Saturday, January 28, 2012

Twined Hat 出来上がり!

少し暖かくなったかと思ったら、また寒々とした日々が来てしまいました。

そんな風の冷たいときにぴったりな帽子、Twined Hat完成!


ブラウン系にベージュやグリーン、ブルーの色が少しずつはいっています。
 前回も話したTwined Knittingはフェアアイルのように裏に糸が渡っていて、でもそれがツイストされてるからなのか、ストレッチがきいて被りやすく、でも編地は厚くて暖かく、旦那にも好評でした。

この編み方は、段染めの糸を一玉、最初と最後の糸はしを同時に編んでいくか、もしくは色の違う毛糸を2玉同時に使うのがいいと思います。単色一色で編んでも、ぱっとみためはメリヤス編みみたいに見えてしまうので、あんまり面白くないかもなあ・・・と。

私の編んだように、段染めの糸で編むとちょっとツイードっぽく、違う色を2色使うと縦じまみたいになります。

この編み方は私の大好き野呂のくれよんシルクガーデンとか、クリスタルパレスのMini Mochiとか使うと、色の変わり方がきっと楽しめると思います。段染めの毛糸と単色の毛糸を合わせて使っても面白いかも!


図書館で見つけたNew Twists on Twined Knitting: A Fresh Look at a Traditional Technique
は、このテクニックを使って帽子、ミトン、リストウォーマーにバッグなどが載っていて、とても参考になりました。独特のCast onやBind offの仕方も図解付きで載ってたので助かった!

このモデルさんのポージングにはちょっと?と思ったけど、
数少ないTwined Knittingの本としては見逃せないかも。











次はどんな新しい編み方を学ぼうかしら?

Tuesday, January 24, 2012

スウェーデンの伝統的な編み方Twined Knitting

Twined Knittingという編み方、このクラスが近郊の毛糸やさん3件くらいであるのを知り、一体どんな編み方なんだろうと思っていました。

このTwined Knittingは思わず「ツインドニッティング」と言ってしまいそうですが、正確には「トゥワインドニッティング」という感じに発音します。日本語では二重編みというそうです。スウェーデンに伝わる古いテクニックらしく、編地が二倍に厚くなり、風をしっかりよけて、でもフェアアイルと違ってストレッチ性があるとか。

うーん、、、、気になるキーワードがたくさんある。。


その後、編み物の先生YOUTUBEを見ても、あまりいいTutorialがなく、本を読んでもいまいち理解できなかったのでTwined Hatの2時間クラスを、引越ししたてのFiber Galleryで取ることにしました。


そしてクラス当日、雪が解け始めて街が回復し始めたせいか、新しいお店にはたくさん人が来ていました。


クラスはお店のなかにある大きな木のテーブルで行われました。生徒は私を含めて2人。こんなに少なくてもキャンセルしないでやってくれるのは嬉しいこと。先生は若い女性で、もう一人の生徒さんはおばさまでした。

まずこのTwined Knitting に使ったパターンは、Basic Twined Hat。指定された毛糸はCrystal Palace YarnsのTaosでした。グラデーションがあり、質感はSingle plyのようなのですが、よく見ると違う色の毛糸がplyされているので、編むとちょっとツイードっぽくなります。100%ウールで、フェルト化しやすそうな糸です。

今回のパターンはとってもシンプルだったので、またこれは旦那用に・・・と思い、買った色はブラウン系の28番。


この帽子は、毛糸玉の最初と終わりの両端を使って、裏で交差させながら編んでいきます。フェアアイルだと、裏に渡る糸がわりとまっすぐしているのですが、このTwined Knittingでは裏に渡る糸を見てみると交差されてるのが良く分かります。

帽子のなかはこんな感じ。
糸がねじれながら渡っています。
本来は両方の糸を右手で持ちながら進めるものらしいですが Continental Knittingの私としては右手に両方もったらスピードがかなり遅いため、いつものように左手に2本の糸を持ちました。

