Saturday, April 30, 2011

ローマ字の名前のよみかた

私の名前は漢字で書くと、よく読み間違えられます。二通りの読み方があるので、めったに『ケイ』とは呼ばれることもなかったし、女の子の名前としては割とめずらしい名前なので、まあ仕方ないなあとも思ってた。だけど、昔にゴッドファーザーを見てたときに、アル・パチーノの奥さん役のダイアン・キートンの役名がケイであることを知って、『アメリカではケイっていう名前が普通にあるんだ!』とうれしくなってました。名前で間違えられることは、アメリカではないはず!と。

でも実際来てみると、思わぬことが起こりました。


それは自分の名前が全然違う発音をされるのです!

『Key! Key, that's you!!』

アメリカに来た当初、病院の待合室で待ってたときに、〈キー〉が自分の名前だとは当然思わず、ぼーっとしてたのですが受付の人に睨まれて〈キー〉とは私であることが発覚!そんなあ、キーってなによ。名前じゃないじゃないの。。

そうなのです。日本語になじみがあるアメリカ人以外の人は99%の割合でKeiをキーと発音します。なんで?なんでなの?そこで最近ようやく気づいたこと。

割とよくある男性の名前、Keithはキースと発音するんですね。おそらく私を〈キー〉と呼ぶ原因はここから来てるのかも。


名前関連ですが、英語教師の旦那の生徒さんに日本人のMaikoさんと言う人がいます。その人、アメリカではMaiと呼んでほしいと旦那に言ったんですって。確かに英語でMaikoを発音すると、限りなく男性の名前Michael(マイケル)に近くなるのです。英語の発音だとマイコーゥっていう感じかな。

ローマ字表記、結構面倒なことが多いです。


今日の編み物写真は現在進行中のベスト。輪針でぐるぐる編んでます。

前身ごろと後ろ身ごろを別々に編んで、くっつけるのではなく、
このベストは輪針で丸くあんでいくのです。ちゃんとできるかな。

なんか小さい気もするけど、入るのかしら??

セール!!

今日は待ちに待った毛糸やさんのセールに行ってきました!シアトルにいくつかお気に入りのお店があるのですが、今日はそのうちのひとつ、グリーンウッドアベニュー沿いにあるFiber Galleryを目指しました。なんてったって、この3日間は廃盤の毛糸が40%オフ、そして通常の毛糸全品20%オフになるのです!!

お店に入ったとたん、もう大興奮!!大きなテーブルの上に、そして床にも沢山のダンボールがあって、そのなかにたっぷりと毛糸が・・・!まわりのお客さんも興奮気味で、I am so overwhelmed by beautiful yarn!!!と言ってたので、私だけではないことが判明。ふう。

結局1時間くらいかけて、かなりの量を買ってしまいました・・・。野呂のくれよんもシルクガーデンの廃盤カラーも40%オフですよ。好きな人にはたまらない!私ももちろん買いました!!

私はまだセーターを編んだことがなくて、いまようやく最初の『着れるもの』として、ベストに挑戦中。なのでどうしても毛糸を買うとなると大体帽子、マフラー、手袋などの小物が作れる量、つまり50グラムから200グラムくらいで買うことがほとんど。

今回もちょこちょこ、いろんな種類を買いました。そのうち写真を載せるつもり。

どこのお店もそうだけど、いろんなサンプル商品があって、次つくるものの参考になります。
なにつくろうかなあ。楽しみ!


ここがファイバーギャラリー。
毛糸の種類も豊富だけど、本もパターンもいっぱいある!お店の人も親切。

道路わきにでた看板。
毛糸やさんに限らず、セールがあるお店では大体こうやって看板に目印の風船をつけます。

Wednesday, April 27, 2011

一番は他人?それとも自分?

今回の東北関東大震災のアメリカでのメディア放送で気になったこと。

日本でも海外メディアを通して言われているようだけど、アメリカでもこの震災がきっかけで『日本人』に対しての関心が高まったみたいです。中でも、震災直後の東京都心でのバスを待つ人たちの整然とした列、震災地の人たちが救援物資のトラック前につくる列、そうした列が自然に出来て、それに静かに、ただ辛抱強く待ち続ける日本人たちの姿は、アメリカのメディアには衝撃的でした。

テレビでもラジオでも『震災直後の日本のあんな風景はアメリカではありえない!数年前のハリケーンカトリーナの時は大勢の人々が救援物資のトラックの上にまで人が登り、物資を奪い争っていたし、暴力事件、窃盗事件が耐えなかったのに・・・』と。

