Monday, February 6, 2012

Nordic Heritage Museumに行く。

シアトルのBallard(バラード)という地域は、北欧色の強い街です。

というのも、1800年代に北欧移民の人たちがたくさん住み着いたのがこのエリアだったからなのだそうです。普通のスーパーにもアメリカの国旗でなく、北欧諸国の国旗がはためいていたりします。いろんな国の人で出来ているアメリカらしい光景ね。

このBallardに前から気になっていたNordic Heritage Museumがあったので、週末に早速行ってきました。

以前は学校だった建物を利用しています。
さて、この北欧諸国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、デンマーク)ですが、どれも国旗が似てますよね??これはデンマークの国旗を最初に元にして他の国の国旗が出来たそうです。

どれがどの国の国旗だったしら・・・とちょっと自信がなかった私。
館内で便利なポスターを見つけたので、パシャリ。

これをみて国旗の復習をしましょう。

本来美術館は大好きなのですが、特に北欧に興味を持った理由はもちろん編み物!のほかに旦那のお父さん方は1800年代に北欧からアメリカに来たこともあり、いまは自分の名字も北欧系だということもあってずっと行ってみたいと思ってました。

まず1階は北欧移民の歴史。どういう背景があって北欧諸国を離れアメリカに新しい土地や仕事を求めて人がやってきたのかが詳しく説明されています。その理由は政治的、宗教的、飢饉、人口過多、病気の蔓延などさまざま。



アメリカには船で何週間もかけてニューヨークのエリス島を目指したそうです。ここには出発前の現地の船場にアメリカに行くための必需品を揃えるお店が再現されていました。ここで長い船旅に必要な食事や衣料品などを揃えたのだそう。

再現されたお店の様子。
よーく見てみると、あっ!!


生地に毛糸も売ってます!こんなところで妙にテンションがあがってしまいました。

他にも実際にアメリカに着いてからの生活の様子などの展示も。

はるばるやってきた先に待ってたのは、
とってもきびしい生活。

1階の展示数の多さにすでにかなり満足していたのですが、2階に行くと更に北欧移民の人たちのメインの仕事であった漁業と林業についての展示、そして衣装や家具、手工芸の展示がありました。

現代の陶器の展示も!

マッシュルーム柄。

ピンクのお魚?かわいい。
そしてついに見つけました。


Stone Spindle Whorl。
これは石器時代にデンマークで使われていたものらしいです。
ウールだけでなく、コットンや麻なども紡いだそうです。

ノルウェーのセルブーで編まれていたミトン。
白と黒の細い毛糸で細かく編みます。
エイトスター(八つ星)のデザインが有名です。


糸巻き機も。
木製で素敵です。

織物の長い歴史を持つ北欧。
もちろん紡ぎ車も。

そのほか、3階には5カ国それぞれの国についての詳しい展示もありました。でもこれらの国では編み物って本当に生活の一部なんだなあと実感。アイスランドの展示ではロピーのセーターも飾ってありました。なかでも驚いたのが林業に携わる男性たちは仕事が終わって夜の食事の後はカードゲームを楽しむほか、糸紡ぎもしていたのだそう。きこりさんが糸紡ぎをしている姿、ちょっと見てみたいです。

あと編み物以外に興味が湧いたのが、デンマークのボビンレース。その精巧なレースは職人技。手工芸って本当にすばらしいです。

展示されてるのはボビンです。それぞれ細工がいろいろされてます。

こんなにたくさんのボビンを使うなんて!すごい技術です。


この美術館、本当に見どころいっぱいでした。全部見終わるのに2時間くらいかかったかもしれません。


興味のある方は是非いってみてくださいねー。毎月ニットカフェもやっているそうです。

Nordic Heritage Museum
3014 NW 67th Street
Seattle, WA 98117

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