Wednesday, November 30, 2011

本当にシンプルなメンズ帽子

つい先日旦那に編んだスパイラルリブの帽子、実際に彼がしてみるとかなりかわいすぎて浮いてしまってる感じだったので、急遽また他のものを編みました。

あれはユニセックス用の帽子っていうことだったんだけどなあ。ぐるぐるした感じがソフトクリームみたい、って言われてしまいました(笑)。それはそれで可愛いんだけどね。


そして、これが新しい編みたて帽子です。パターンはこちら

最初は黒で3段1X1のリブ編み、
そのあと全体はブルーグレー色で編みました。


こっちのほうが男の人っぽくて、シンプルでよく似合うかも。帽子編むの大好きだけど、男の人のはすっごくシンプルなリブ帽子を好むことが多いので、編むほうとしてはそんなに楽しくないのですが・・・。

でもかなり気に入ってる様子だし、仕事から家に帰ってきた途端に「帽子すごく好評だったよ!」とうれしそうだったので、まっいいか。肝心なのはもらった人が喜んでくれることだものね。


スパイラルリブの帽子はしばらく行き先を待つことになりそうです。

Tuesday, November 29, 2011

アラン模様への挑戦とスピンドルの練習

アラン模様のカーディガンが編みたいと思ってました。

以前はちょっと難しそうでまだまだ挑戦するには早すぎるかなと思ってたのですが、最近は大分自信もついてきたので、「アラン模様」と「日本語の編み図」という2つの大挑戦をすることに。


まだ裾の部分を編んでます。
これは私にとって、かなり集中力が必要なパターンです。


パターンは「毛糸だま2011秋冬号」に載ってるものです。


コンサバって久しぶりに聞いた。

複雑な編みこみとボンボンみたいなのがついてます。何しろ日本の編み図のチャートは未知の世界のため、かなり時間がかかるのですが、いついつまでに編まなくちゃ!ということもなく、こうやって時間をかけて編むのも楽しいなあと実感してます。


毛糸はお気に入りライオンブランドのフィッシャーマンズウール。お買い得なのに、ウール100%で毛玉が出来にくいし、羊の油ラオリンがまだ少し残っているので、暖かく防水機能もある毛糸です。肌に直接つけるマフラーだとちくちくするけれど、上着としてはおるカーディガンやジャケットなんかにはお勧めです。

このフィッシャーマン(漁師さん)用に使われた毛糸で、アイルランドの漁師文化から生まれたアラン模様を編むのは何かとっても正当なことしているような気がします。




昨日はスピンドルの練習をしてみました。以前ニードルフェルト用に買っておいたロービングがあったので、それを使ってみました。恐らく1ounce(28 グラム)くらいしかなかったので、小さい小さい玉が出来ました。

この本を読みながら、少しずつつむいでみました。
2Plyの毛糸です。

スピンドルをして驚くのは、毛糸一玉、たとえば50グラムのものをつくるのもかなりのロービングが必要だということ。糸になるまえはかなりたくさんあるように思えるロービングも、ねじられて糸になっていくと、本当に小さな玉になってしまうのです。

でも逆に考えると、小さな玉でも相当の量の羊の毛が使われてるので、そりゃあ毛糸が暖かいわけだ!と気付くことも。

今回のロービングはざらざらした感触のニュージーランドの毛糸だったのですが、そのかわり糸が絡みやすいので紡ぎやすかったです。初心者は毛が長い羊を使うといいとか。メリノみたいにスムーズで毛が短いのは、かなり難しいそうです。


スピニングの世界もとっても奥が深くて、ますます毛糸に対する感心が高まるばかり。いずれは自分の手で作った毛糸だけを使って編み物するようになれたらいいなあ。。

Sunday, November 27, 2011

かぎ編みで携帯入れとネックレス

先日はサンクスギビングデーでした。

11月4週目の木曜日は毎年サンクスギビングデーで、この周辺からアメリカはホリデーシーズンで街がお祝い気分に包まれます。これからクリスマスまでは、どこにいってもプレゼントを買いあさる人たちでいっぱい。あー今年ももうすぐ終わるのねぇ・・・というちょっとしみじみした気分にもさせられます。

