サンフランシスコから車で少し行ったところにサンマテオというところで、今回旅行の最大の目的である
Knitting Labというイベントが行われました。
4日間で大体80くらいのワークショップが開催されていて、私が日曜日に受けたのは
Sculptural Domino Knittingというデンマーク在住のニットデザイナー
Vivian Hoxbro(ヴィヴィアン・ホクスブロ)さんのクラスでした。
独特なポップな色使いと、楽しいカタチを使ったデザインをする彼女の本は愛読していたものの、何だか難しそうで結局後回しになったままでした。この楽しいカタチを作り出す「Domino Knitting ドミノ編み」を北欧、アメリカや日本に紹介したがヴィヴィアンさん。
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一瞬どうやって編んだのかしら?と首をかしげることが多い
彼女の作品。とても好きです。 |
今回そのヴィヴィアンさんが来るというので、せっかく本人に直接教わることが出来るならと思い参加してきました。
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クラスについていけるかしら・・・?とちょっと不安。 |
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ヴィヴィアンさん。
ドミノ編みを使った作品をいろいろ紹介してくれました。
素敵なものばかり・・・。 |
クラスには生徒が20人前後。時間前に教室に入った途端、ヴィヴィアンさんが近づいてきて「名前は?よろしくね」とやさしく声かけてきてくれました。写真に見ていた通り、個性的な眼鏡をかけたチャーミングなヴィヴィアンさん!おばさんの生徒さんがほとんどなか、小さめなアジア人の存在はかなり目立ってたのかもしれません・・・。
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クラスの様子。 |
今回のクラスはドミノ編みで小さい小物入れか、ブレスレットか花のモチーフの3つのうちどれかを好きなものを選んで編むということでした。
私はドミノ編み初めてで、しかも周りの生徒さんたちは軽く数十年編み続けているような人たちが多く圧倒されたこともあり(苦笑)、一番簡単そうなお花のモチーフを選びました。
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お花のモチーフのインストラクション。
一つ目のスクエアを編んでます。 |
ドミノ編みは、見た目はなんだか難しそうなのですが、表編みと裏編みさえ分かっていれば出来てしまう簡単な編み方。やってみると大変なこともなく、だんだん四角い形が出来てくる過程は編んでてとっても面白い!!「ドミノ」という命名は、ヴィヴィアンさんが「ドミノみたいに始まったら止まらない」という意味が込められているのです。本当に名前のとおり止まらない!!
私の選んだ立体的なお花のモチーフは、6つのスクエアを編みつないでいきます。パーツをすべて作ってからつなげるのではないので、さくさく編み進められるのがうれしい!
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立体的なお花モチーフの出来上がり!
一つだけ色を変えてみました。 |
このドミノ編みの楽しいところは、編み出したら止まらないこともですが、このモチーフで出来ることが無限大なのです。このお花もたくさん作ってフェルト化して、ネックピースを作っても可愛いし、スクエアを編みつなげてバッグだって出来ちゃいます。
感覚としてはかぎ編みのモチーフ編みに近いかも。ちょこちょこ小さいもの編むのは結構好きなので、これはとってもいい勉強になりました!
ヴィヴィアンさん、たくさん彼女の作品を持ってきてくれたのでここで写真を紹介。どれもドミノ編みがベースになってます。
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これが小さいポーチ。携帯やかぎを入れるのだそう。
かわいい!! |
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これは私が作ったのと同じお花モチーフ。
ヴィヴィアンさんはこれで大きなショールを作りました。
金色の糸は、日本で買ったのだそう。 |
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いろんな色を混ぜて編んでます。
スワッチだけど、コースターとして使いたい! |
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彼女はこれをLazy Domino Knittingといってました。
四角いモチーフを最後まで終わらせずに次に進むからみたい。
フェルト化させると、まったく違った表情がでて面白い。 |
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彼女の色使いは無限大。 |
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この網みたいなスカーフ、欲しい!
上の作品もよく見ると、スクエアのモチーフをつなげたもの。すごい。 |
私が彼女の本を持っていったので、「あら、うれしいわ!せっかくだからみんなにこの本見せてもいいかしら?」とのこと。もちろんですとも!
それからヴィヴィアンさん、私が日本人だと知ると、彼女が京都のアヴリルが大好きだということや、野呂の毛糸はアメリカではたくさんあるけど日本ではあまり見つけられなかったこと、この本の出来た経緯など色々話してくれました。
こんな有名なデザイナーさんが私にいろいろ話してくれてるなんて・・・、とちょっと感動しながら聞いてました。
その後、シアトルに今住んでるというと、「シアトルはいいところね。編み物盛んだし、素晴らしい毛糸やさんがたくさんあるし、Knitterのコミュニティもあるしね」と。「You are so fortunate to live in Seattle!」と言われました。そっかあ、あんまりそんなこと考えなかったけど、確かに恵まれてる環境なのかも・・・。
北欧の編み物について話してみると、「You should take Susanna's classes if you live in Seattle.
Susanna Hansson. She lives in Seattle and she is a very good friend of mine. You'll love her!」
こんなアドバイスまでもらえて、もう本当に感動です。
そして、教室の最後に手元に戻ってきた私の本。
さりげなくメッセージがかかれてました。うれしい!
直接ヴィヴィアンさんに教わることが出来たこと、クラスの人たちにも刺激を受けたこと、ますます編み物の可能性を感じたこと。
満足感でいっぱいの一日でした。わざわざ来たかいありました。
そうそう、お隣に座った人は地元の人だったのですが、2月にはまたカルフォルニアのサンタクララで大きなイベント
Stitches Westが開催されるそうです。彼女はすでに5つもクラス申し込んだとのこと。全米各地で行われる人気のイベントです。
私はちょっと遠いので行くことはないと思いますが、2月にシアトルから車で40分くらいのタコマで行われる
Madrona Fiber Artsには行きたいなと思ってます。
よし、もっともっと編むぞ!