でもそんなに難しいこともなく、いったんリズムを覚えると楽しくって楽しくって、これはまたはまりそうな予感です。生地はふっかふっかしていて、とーっても暖かい。


ブリムの部分は1x1のTwined rib stitch
ボディはTwined knit stitchです。

基礎的な帽子なのでテクニック自体は難しいこともないのですが、数目編むたびに、糸のねじれた部分を直さなくてはいけなくて、それが最初は大変でした。くちゃくちゃにこんがらがっちゃってね。普通の帽子を編むよりもずーっと時間がかかりました。

ねじれた部分を直すには、両方の糸をもって、帽子を空中に浮かせると自然にくるくるまわって、ねじれが取れてきます。

慣れるとこの「編む、くるくる回す」というのがリズムになって、大変なこともなくなりました。


本当はTaos一玉で帽子が完成するはずなのですが、旦那のリクエストで耳たぶまですっぽり隠れるくらいのがいいとのことで、これからもう一玉買いに行きます。

この色、もうdiscontinuedらしいので、まだお店に少しだけでも残ってることを祈って・・・。


帽子の毛糸を買いに行くまで
編み続けたい気持ちを我慢できず、
思わず余り糸で編んでしまったTwined Cuff。

Tuesday, January 17, 2012

寒い日にはホットワイン

シアトル、ここ数日かなり冷え込んでいたのですが、ついに2日前に雪が降りました。

シアトルは北西部に位置しますが、アメリカ北東部などのように極寒になることはないため、冬でも雪が降ることはあまりありません。温暖の海流が通っているせいだとか。

そんなシアトルに雪がふると、わずかな雪でも交通機関が麻痺し、バスは止まり、車はスピンしたり、道に乗り上げちゃったりするのです。「雪慣れ」していない土地だからね。5センチくらいの雪で、街中大騒ぎです。

というわけで、旦那の勤める大学も休校になり、なんだか休日のような火曜日になりました。


外が寒い日に、家にこもって暖かいものを飲むって幸せのひとつ。いつもはお手製の生姜シロップでお茶を飲むのですが、最近はまっているのはホットワイン。これは食事と一緒に飲むのではなくて、私は普通に紅茶を飲んだりするような感じで飲んでます。

使うのはTrader Joe'sで買った、Mulling Spiceというもの。



これにはシナモン、オレンジピール、オールスパイス、クローブが入っています。これを適量、お茶パックに入れて、赤ワインとお砂糖と一緒に暖めます。これをMulled Wineというらしいです。

身体が温まるし、スパイスの香りでじんわり幸せになります。私はシナモンってすごくアメリカっぽい香辛料だと思ってます。だって、ケーキにも、コーヒーにも、パンにも、キャンドルにも、飾りにもシナモンって使われてるので、11月過ぎるころになると、心なしかどこにいってもシナモンの香りがするような気がします。

このスパイス、入れすぎると結構きついので、気をつけてくださいね。

ホットワインを飲みながら編み物をすると、なんだかすうっと進む気がします。酔ってるだけかしら?

Thursday, January 12, 2012

花柄の三角ミトン

最近は自分の中では編みこみブームで、フェアアイルの帽子が出来たことがうれしくて、早速次の編みこみものに挑戦しました。

三角ミトンです。
この本はたくさん三角ミトンのパターンと
エストニアの歴史が詰まってます。
こういう読み物系の編み物本好きです。

本当はナンシーブッシュさんの「Folk Knitting in Estonia (Folk Knitting series)」に載ってるものを編もうと思ったのですが、いまいちゲージが合わず、今回はLilac Mittensを編むことにしました。

というのも、先日カナダとの国境前にある街ベーリンハムに行ったときに立ち寄った毛糸屋さん、NW Handspun yarnでサンプルとして編んであったこのライラックミトンに一目ぼれしてしまったのです。