このサンクスギビング、いつも私は日本のお正月を思い出します。

前日は空港やフリーウェイは実家帰りをする人でいっぱいになり、当日はほとんどのお店がしまり、町中がしーんとするのです。この雰囲気が元旦みたいで、なんか好き。

そしてその次の日は打って変わってショッピングモールに多くの人が明け方から並び、街は大混雑する年に一度のセールの日、Black Friday。まるで日本の1月2日みたいです。


毎年私たちは義理の父親とその奥さん、そして彼らのお友達の集まりに招待されます。

今年も、リクエストがあった旦那手作りのケーキ、Trifle(トライフル)を持って行って来ました。サンクスギビングディナー、食べてきましたよ!七面鳥にクランベリーソース、じゃがいもにグレービーソース、スイートポテト、にんじん、ブラッセルスプラウト、スタッフィング、アスパラガス、ポークなど。七面鳥の丸焼きは何度見てもかなりリアルで、まだ慣れません(笑)。


旦那手作りのトライフル。いちご、キウイ、ラズベリーとブルーベリーの下にはケーキがあります。
とっても好評で、彼もうれしそうでした。

ケーキの他に好評だったのが、私のしていたネックレス。前日余り糸を使ってかぎ編みのお花作りをしていたところ、アクセサリーが欲しかったのでネックレスにしました。

かぎ編みのお花に、小さいポンポンをつけました。

このネックレスはしてみるとネックレスというより、首元に花の飾りがついたVネックのシャツを着ているようにみえるのが気に入ってます。

もう一つ意外にも感心されたのが、携帯ケース。最近私たちはようやく21世紀入りをしてIphoneを手に入れました。表面がつるつるしているので、携帯ケース必須で、これもためておいた余り糸で作りました。


かぎ編みでぐるぐる編んだだけ。これはすじ編みです。

申し訳ないくらい簡単なのに、編み物しない人からしてみるとこういうのでも感心の的になるのね。


サンクスギビングも終えて、12月はもうすぐそこ。この時期は午後4時前にはカーテンを閉めるくらいに暗くなってしまうシアトル。家で過ごすことが自然に多くなって、ますます編み物率の高い生活になりそうです。

Wednesday, November 23, 2011

ドロップスピンドルのクラス

編み物をしていると毛糸のことがもっと知りたくなり、その繊維や素材について勉強するうちに、自然にロービング(毛糸をカーディングしたあとの状態)から「自分でつむいで毛糸を作りたい!!」という気持ちが強くなっていました。

サンフランシスコの旅から、クラスではやっぱり本だけで学べないことが学べると実感した私。タイミングよく、近くの毛糸屋さんWeaving Worksでドロップスピンドルの1日クラスがあったので、早速受けてきました!


生徒さんは私を含め5人。みんな編み物か織物をする人で、「やっぱり自分で毛糸作ってみたいわよね」という共通点で集まった人たち。先生はもと化学系の研究室で働いていたけど、いまはもっぱらスピニングの毎日というステイシーさん。先生はまず、とっても面白い写真を見せてくれました。

それは彼女がハイキングをしながらスピニングをしているところ!

まさにハイキングの格好をして、バッグパックを担ぎ歩いてるところまでは普通の写真なのですが、その左手にはドロップスピンドルが!歩きながらちゃーんと糸を紡いでるのです。

彼女はドロップスピンドルの持ち運びできる気軽さと、決して効率は良くない古風なやり方が好きとのこと。犬の散歩に行くときも、友達とお茶をするときも、待合室でも必ずドロップスピンドルを携帯しているのだとか。ドロップスピンドル、ものすごい可能性が秘められています!



先生のドロップスピンドル・コレクション。
集め始めると止まらないそうです。

でも何かをしながらスピニングをするっていうことは、相当慣れていないと出来ない技なわけで「毎日15分でもいいからスピニングすること。そうするといずれ歩きながら出来るからね」と言われました。毎日15分。なんだか小学生の宿題ドリルみたいです。

この二つはTurkish Spindle。形が面白い。

これはロシア製のドロップスピンドル。

最初は毛糸の紹介で、机にはいろんなロービングがありました。本を読んで何となく聞いたことはあったものの、触って質感を試せるのは楽しい!クラスでは、Coopworth、Finn Top、Norwegian Top、Bluefacedなどがありました。どれも羊の種類です。

