Saturday, December 31, 2011

皆様よいお年を!

ちょっと間が空いてしまいました。

先週は、予期せぬクリスマスパーティーのため、パーティーの当日だったクリスマスイブの日も編み続け、かなりインテンシブな日々を過ごしました。

でもみんなにとても喜ばれましたよ!特に意外だったのは、義理の父親の反応。彼はいつも野球帽ばかりなので、だめもとでプレゼントしたニット帽。でもパーティー中、ずーっと被ってくれていました!元漁師さんだった彼にはやっぱりニット帽お似合いで、大満足。ひげもじゃにニット帽はぴったり。


そう実はこの帽子、旦那のと同じパターンです。おそろいとか、絶対嫌がりそうな父子ですが、こっそり同じ帽子被らせちゃいました。ふふふ。

前日は集中するために、近くの本屋&カフェへ。
まるで試験勉強のようです(笑)

このとき編んでいたのは、前から編んでみたかったお気に入りのデザイナーさん、Clara ParkesのFoxgloves。レースの部分をきれいに出したかったので、メリノのまっすぐとした毛糸できつめに編みました。





他にも気に入ったのが、姪っ子に編んだ人気のハーマイオニー帽子。ちょっとパターンを変えてベレー帽みたいにしました。私の中では、いまベレー帽が大ブーム。髪の毛だってぺしゃってならないし、ふわってかぶるだけで暖かいし、なんといっても可愛い!

姪っ子がベレー帽好きかわからなかったけど、作っちゃいました。最初のゴム編みのあとに30目くらい増やし目をして、そのあとまっすぐ編み続けただけですが、ゆったり可愛いハーマイオニーのベレー帽が出来ました。



ちょっと写真が悪いですが、縄編みにアイレット模様が入っています。若い20代前半の姪っ子にはぴったりなデザイン。色白で金髪の彼女がかぶると、黒い帽子が何だかとてもシックに見えました。うれしーい。かなり自己満足です。


結果思ったのが、やっぱり手編みの小物は喜ばれるということ。なにしろ実用的だし、暖かいし、それだけの時間をかけたってことで、とても感心もされました。

手編みって自己満足な部分がかなり多いけれど、人に喜ばれるとやっぱりそれだけじゃないんだなと思います。来年もまたいろいろ編むぞ。


みなさま、よいお年を!そして来年もよろしくお願いします。


Thursday, December 22, 2011

4-skein くれよんベスト

昔から試験勉強に追い込まれると、突然小説を読みはじめたり、部屋の整理をし始めたりと、時間の限られてるときこそ何か他の事をしたくなることがよくありました。

いま、まさにそういう状況です。

もっとも試験勉強とは比べ物にならないほど楽しいクリスマスプレゼント編みなのですが、それも佳境を迎えて、それと同時に自分の楽しみのためだけにこそこそ編んでいた、Noroのくれよんベストが終わりました。


Rusticな(素朴な)感じに仕上がりました。
とっても好きな感じです。
去年セールで買ったくれよんが4玉残っていて、どうしてもベストにしたかったので、なんとか丈が短めのベストを編んでみました。今回はめずらしく、きっちりゲージをはかり、自分のサイズを測ってつくったオリジナルベストです。

いろいろセーターを編んでみた結果、アメリカに多いウエストシェイブがしっかりされている形はあまり好みでなかったことに気付き、今回はまっすぐ編みました。うん、このほうが私っぽい。

くれよん4玉でベストが出来るのかしら?と不安だったけど、出来ました。ちょっと余っちゃったくらいです。でも編み始めはかなり心配だったので、下のリブの部分は余り糸だったImperial RanchのColumbiaを使いました。


下のところは、違う色で。
色は212です。野呂の中でもくれよんは大好きな毛糸。シルクとかモヘアが入ってるのが好きな人もいるけれど、私はこの純粋は毛100%のざらっとした感触がとても好きです。色が変わっていく過程も面白いし、毛糸自体がちょっとぼこぼこしていて、編んでて楽しい。


