出来ることはやったしね、あとは天にお任せするのみです。今回はカバーレターは2枚以下(普通は1枚が多い)ということだったので、かなり時間をかけて書いたけど、どうかしらねえ。アメリカの不況がますますニュースになるなか、いったい一つのポジションに何人くらいの人が応募してくるのかと思うと、ちょっと気が遠くなります。アメリカ人でも仕事探しが大変な中、「ガイジン」の私にどのくらいの確率があるのかしら??
さて、今日は先日旦那さんと二人でいった「シアトル・アニマルシェルター」のお話。
ある日のこと、動物の番組を見ていた旦那が「猫をアダプトするのは無理かもしれないけど、猫のフォスターペアレンツになるのは出来るよ」と。動物のフォスターペアレンツって言う言葉はこのとき初めて聞きました。「今度アニマルシェルターのオリエンテーションに行ってみよう」わーい!
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この場所に毎日傷ついた動物たちが運ばれてきます。 |
悲しいことですが、アニマルシェルターには捨てられたり、傷つけられたりした犬猫(うさぎもモルモット、鶏など)が毎日のように運ばれてきます。シェルターに来た子達はそこで治療したり、ワクチンを打ったりして、しばらく体力回復のためにシェルターで過ごし、健康な状態になるとアダプトすることが出来るようになります。健康で人間に慣れてる子はやっぱりすぐに貰い手が見つかるみたい。
でも、中には生まれたばかりの赤ちゃん(ボトルベイビー)でケアが沢山必要だったり、トラウマを抱えて人間とのコミュニケーションがとれない犬猫、病気を持ってる犬猫、野生化して人間の家に慣れることが必要な子など、まだアダプトされるようになるまで時間がかかる犬猫たちがいるのです。
そこで、助けるのがフォスターペアレンツ。基本的には2~3ヶ月くらい自宅で預かり、シェルターとは違う静かな環境で治療に専念したり、家に住むためのしつけをしたり、沢山遊んであげたりして、アダプト先でペットとして飼えるように育ててあげるのがフォスターペアレンツの仕事。
週末に行われた猫のフォスターペアレンツのオリエンテーションには20人くらいの人たちが来てました。1時間ほど、フォスターペアレンツの責任や猫が持つ症状の見分け方や治療の仕方、よくある問題や猫にとっていい環境、成功例などいろいろ教えてもらったあと、シェルター内のツアーがありました。
小さなかごのなかで暮らしてるミャオミャオ泣いている猫たちを見るのはかわいそうで、出来ればみんなつれて帰りたい!っていう衝動に駆られました。シェルターで過ごすっていうのは彼らにとってもかなりストレスで、音や他の動物の存在に慣れない子なんかは、フォスターペアレンツに預けられることで気持ちが落ち着き、行動もよくなるそうです。片目が見えない子や、上手く歩けない子、毛が抜けちゃってる子などがいて、人間の勝手な行動に振り回された動物を見るのは憤りを感じずにはいられません。。。
もちろんできればアダプトしたいのですが、私たちみたいにレンタルに住んでいて、いつ引越しするか分からないから、今の時点で何十年も猫を飼い続けることは出来ないという人にはとってもいいボランティアプログラムだと思います。
助けたいと言う気持ちを持つ人が多くても、なかなかいろいろな都合で出来なかったりするという問題を、ちゃんと意識してプログラムを作り出している。
アメリカのこういう団体は多くの人のためにボランティアをしやすいように仕組みが作られていて、それぞれの人間の状況やニーズに応じたボランティアを提供できるのはとても賢い経営だと改めて関心しました。非営利団体にとって、使えるリソースは利用することが大切だものね。
にしても、オリエンテーション中に20ページ以上のマニュアルを読んでいて動物のフォスターペアレンツになる上での責任をひしひしと感じた私。なんだか緊張してきてしまいました。。比べることじゃないけど、猫で大変なら、人間の赤ちゃんの親になるのってどれだけ大変なことなんだろうと的外れで余計な心配もしちゃったり。。。
このあとのステップとしては、フォスターペアレンツが必要な猫がシェルターにきたらメールが送られてくるとのこと。
なんだか楽しみで毎日メールチェックしてます。また報告しますねー。
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