中には手触りが粗いものもあれば、メリノみたいなやわらかいものもあり、人によって紡ぎやすさは違うそう。私は全部試して見ましたが、やわらかいBluefacedがやりやすかったかな。

普通、ドロップスピンドルを使うときは二本仕上げの2plyか三本仕上げの3plyにするそうです。一本だけのSingle Plyだとどうしても弱いし、一本で均一にするのはかなり難しいからとのこと。なるほど。


これは先生が紡いだ毛糸。どれも2plyです。
きれいに紡げるものなのねえ。

あと紡ぐ(Spin)とき時計回りにしたときは、本数を合わせて層(Ply)にするときは時計回りと逆にすると説明されました。ははーん。学ぶこと、たくさんです。

2時間後、もちろん片手なんかではなく両手で必死に紡いだ結果できたものがこちら。





ちなみに右の美しい毛糸は先生の見本です(笑)。私のは真ん中の二つ。かなり小さい玉になりました。これで一体何が編めるのかしら?でも他の生徒さんもこんな感じだったから、特に出来が悪い生徒ではなかったみたい。ほっ。

一番左の木製のものは、Nostepinというノルウェー製の糸巻き道具。その隣が今回私の使ったドロップスピンドルです。


また新しい楽しみが増えてしまいました。これからは毛糸屋さんで毛糸だけではなく、ロービングもあさることになりそうです。


外を散歩しながら紡げる日を夢見て、日々精進したいと思います。

Thursday, November 17, 2011

つばなし帽子、Beanieを編む

日中でも5度くらいしかない日が続くようになりました。夜になると、旦那、私、猫ともにヒーターの前に貼りつくように過ごしてます。

つばのない、割とぴったりした帽子のことをBeanie(ビーニー)というのはアメリカに来てから知りました。私の偏見かもしれませんが、顔に凹凸のある人の方がビーニーが似合うような気がします。平たい顔の私よりも、凹凸のある旦那のほうがこのビーニーとぴったりした帽子は似合うのです。私たちだけのことかもしれませんが・・・。

運良く、父親に編んだひざ掛けの余り糸が帽子がなんとか作れるくらいの量あったので、旦那さんにビーニーを編んでみました。食後に編み始め、寝る前には編み終わりました。スピード帽子です。

彼は私の手編みグッズが大好きで、編むとうれしそうにして行きます。働いている大学でも同僚は生徒たちに自慢するらしく(笑)、実は私の広告塔だったりもします。


旦那用の手編み帽子はこれが4つ目です。
 渦を巻いたようなスパイラルリブ編みで、普通のリブ編みと同じように伸縮性があって帽子にはぴったり。3×3のリブで、Cast onは90目です。参考にしたのは、お気に入りサイトPurl Bee

使った毛糸はPlymouth YarnのEncoreです。これは75%アクリル、25%ウールの混合糸。洗濯機が可能なお手入れ簡単な毛糸。基本的にはアクリルが入ったものは好きではないのですが、これは手触りが化学繊維っぽすぎることもなく、弾力性があって、編みやすいです。それにウールが入っているので、適度な重みもあるし、暖かい。なかなか優秀な毛糸でした。


この間GapやBanana Republic, Loft, J crewなどでセーターの研究をしていたのですが、アクリル、ナイロン、コットン、ポリエステルの混合がほとんどで、ウールなんてほとんど入ってないか、入っていても10%もないのが多いことに改めて気付きました。

アメリカでは洋服は「洗濯機洗い&乾燥機」が基本なので、こういう混合になるのでしょうね。

そしたら自分でこのEncoreを使って編んだほうがお買い得だし、洗濯機洗いもできるし、ウールもそれなりに入ってるから暖かいかもという結論にたどり着きました。

ちなみにEncoreは一玉7ドル以下で、100グラム183メートルのWorsted yarnです。


今日仕事から帰ってきたら、彼に帽子をプレゼントします。反応が楽しみ。

Thursday, November 10, 2011

私たちの留守中、ラウルくんは・・・

今回の旅行に行く際、一番つらかったこと。

それは自分たちの都合といえども、ラウルくんと4日間会えなくなるということでした。自分がこんなにも小さい動物のことで頭がいっぱいになるとは・・・(ちょっとは想像していたけれど)。