1plyであることも好きな理由で、同じ1plyであるBrown Sheep Lamb's Prideなどもそうですが、縦のラインが強調されるんですね。

これはBrown Sheep Lamb's Prideの編地です。


メリヤス編みのVの形よりも、縦の一本線が目立っています。くれよんもLamb's PrideもZ twistだけで仕上げられているため、言ってみればオフバランスな毛糸。普通の2plyや4plyのようにSとZのツイストが合わさってないからこそ出来る編地なんだと思います。

こんなことも、スピニングをしてこそ気付いたこと。

いろいろやってみると、ますます羊毛のことがよく分かってきてうれしいです。


Wednesday, December 21, 2011

マインドレスなBaktus

クリスマスまであとちょっとです。

ショッピングモールの中のツリー。


プレゼント編みももう少しで終わります。やった!

あと一つ義理の父用の帽子を編むことになってるのですが、男性用のものはどうしても単純で、色で遊ぶことも、スティッチで遊ぶこともあまり出来ないので、後回しになってます。うーん、でも明日には編まなくちゃなあ。


実家から先日届いた荷物の中に、とっても楽しみにしていた「毛糸だま」が入ってました!うれしい!


アメリカにもたくさん雑誌があるけれど、編み図の数(60くらい)と値段(1,300円)からしたら、この日本ヴォーグ社の「毛糸だま」はかなりお得な感じがします。写真もきれいだし、読むところもたくさんあるので、毎日楽しみに少しずつ読んでます。ちなみにこちらの紀伊国屋では26ドルで売ってました。ひえっ!


さて、この間編んだ母用のマフラー。Ravelryで人気のBaktusを編んでみました。


ひたすら続くガーター編み。

このパターン、どこかで「Mindless knittingがしたい時はBaktusを編む」という人が多いことを知り、前から気になってました。でも機会に恵まれないままだったのですが、あるとき、母からもらった毛糸玉が二つあり、母にはカウル(ネックウォーマー)も手袋も作ったし、帽子はかぶらないしなあと思ってたところに、このパターンを思い出したのです。

このBaktusは最初Cast onを4目して、だんだん増やし目をして、1玉なくなったところで今度は減らし目をしていきます。そうするときれいな形の二等辺三角形(だっけ?)が出来るのです。

この2玉がきっちり生かせてうれしい結果に。ガータースティッチのおかげで伸縮性もあって、首にしっかりフィットします。


こういう三角形のマフラーは、北欧では一般的らしいです。ジャケットからちょっとだけ出てしまう首元を風から守り、首にフィットするので保温効果も抜群。中央の太くなったところを首の前の部分にあてて、先っぽを一周させて結ぶというのがスタイルらしいです。

暖かくてかなり気に入ったので、毛糸が2玉あるときはぜひ自分用に作ってみたいです。


最後の写真はこちら。

うとうと・・・

ラウルくん、最近パソコンの横の熱い空気が排出されるところを発見し、目を離すとすぐにパソコンの横にお腹を貼りつけてうたた寝するようになってます。

うーっ、ちょっと、画面見えないんだけど・・・。

でも電車でうたた寝するおじさんみたいに、首を揺らして気持ち良さそうなので、起こすのがちょっとかわいそうです。

Tuesday, December 13, 2011

クリスマスプレゼント作り

先週は旦那の仕事の手伝いで二人ともかなり不規則な生活をしてました。ワシントン州の大学はクォーター制で年に4期あるのですが、いつも期末はこんな感じ。

おかげでなんだか疲れがとれません(笑)。昔はもっと回復が早かったのになあ・・・・


何かとドラマに事欠かない旦那方の家族。今年はクリスマスパーティーもないかもね!(パーティー嫌いな私)と高をくくってましたが、どうやら姪っ子がパーティーを開くとのこと。

慌てて、いまプレゼント作りに追われてます。

今までに作ったのは、ワッチキャップ、ベレー帽、リブ帽子、フィンガレスグローブ2ペア。まだまだ作らないといけません。私が編み物することは十分知られてしまっているので、いまさら買ったものなんかプレゼントできません。気に入ってくれるといいけど・・・。


