランネルたくさん買っておいてよかった!

この柄かわいい!
カーブがいまいち均等じゃないけどね。ま、初心者だし。

みっつのポケットつき。

昨日は散歩がてら、歩いて30分くらいのところにあるビーズやさんに遊びにいきました。夏になると、編み物だけではなく、ビーズ熱も復活し、手作り生活がますます忙しくなります。

Happy Crafting!