私たちが参加してるシアトルアニマルシェルターのフォスターペアレンツプログラムでは、Vacation Coverageといって、旅行やビジネストリップで家を空けることになる人に代わって、他のフォスターペアレンツが数日間その猫を預かるというシステムがあります。

今回私たちももちろんそれを利用しました。メールで必要な日数とラウルの性格などを告知したあと、数件問い合わせがあって、そのうちの一人の方にお願いすることに。


数日間だっていうのに、なんだかいろいろ心配で、それに数日後また会ったときにラウルに忘れられちゃってたらどうしようとか、ストレスかけすぎちゃったらどうしようとか、いらぬ心配に勝手に振り回されてる私をみて、旦那に「大丈夫。猫はね頭がいいし、記憶力もいいし、僕たちは何も悪いことをしているわけじゃないんだから。他の人のところで過ごすことで、適応力も身に付けられるよ」と慰められました。

ええ、まさにおっしゃるとおりです。だけど、やっぱりさみしいよ。


一番耐えがたかったのが、預けに行く時にケージに入ったラウルが車の中でずーーーっと鳴き続けていたこと。いままで聞いたことのないような声を出すので、それがとってもつらかったです。


その後・・・サンフランシスコから日曜深夜すぎに帰ってきて、月曜夜にまた預かっててくれた人と待ち合わせをしてラウルを受け取りました。

くわぁー。


4日ぶりに家に帰ってきたラウルは、しばらくは走り回って突然の変化に動揺気味だったのですが、少しするといつものように私に付いてまわり、疲れるとヒーターの前でお腹を見せて寝てました。

猫ってすごいです。

おかえり、ラウル。

Wednesday, November 9, 2011

サンフランシスコの毛糸やさん、Artfibers

BART(バート)の路線図。
渋滞がすごいサンフランシスコでもこれに乗れば簡単にアクセスできました。
今回行きたかった毛糸やさん、それはダウンタウンにあるArtfibersというお店。レビューなどで調べた限りは、見たこともないようなオリジナルの毛糸ばっかりがあるお店とのこと。ちょっと変わった糸が好きなら是非行くべき、というようなことが書かれてたので、行ってきました。

まずホテルからBART(バート)と呼ばれる電車の駅まで行き、そこに駐車してから(無料でした)ダウンタウンへ。シアトルにはバスはありますが、電車はあまり発達してないので、電車乗るの久しぶりで思わずテンションがあがる私。(電車、好きなんです)

とっても活気のあるダウンタウンについて、徒歩でSutterストリートへ。ここにお目当てのArtfibersがありました。


yarn(毛糸)という文字を見るとどきっとします。
狭い通路の奥にエレベーターがあって、それに乗って3階に行き、開放的な白い壁に囲まれたArtfibersに着きました。店主のおばさまはとても感じがよくて、このお店はその方と旦那さんが共同経営で立ち上げたお店とのこと。様々な種類のArtfibersオリジナルな毛糸だけが置いてあります。

とってもいいなと思ったのが、すべての毛糸のスワッチがあること。編地を見ないと判断がつきにくい毛糸が多いから、という理由だそうですが便利なのと同時に、ちょっとしたディスプレイになって素敵。



毛糸がある棚の上にずらっとスワッチが並んでいます。
置いてあるだけなので、自由に自分で持ち歩いて、他の毛糸と比べることもできました。

奥様と旦那さま二人で、毛糸のデザインや配合を決め、実際に毛糸になってからのネーミングまですべてやっているとのこと。名前が面白いものがたくさんあり、なかにはUDONや、ANIMEなんていうのも。UDONは確かにもっちりしたうどんみたいな太さの毛糸だったり、ANIMEは宮崎駿映画のそれぞれの映画の色使いからヒントを得た毛糸だったり・・・。思わずトトロや魔女の宅急便、もののけ姫なんかの話で盛り上がっちゃいました。



ここの毛糸はすべてコーンで売ってあり、必要な分だけ買うことができます。「この糸でこういうものが作りたい」というと、大体の分量を計算してくれました。

今回は私時間がなかったのですが、時間のある人はワインテイスティングならぬ、ヤーンテイスティングも出来るのだそうです。つまり、買う前に実際に毛糸のスワッチの試し編みが出来るということ。いくらでも編んでいいそうです。すばらしい太っ腹アイデア!