プレゼント作りも楽しいのですが、やっぱりどうしても自分のものも編みたくなる!ちょっと前に編んだカウルが素敵に仕上がり、いま編み図を書いてみてます。初めて書くので、他の人のを見ながらなのですが、これが結構楽しい。デザイナーってこんな感じなのかしらね。

これが、最近編んだもの。チェリー色はMadeline Toshで、ブルーのはMalabrigoです。二つとも微妙な色の変化がきれいに出ました。


スリップスティッチなので、ちょっと変わった編地ができます。

あとヴィヴィアンさんに習ったドミノ編みで、小物入れを作ってみました。

それぞれのブロックを編みつなげたあと、フェルト化したのでかなりしっかりしてます。先がとんがっているので、何を入れようか悩んだのですが、4本の短い編み棒入れにぴったりでした。


これは裏側です。

そのほかにも作りたいもの目白押しですが、しばらくは頑張ってプレゼント作りに集中したいと思います。

それと、先週実家にもプレゼントを配送しました。今週届くかしら?父へのひざ掛けはわりと私の中では大作だったので、反応が楽しみです。リクエスト通り、アクリルとウールの混合で、軽くて暖かいものができました。ガータースティッチのみだったので、かなり長い道のりでしたが、ガーターの持つ伸縮性はやっぱり使いやすいと思います。

パターンはこちら


もうすぐ届くよ。

今の時期に毛糸屋さんに行くと、駆け込みで毛糸を買う人や、店員さんにマフラーの編み方を教わる人なんかでにぎわってます。みんなプレゼント作りに追われてるのね。

クリスマスは親戚&家族にとって一大イベントなのがよく分かります。

Happy knitting!

Wednesday, December 7, 2011

羊毛が届きました!

寒い日が続いてます。今日も日中でも4度くらいしかなかったかもしれません。冷たい風のなか、手作りのマフラー、帽子、手袋を身に着けて歩いてると、寒いのもそんなに悪いもんじゃないわねという気になりました。

長年アンチ冬派だったので、これはかなりの変化です。編み物のおかげね。


この時期、近くの広場ではクリスマスツリーを買い求める人たちがたくさん来ます。地元の農場からたくさんクリスマス用の木が持ち寄られて、そこで売られるのです。


ツリーファームっていうのがあることを、
アメリカにきて初めて知りました。

ここで、買った人たちはみんな車の上にツリーをしばり付けて持ち帰ります。そういう車をたくさんみるのは、12月独特の光景です。


さて、先日Paradise Fibersで頼んだ羊毛が届きました!このお店は同じワシントン州のスポケーンにあり、注文すると大体2~3日で届くので、私のお気に入りのお店です。


8オンスなので、226グラムくらい。小さい袋にぎゅうぎゅうに詰められていて、空けるとふわーっと羊毛があふれてきました。

この羊毛はPerendaleとRomneyロムニーという種類で、特にPerendaleは弾力性があるので、手で握って放すとぐわーっと広がります。Romneyは弾力性はそれほどでもないみたいですが、自然のつやがあります。練習用にはちょうどいいくらいの毛の長さで、Combed(短い毛がすべて取り除かれているのでスムーズな状態)ではなく、Cardedなので短い毛と長い毛が混ざっていて紡ぎやすいとのこと。


で、スピンドルいっぱいになるまで紡いだあと、ツイストを固定させるために熱湯につけると、突然部屋中、農場か動物園の香りが・・・(笑)。羊の匂いむんむんです。でも実はこういうの結構好き。でも、編んだ作品を身に着けて、「羊くさい人」になるのもちょっと困るので、ラベンダーオイル入りのやさしい洗剤を入れて、しばらく着け置きしてみました。


一日乾燥させたあとは、2plyのそれぞれの糸がバランスを保とうとして、ふっくらしてきました。自然のチカラね。心配だった匂いも乾くとほとんど消えてしまいました。

満足感。

なかなかいい雰囲気のThick & Thin yarnができました!やった!