ミトンって、それほど寒い地域じゃない限り、そんなに実用的じゃないようなあと密かに思っていたのですが、実際はめてみるとその三角の先っぽがかわいくて、なんとも抗えない魅力があったのです。


かなり細めの糸なのですが、しっかり編み目を詰めて編んであるので、風を通さず暖かい!北欧ミトンはこういう細めの糸でしっかり編むのが多いですね。これは、昔、北欧に編み物が伝わる前は織物が主流だったため、編み物が来た時も織物のように細めの糸でぎゅうっと編むことが広まったかららしいです。

このサンプルで使われていたのはCascade 220 Fingering。50グラムで4.5ドルでした。2plyの毛糸で、こういう編みこみにはぴったり。色の種類はそれほど豊富ではないみたいだけど、このくらいの細い毛糸だとかなりもちがいいので、やっぱりこのCascadeブランドはリーズナブルだと思います。


さて、お店でこのライラックミトンの編み図をプリントアウトしてくれたので、早速編みましたよ。左手だけ出来上がったところです。


このミトン、とーっても暖かいです!ゲージは8sts/1inchなので、かなりきつめで編地も2種類の毛糸が裏に渡ってるため倍の厚さになってしっかりしています。Stranded Colorworkなので、伸縮性はそれほどないけれど、風も入ってこないし、実はミトンって実用的なのね。


私の手はかなり小さいほうなので、先っぽは1インチくらい短くし、親指も2つお花がつくところを1つに減らしました。

毛糸はまだまだ余ってるので右ミトンを編んだ後、おそろいの帽子も出来てしまうかもしれません。

また楽しみが増えました。
   

Monday, January 9, 2012

ローズピンクのフェアアイル帽子

先日作っていたフェアアイルの帽子、完成です。



使った毛糸のJamieson's Shetland Spindriftはフェアアイル用というだけあって、色も豊富で、スティークがしやすいように糸同士が絡まりやすくなっています。今回はセーターではないので、スティークの必要はなかったのですが、裏側に渡る糸同士が上手い具合にくっついて、ひっかかりにくくなってます。

この帽子は、平たく編んでから丸く筒状にするというパターンでした。
最後はマットレススティッチで閉じました。

フェアアイル編みには原則が2つあります。今回の帽子は一つの原則だけ沿っていたので、正確にはフェアアイル帽子とは言えないのかも・・・。さてその原則というのは以下の通りです。

  • 一列で使う色は2色のみ
この帽子もローズピンク、黄緑、緑、ボルドー、アイボリー、グレー、マスタードと全体では7種類使ったのですが、一列には最高でも2色しか使っていません。

  • モチーフは同じ色を5目以上続けて編まない
このパターンは5目以上同じ色で編むところがいくつかありました。この「同じ色で5目以上編まない」理由としては、同じ色で編む目数が増えるほど、もう一つの毛糸が裏に渡る部分が長くなり、引っかかりやすくなってしまうからなのです。

たとえば7目ボルドー色で編んだあと、3目アイボリー色で編むのを何度か繰り返すとします。そうすると、どうしてもボルドー色の裏に渡るアイボリー色の糸が長くなってしまって、引っかかりやすくなります。なので、今回は編みくるむ方法で進めました。

編みくるみ方ですが、いろいろ試した結果次の方法に落ち着きました。ちなみに私は両方の糸を左手にかけて編みました。

  1. 左手の人差し指に2色の糸をかける。このとき、裏に渡る糸(編みくるみたい糸)が手前、編む糸が向こう側に来るようにします。
  2. 裏に渡る糸のから、表編みをします。
  3. 次は裏に渡る糸のから糸をかけて表編みをします。

この2と3を繰り返すと、裏側に渡る糸がたらーんと長くなることもなく、きれいに編みくるむことが出来ます。他にも、両方の手にそれぞれの糸をかける方法などいろいろありますが、私にはこの方法が一番しっくりきました。