このお店、サンフランシスコ着たらまた是非寄りたいです。居心地もいいし、毛糸も分量が分かっていれば無駄に買わず必要な分だけ買えるしね。

次回はぜひヤーンテイスティングをしてみるぞ。

Tuesday, November 8, 2011

ドミノ編みをヴィヴィアンさんに習う。

サンフランシスコから車で少し行ったところにサンマテオというところで、今回旅行の最大の目的であるKnitting Labというイベントが行われました。

4日間で大体80くらいのワークショップが開催されていて、私が日曜日に受けたのはSculptural Domino Knittingというデンマーク在住のニットデザイナーVivian Hoxbro(ヴィヴィアン・ホクスブロ)さんのクラスでした。

独特なポップな色使いと、楽しいカタチを使ったデザインをする彼女の本は愛読していたものの、何だか難しそうで結局後回しになったままでした。この楽しいカタチを作り出す「Domino Knitting ドミノ編み」を北欧、アメリカや日本に紹介したがヴィヴィアンさん。


一瞬どうやって編んだのかしら?と首をかしげることが多い
彼女の作品。とても好きです。
今回そのヴィヴィアンさんが来るというので、せっかく本人に直接教わることが出来るならと思い参加してきました。


クラスについていけるかしら・・・?とちょっと不安。


ヴィヴィアンさん。
ドミノ編みを使った作品をいろいろ紹介してくれました。
素敵なものばかり・・・。

クラスには生徒が20人前後。時間前に教室に入った途端、ヴィヴィアンさんが近づいてきて「名前は?よろしくね」とやさしく声かけてきてくれました。写真に見ていた通り、個性的な眼鏡をかけたチャーミングなヴィヴィアンさん!おばさんの生徒さんがほとんどなか、小さめなアジア人の存在はかなり目立ってたのかもしれません・・・。

クラスの様子。

今回のクラスはドミノ編みで小さい小物入れか、ブレスレットか花のモチーフの3つのうちどれかを好きなものを選んで編むということでした。

私はドミノ編み初めてで、しかも周りの生徒さんたちは軽く数十年編み続けているような人たちが多く圧倒されたこともあり(苦笑)、一番簡単そうなお花のモチーフを選びました。 

お花のモチーフのインストラクション。
一つ目のスクエアを編んでます。
 ドミノ編みは、見た目はなんだか難しそうなのですが、表編みと裏編みさえ分かっていれば出来てしまう簡単な編み方。やってみると大変なこともなく、だんだん四角い形が出来てくる過程は編んでてとっても面白い!!「ドミノ」という命名は、ヴィヴィアンさんが「ドミノみたいに始まったら止まらない」という意味が込められているのです。本当に名前のとおり止まらない!!

私の選んだ立体的なお花のモチーフは、6つのスクエアを編みつないでいきます。パーツをすべて作ってからつなげるのではないので、さくさく編み進められるのがうれしい!



立体的なお花モチーフの出来上がり!
一つだけ色を変えてみました。
このドミノ編みの楽しいところは、編み出したら止まらないこともですが、このモチーフで出来ることが無限大なのです。このお花もたくさん作ってフェルト化して、ネックピースを作っても可愛いし、スクエアを編みつなげてバッグだって出来ちゃいます。

感覚としてはかぎ編みのモチーフ編みに近いかも。ちょこちょこ小さいもの編むのは結構好きなので、これはとってもいい勉強になりました!

ヴィヴィアンさん、たくさん彼女の作品を持ってきてくれたのでここで写真を紹介。どれもドミノ編みがベースになってます。

これが小さいポーチ。携帯やかぎを入れるのだそう。
かわいい!!
これは私が作ったのと同じお花モチーフ。
ヴィヴィアンさんはこれで大きなショールを作りました。
金色の糸は、日本で買ったのだそう。

いろんな色を混ぜて編んでます。
スワッチだけど、コースターとして使いたい!



彼女はこれをLazy Domino Knittingといってました。
四角いモチーフを最後まで終わらせずに次に進むからみたい。
フェルト化させると、まったく違った表情がでて面白い。

彼女の色使いは無限大。

この網みたいなスカーフ、欲しい!
上の作品もよく見ると、スクエアのモチーフをつなげたもの。すごい。

私が彼女の本を持っていったので、「あら、うれしいわ!せっかくだからみんなにこの本見せてもいいかしら?」とのこと。もちろんですとも!

