Peace Fleeceという会社のことはKnitting for Peace: Make the World a Better Place One Stitch at a Time
このPeace Fleeceという会社は1985年に、Peter Hagertyさんと奥さんのMarty Tracyさんが冷戦下にあったソビエトから羊毛を買ったことから始まります。
冷戦の緊張を日々感じる中で、PeterさんとMartyさんはソビエトで作られた羊毛を買い、アメリカの羊毛と混ぜた毛糸Peace Fleeceを作ろうとしたのです。
ベトナム戦争を経験したPeterさんは、戦争の中でもたくさん人たちが家族を思い、日々の暮らしを営んでいることを実感し、小さいながらもこうした個人の貿易で、ソビエト冷戦の緊張が緩むきっかけになればと願ったそうです。
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ピースフリースの話を読むと、 ますますこの毛糸がいとおしくなります。 |
もちろん、冷戦下のため貿易は困難、さまざまな紆余曲折はあるものの現在に至るまでこの会社はロシアだけではなく、東ヨーロッパ、中東諸国などから羊毛を買い、経済的や政治的な理由で生活が困難な現地の人たちへ雇用の機会を与えるだけでなく、羊毛というツールを使ってそれぞれの国に住む羊毛農場の人たちや職人たちの交流を進めてきています。
国際教育を学び、その後手作りに没頭している私としては、このPeace Fleeceの国際交流促進のヴィジョンにはとても共感するところがあり、これからもずっと見守っていきたいと思っています。
このPeterさんのお話はとても素敵なインスピレーションあふれるストーリーなので、是非Peace Fleeceのホームページをのぞいてみてください。ここの毛糸は直接Peace Fleeceからも購入できますよ。
ちなみにこの毛糸のラベルにはWarm Wool From A Cold War (冷戦下からの暖かい毛糸)と書いてあります。この会社のヴィジョンがしっかり表れてますね。
毛糸の色合いもどれもとっても素敵で、単色の中にも少しずつ違う色が混ざっていて、深みがあります。私の買ったGeorgia Roseはローズピンク色ですが、よく見るとオレンジと白いつぶつぶっぽい色も入ってるのです。ゲージは4sts/ インチなので、Worsted weightよりもAran weightといったほうがいいかもしれません。
手触りはモヘアが入ってるけれど、肌に直接あたるものよりも、セーターやベスト、帽子向きかもしれません。テスト用の編地を手洗いしてみたところ、毛糸が膨らんでやわらかくなりました。色落ちもまったくありませんでした。他のレビューによると、ピリングも少なく、耐久性も良いそうです。
このPeace Fleeceには毛糸以外にも、パターンや編み針、ボタンも売っています。現地の職人さんが手描きをしたボタンは素朴でとってもかわいいです。この素朴な毛糸でカーディガンを編んだら、是非このボタンをつかってみたい!
アメリカにもいい毛糸がたくさんありますね。これからもいろいろ発見していきたいと思います。
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