ちなみにこの帽子の詳細は・・・

Needle- 2.75mm
Gauge - 30sts/4 inch
Total -1.2 oz (34gram)
Cast on 118 stitches

いろいろな色の細めの糸で編んでいると、昔好きだった刺繍を思い出して、ちくちく楽しく編めました。


最後の写真は、プロ並みの編みこみをしていた私のおばが、私が小さかったときに編んでくれたポシェットです。羊の身体の部分がふわふわしていて、触るのが楽しかった記憶があります。


手編みってやっぱり大切にするし、
いい毛糸だととっても長持ちするのね。
これを見て、ますます手編みが好きになりました。


Wednesday, January 4, 2012

年明けから帽子編み

皆様、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。

去年のお正月は実家で過ごしたので、年末!正月!っていう気分をじっくり味わえたのですが、アメリカにいるといまいちそんな気分にもならないまま、すうっと年が明けてしまった感じです。

唯一、テレビジャパンで紅白と、ゆく年くる年を見ることが出来たことで、去年の締めくくりが出来たように思います。にしても、何年かぶりに紅白を通しで見たのですが、知らない人が多くてびっくり。日本の事情に年々疎くなってます。日本にいても疎い方なんだけど。


さて、年明けてからは2つめの帽子を作っています。

頭は1つしかないのに、帽子編みはやっぱり楽しくて辞められません。編み物する前から帽子は大好きでたくさん持っていたので、自分で編むようになったら、ますます増えるのは避けられないことなにかもしれません。。

まず一つ目の帽子。



この毛糸はサンフランシスコに行ったときに寄ったArtfibersでかったYurtという毛糸。メリノ70%にアルパカ30%という手触りがとーってもいい毛糸です。色は10番で、ブルーとグリーンと黄色が合わさってます。

私、こういう帽子の形がとっても好きです。ちょっとベレー帽ぽくて、ふんわりしてる形。そう、ちょっと肉まんみたいなカタチっていったら分かりやすいかも!

見えづらいですが、トップはIcordを長く編み、一つ結びしました。
 参考にしたのは、RavelryのEarly Morning Beretです。結局、こういうシンプルなものにいつも戻ってきてしまいます。

このパターンのゲージは20sts/4inchだったのですが、私のゲージは18sts/4inch。ということで、計算機をフル回転させ、最終的にはCO80したあと、120sts+1stまで増やし目をしました。減らし目はまず〔Knit12sts, pm〕を繰り返す代わりに〔Knit11sts, pm〕を繰り返しました。そうすると、パターンとおり11回繰り返すことができ、頭のてっぺんがふわっとするかなと思って。

結果大満足です!




そして、休むことなく編み始めたのがフェアアイルの帽子。Nordic Knits: 29 Stylish Small Projects
に載っていたAstrid Hatというのがとっても可愛くて、以前編もうかと思ってたのですが、そのころはまだフェアアイルに挑戦するのは早いかなと思って先送りにしてました。

でも、ここ1週間ほどフェアアイル関係の本を読みまくり、すっかり気分が盛り上がっていたのでこれを逃すまいと思い、昨日編み始めました。




後ろにちょこっと移っているのがこのパターンです。私はローズピンク色をベースに、濃い紫、グリーン系、マスタード色、白などを選んで編んでみました。まだ途中ですが、とっても気に入ってます!フェアアイルって、色同士の組み合わせが意外に難しくて、そのために色の色相(hue)の本も読んだのですが、とっても奥が深い。

隣に来る色によって、その色自体の見え方はまったく変わるし、明度によってもまったく変わるので、実際使う色で図柄を試し編みしてみるまで分からなかったりします。

色の選び方については、KnitpicksのTutorialも参考にしました。




単色よりも多数の色を使って編むことの方が好きなので、フェアアイルはこれからももっと挑戦するつもり。色あわせの可能性を考えると、もうどきどきしてきてしまいます。


ということで、今年も去年に引き続き編み続けますよ!

みなさま、今年もどうぞよろしくお願いします。