そこで思ったのが、私たちの教育のこと。

日本ではおそらく一番よく言われ続けてきたこと、それが『人に迷惑をかけないようにしなさい』。家族のなかのしつけだけではなく、義務教育の中でも、そして社会においても、『人の迷惑にならないように』日々過ごすことが大切とされる。その結果、生まれる『和』というのは日本の美徳のひとつだし誇るべきものだと心底思う。でも『迷惑にならないように』生きるには、常に他人がどう思うかという、まず他人の意見を重視した生き方が生まれる。自分がどう思うかというのは二の次になる。

日本の集団主義はその『他人に迷惑をかけてはいけない』っていう根本の信念があるからこそ成り立つもの。でもアメリカのような移民大国で、なおかつアメリカ人といっても様々な文化背景、価値観、人種から成り立っている国では、みんなが同じ信念を持っているとは限らない。むしろ無理だとも思う。だから自然と個人主義にもなるし、その結果、常に『他人』のことを考えるよりも『自分』や『自分の家族』が一番になる。

日本ではやっぱり緊急時においてでもみんなが秩序を保とうとして『他人』のことを考え、集団の『和』を大切にするんですね。これって世界的に見ればすごい特殊なこと!!

でもこの日本人の信念は日本にいる限り有効だけれど、外に出るとちょっとややこしいことにもなるのです。

シアトルのカレッジで留学生相手の仕事をしていたとき、授業中にディスカッションの際、自分の意見を言わないといい成績がもらえないこと、そしてプレゼンの連続にストレスを抱える子達に多く会って、いろいろ話をしました。そりゃあ、いままで個々人の意見はさほど重視されてなかった社会から、突然自分の意見を主張することこそが大切な国に来たのだもの。大変なのはあたりまえ。私も渡米当初、大学院でどれほど苦労したことか・・・。


『他人』が一番?それとも『自分』が一番?


アメリカと日本で実は似ているようで、かなり違う。大量の情報が飛び交い、多くの人間も行き来するけれど、異なる信念に支えられてそれぞれの社会が成り立っていると思うのです。

だから、私がたまに疲れるのもしょうがないか・・・。

Monday, April 25, 2011

編み物好きにはたまらないRavelry

私はソーシャルネットワークサイトにはとても疎く、そしてまったく関心がないまま今まで生きてきました。

かなり前にミクシィがはやったとき、盛んに入りなよーと言われて紹介メール(?)を友達から送られ続けたにも関わらず、何にも行動起こさず、そしてFacebookは入ってて当たり前っていう世の中になった今も(特にご存知のとおり、アメリカはFacebook大国です)、まったく近づかないままでした。

携帯も数日間触らないで(そして時には存在も忘れ)過ごしているし、そういうものがなくて生活できるならなるべくそうしたいし、生活を、毎日をフクザツなものにしたくないっていう気が強いみたい。だって、昔は人はソーシャルネットワークサイトも、携帯もいろんな便利な電子機器もなかったんだからね。

そんな私が声を大にして、素晴らしさを伝えたいのが編み物好きにはたまらないサイト、Ravelryです。

いや、実はこれも立派なソーシャルネットワークサイトなのです(笑)。なんとSNS初デビュー。
サイトを見るにはアカウントを作ることが必要です。でも編み物好きなら、躊躇なくRavelryに飛び込んでみてください!

https://www.ravelry.com/account/login

私の使い方は、主に・・・

①無料パターンをダウンロード
②新しい毛糸を買って、何を作ろうか決めかねているときに、毛糸で検索し、どんな作品が何玉で、そしてどんな仕上がりになるかを見たいとき。
③自分の作品に他の人がコメントしたり、他の人からハートマーク(お気に入りマーク)をもらったりすることも!

という感じ。Ravelryの中には日本人グループもあり、英語の編み図の読み方なんかもサポートしてくれます。


MadelineTosh DK
Cherry色です。
本当にお勧めなサイト!

今日はMadelineToshというブランドのDKyarnの写真を載せてみます。これは洗えるウールなのですが、手染めでわずかなグラデーションがとてもきれい。メリノなので手触りが良くて、肌に直接つくマフラーや帽子にもいいと思います。


Ravelryサイトの中でも人気の毛糸。買ってからずいぶん経つのに、いまだに触っては何を作ろうか思いを馳せる日々。

でもこれが幸せなのです。

Sunday, April 24, 2011

Blue-green tweed little ruff

先日日本から荷物が届き、母がたくさん毛糸を送ってくれたのでその中でイタリア製のアリセオツイードという毛糸を選んでまたスカーフを作ってみました。春だけど、また首もとが寒いしね。(言い訳)