それからヴィヴィアンさん、私が日本人だと知ると、彼女が京都のアヴリルが大好きだということや、野呂の毛糸はアメリカではたくさんあるけど日本ではあまり見つけられなかったこと、この本の出来た経緯など色々話してくれました。

こんな有名なデザイナーさんが私にいろいろ話してくれてるなんて・・・、とちょっと感動しながら聞いてました。


その後、シアトルに今住んでるというと、「シアトルはいいところね。編み物盛んだし、素晴らしい毛糸やさんがたくさんあるし、Knitterのコミュニティもあるしね」と。「You are so fortunate to live in Seattle!」と言われました。そっかあ、あんまりそんなこと考えなかったけど、確かに恵まれてる環境なのかも・・・。

北欧の編み物について話してみると、「You should take Susanna's classes if you live in Seattle. Susanna Hansson. She lives in Seattle and she is a very good friend of mine. You'll love her!」

こんなアドバイスまでもらえて、もう本当に感動です。


そして、教室の最後に手元に戻ってきた私の本。
さりげなくメッセージがかかれてました。うれしい!




直接ヴィヴィアンさんに教わることが出来たこと、クラスの人たちにも刺激を受けたこと、ますます編み物の可能性を感じたこと。

満足感でいっぱいの一日でした。わざわざ来たかいありました。



そうそう、お隣に座った人は地元の人だったのですが、2月にはまたカルフォルニアのサンタクララで大きなイベントStitches Westが開催されるそうです。彼女はすでに5つもクラス申し込んだとのこと。全米各地で行われる人気のイベントです。

私はちょっと遠いので行くことはないと思いますが、2月にシアトルから車で40分くらいのタコマで行われるMadrona Fiber Artsには行きたいなと思ってます。


よし、もっともっと編むぞ!

Monday, November 7, 2011

週末サンフランシスコ旅行


こんな木はシアトルでは見たことありません。
さすがあったかいカルフォルニア。

サンフランシスコに行ってきました!

今回の旅は、旦那の仕事の都合もあり、大急ぎで行って大急ぎで帰ってくる旅だったのですが、初めてのサンフランシスコ旅行、楽しんできましたよ。

ダウンタウンは思ったよりもずーっと大きくて活気があり、チャイナタウンも多くの中国系の人たちが渦を巻くように動いていて、久しぶりに人のパワーをたくさん感じました。

シアトルのダウンタウンやチャイナタウンとは大分違って、「都会」のサンフランシスコ。何だか最初は圧倒されてしまいました(笑)。

シアトルでは見ないもので、サンフランシスコで見たもの。

それはやしの木。さすがは南のカルフォルニア。北のシアトルでは見ない木です。

 
ケーブルカーの中から撮った写真。サンフランシスコらしい
白くて高さのある家がたくさんくっついて並んでます。

そして、もう一つが「傘袋」!東京では雨の日のデパートの入り口に大体置いてありますが、そのプラスティックの傘袋、雨降るシアトルではまったく見ません!

なので、サンフランシスコで久しぶりに傘袋にお目にかかりました。

何せ、シアトルよく雨は降るものの、傘を差す人はほとんどいません。シアトル住むようになってからは、私も傘をまったく使わなくなってしまいました・・・。ここは小雨が降り続けることが多いので、傘ではなくレインジャケットを着てる人がほとんどなのです。

だから傘袋、久しぶり!


ケーブルカーの折り返し地点。
フィッシャーマンズワーフからダウンタウンに戻るときに乗りました。

活気のあるチャイナタウン。

いままで行ったチャイナタウン(NY、バンクーバーなど)の中で一番大きいかも。
とっても美味しかった肉まんは一つ70セントでした。やすい!
 実は今回のサンフランシスコの旅行の目的は観光ということもあったのですが、Interweave のイベント、Knitting Labがあるからなのでした。このイベントは今回が記念すべき第一回目。有名なデザイナーさんのワークショップや講演などで4日間もりだくさん。

 
11月3日から4日間のイベントでした。わざわざ行ったかいあり!


4日間のイベント。会場となったのはMarriot Hotel San Mateo.
編み物好きが各地から集まります。
土曜日にはKnitter's Marketが開かれてたので、覗いてきました。手染めの毛糸や、ローズウッドの素敵な編み棒、スティッチマーカーや、その他大手のオンラインショップも出店してました。

インド製のカラフルなDouble-pointed Neegdle.