スピニングも大分慣れてきたようで、「Twist, Park and Draft」の一連の動きがスムーズになってきたような気もします。もっと上手くなったら、手染めのウールでスピニングして、セーター編んで・・・とか考え始めると、興奮してしまい、なんだか寝つきが悪くなってしまいました。

当分の間はこのウールがたくさんあるので、ちまちま練習していきます。これはフェルトにもいいらしいので、ニードルフェルトで小さい羊とか作ってみるのもかわいいかもしれません。


お茶をやり始めた人が、着物、いけばな、うつわ、書などにどんどん興味が広がっていくように、編み物も、羊、紡ぎ、手染め、フェルト、織り・・・などと広がるものなのね、きっと。

いろんなこと関心を持ちながら、これからも成長していきたいです。

Monday, December 5, 2011

シアトルのクラフトコミュニティ

シアトルのダウンタウンでは年に2回Urban Craft Upringという手作り市のようなイベントがあります。

毎回楽しみにしているのですが、特に12月に行われるのは規模が大きめで、クリスマス前にハンドメイドの雑貨をプレゼントに買おうという人なんかでにぎわいます。


夏と冬、シアトルセンターで行われます。
今回は150店舗ぐらい出店していて、去年よりもすごい賑わいでした。

お店がぎっしり詰まってます。
このイベントに参加している手作り作家さんたちは、ほとんどがシアトル周辺の人たちか、オレゴン州のポートランドが多いみたい。Pacific Northwestのクラフトコミュニティの盛んな様子はなんだかうれしくなります。私もいずれ出店できるようになりたい!

お店の種類はいろいろで、毎年たくさんの中から選考されたお店だけが出店できます。その年によっていろんな手作りモノのバランスを考えながら、選考されるようです。

手作りバッグに、ベルトのバックルを作る人、ニット、スタンプ、ステーショナリー、洋服、アクセサリー、子供服、くるみボタン、フェルトもの、オーガニックのパンやクッキーなど、何周もしてじっくりみてまわりました。


私はその中で毛糸を使ったかわいい刺繍をする人のキットを購入。シアトルの北のベーリンハムにあるハンドスパンの毛糸を作るお店Spincycleは相変わらず素敵な毛糸でうっとり。



自分でスピニングを始めると、ますますこういうハンドスパンの毛糸にも興味が湧きます。紡ぐだけじゃなくて、きっといずれ自分で染めはじめたりするんだろうなぁ。。


でも今日改めて、この地域の人たちが持つ「手作り」への関心の高さを実感しました。RecycleやRepurposeにも繋がる「手作り」が、環境に熱心なこのエリアで大切にされるのはよく分かる気がします。


いろんなアイデアをもらったので、さっそく自分のノートブックにいろいろ考えをまとめてみようと思います。

Happy crafting!

Friday, December 2, 2011

ハンドメイドの毛糸

ニードルフェルト用に買ってあった25グラムくらいのロービングを今日毛糸に仕上げました!

小さいけれど、ちゃんと双糸(2ply)になっていて感激。単糸から2plyにしたあと、お湯につけツイストをちゃんと固定させてから、一日ハンガーにかけて乾燥させました。


ペンと同じ長さ。かなり小さいですが、満足感でいっぱいです。
2週間前にクラスで紡いだ時よりは、わりと均一にねじられていてバランスが整ってるみたい。ニードルフェルト用だけあって、かなりざらつきがある毛だったので、その分紡ぎやすかったのかも。

ちなみに使ったのはKraemer YarnのMauch Chunky Rovingで、Thyme(タイム)というブルーグリーン色です。


もっともっと練習したくて、先日Paradise Fibersでライトグレー色のロービングを注文しました。羊の種類はRomneyとPerendale。どちらも初心者むけの紡ぎやすいものだと聞いたので、これにしてみました。200グラムくらい買ったので、上手く紡げれば簡単な帽子に手袋くらいはできてしまうかも。


想像するだけで、楽しくなっちゃいます。うふふ。