大勢のKnittersでにぎわってます。


出店数は30店くらい。


Ravelryで見たことのあるデザイナーさんの出店なども。
もちろんパターンも売ってます。

さすがInterweave社主宰だけあって、有名なデザイナーさんたちがごそごそ集まってました。ふと見ると「あ、Clara Parkesさんだ!」「あそこに座ってる人はもしかしてEunny Jang??(きゃー)」とか、一人で盛り上がりながら出店をひとしきり楽しんできました。


土曜日はこのKnitter'sMarketと観光を楽しみ、日曜日はクラスを受けてきましたよー。

それについては、次のブログで紹介します。(長くなりそうなので・・・)

最後の写真はこちら。

フィッシャーマンズワーフにて。
重なり合うアシカたち。この日は寒かったしね。

Thursday, November 3, 2011

得する1時間

デイライトセービングタイム。そう、毎年11月第一週の日曜日の深夜2時に時間が変わるのです。普通に過ごしてると1時間ってあっというまだけど、このときばかりは深夜、携帯やデジタル時計の時間が1時間後戻りする瞬間を見ると、妙に興奮してしまいます。


アメリカに来たばかりの頃はこのデイライトセービングタイムの感覚が分からず、1時間失うのか、一時間得するのか混乱してました。

そこでアメリカの人だって混乱するらしく、便利な覚え方があります。

「Spring forward, fall back」


つまり春3月始めには時計を一時間早め、秋の11月始めには時計を一時間遅らせるのです。

この1時間を有効に編み時間に使わなくちゃ。だって、考えてみれば簡単な帽子が半分くらいは編めちゃうもの。

まあ普段からこうやってもっと時間を大切に過ごせばいいのだけど、そんなこと言い始めたらきりがありません(笑)。



あと、今週末旅行に行ってきます!ふふふ。

かなり強硬手段で行く旅行なので、どのくらい旅行先で毛糸やさんを見つけられるか分からないのですが、できたらまたここで紹介するつもりです。

Happy fall knitting!

Tuesday, November 1, 2011

苦労した糸巻き

毛糸には二つのタイプがあって、カセの状態で売ってあるものと、そのまま中心から糸を引き出してすぐに使えるものとがあります。

カセの状態で売ってるものは、お店で買った後巻いてもらうか、家で自力で巻くことになりますが、そのまま使えるものは特に何も準備することはありません。

先日初めて買ってみた毛糸はRaumaというブランドのFinull-garnというノルウェー製の毛糸。かなり細めのFingering yarnです。フェアアイルやカラーワークをする時に適しているという毛糸で、それもそのはず毛糸同士がよくくっつきます。これをこっちではstickyな毛糸というのだけど、絡みやすく、だからこそフェアアイルでスティークなどをする時には最適。糸の表面の加工がされてないので、フェルト化もしやすいと思います。編み終わった後に洗うと、毛が膨らんで柔らかい質感になるのだとか。それもとっても楽しみ。

これを買ったのは、今度受ける編み物のクラスで使うことになってるから。そのクラスのディスクリプションに「毛糸は必ず巻いてきてください」と書いてあったので、中から引き出せば簡単に使えるだろうと思いつつ、せっかくだから全部巻いてみました。


ところが、この糸巻き、大変なことになったのです!

先ほど言ったように、毛糸同士がよくくっつくので、中から糸の先を引き出した途端、固まって出てきた毛糸がすべてこんがらがって、大変な状態に。普通の毛糸なら、わりと滑りやすいので、こんがらがっても簡単に修正できるのですが、この毛糸は「絡みやすい」という利点が巻く段階では明らかに障害に・・・。

結果かなりの労力と集中力をかけて一玉目終了。

こんなこと、また出来ない!ということで、二玉目からは、内側からではなく、外側に見えている糸先から巻き始めました。

大成功!苦労して巻き終えましたのがこちら↓


くっつくよ。


今日学んだこと。

ウール100%のフェアアイル用の毛糸は毛糸同士が絡みやすいので、巻くときは外側の糸先から巻いていくこと。


それぞれの毛糸の性格を知るのもとっても大切ね。