この毛糸はウールのほかにアルパカとアクリルの混合。ただ編んでる間、どうしてもくしゃみが出てしまってちょっと大変でした。。

参考にしたのはOne Skein Wonersの中のLittle Ruffというパターン。この本はアマゾンの中でも評価が高くて、その理由はなんと101パターンもこの一冊に凝縮されているから。普通の洋書の編み物本は30パターンくらいが多いかな。

この本はとくに毛糸ひと玉で出来るパターンに限られていて、その可能性は無限大。カラー写真のページは少ないけれど、でもこのパターンの多さはさすがに魅力的。

私は棒編みはアメリカに来てから洋書で学んだので、日本の編み図とかがいまいちよく読めず、まだ勉強中。日本ではグラフのような編み図が一般的、でもアメリカでは、編み図(チャート)よりも文章で書かれています。それが計算式みたいで難しい!という人もいるみたいですが、私にはチャートよりもずっと分かりやすい。。。

Blue-green tweed little ruff
で、今日の作品はこれ。してみると、どういう形になってるのかわかりずらいので、下が平面に置いたときのもの。ブルーグリーンの毛糸にくすんだ赤やオレンジのネップが入ってます。ボタンはピンク色のものを使ってみました。




これはShort Rowというテクニックをつかって、フリルを出していきます。で、早速調べたところ、このShort Rowとは「引き返し編み」というらしいです!なるほど、また一つ学んだわ!この引き返し編み、本を読んでもいまいちわからなかったので、私の編み物の先生youtubeで調べたところ、詳しい解説ビデオがいくつか見つかりました。Youtube様様です!

この毛糸を見て思ったのだけど、日本ではユザワヤとかオカダヤに結構イタリア製の毛糸が多い気がする。でもアメリカではイタリア製とかヨーロッパ製よりも、ペルー製、エクアドル製とか、トルコ製なんかが多い。

個人的にはペルー製の毛糸は色合いが自然ぽくてとても好き。日本では手に入るのかしら?

Saturday, April 23, 2011

Noro毛糸でSpring Cowl

編み物を始めたのはアメリカに来てから。日本では小学生の時にかぎ編みでマフラーを1回だけ編んだけれど、まっすぐなるはずが東京タワーみたいな形になって、それっきりで私と編み物の関係は止まったまま20数年。。

それがこちらに来て、かぎ編みに再度挑戦し、とってもはまり、その次に棒編みもはじめ、これにはどっぷりとつかることになってしまいました。

毎回思うのが、ただの表編み(Knit)と裏編み(Purl)だけで出来るバラエティの豊かさが魅力。本当に人間のクリエイティビティと表現力って素晴らしいと、毎回編み物するたびにうっとり。。。

先日もうっとりしながら、また編み物をしてました。今回は日本が誇る!野呂英作さんの毛糸のなかでもYuzenという毛糸をシアトルの毛糸やさんで、一玉だけ手に入ったので、何か出来ないかと考えてました。(このYuzenは廃盤らしく、セールになってたのでした)

野呂の毛糸は大体が一玉50グラム。アメリカで普通に売ってる毛糸は一玉100グラムなので、野呂さんのは一玉が小さめ。アメリカの100グラム毛糸が一玉あるだけでも、結構なんでも作れるのだけど、野呂さんのは50グラムで出来るものを考えなくちゃいけない。

50グラムだと大体できるものは・・・

折り返しなしのシンプルなリブ編み帽子
細めのマフラー
リストウォーマー
ネックウォーマー ・・・くらいかしら。

このYuzenはウールとシルクの混合だったので、きっと軽めの春用ネックウォーマーならいいかも!と思い、早速編んでみました。


Noro Yuzen Spring Cowl



ちなみにカウルというのは輪になったマフラーのこと。こういうネックウォーマーも、長めのスヌードもまとめてCowlといいます。

出来上がりは大満足。パターンはScrunchable Cowlという編み図をラベリーからダウンロードして使ってみました。縄編みの要領で編んでいくのですが、いかにもな縄編みにはならず、Scrunchableつまり「くしゃ」っていう感じの編地に仕上がります。Scrunchableていうのは造語で、本当はScrunchっていう動詞を変化させたもの。この動きのある編地がなかなか素敵。

野呂の毛糸は色が変化していくのが、編んでてとても楽しい。私はそのグラデーションを全部惜しみなく見せたいので、輪針で丸く筒状に編んでいく作品(帽子、ネックウォーマー、手袋など)に使うことが多い。だって、マフラーみたいにまっすぐ編んでいくと、どこかが首の後ろに隠れちゃって色が見えないでしょ?

シアトルはまだ日が落ちると肌寒い。そんなときに、役立つ優秀なカウルです。

マッシュルームのスープ

アメリカの「食」のあり方について疑問に思うことがたくさんあるけれど(1000カロリー以上を軽く超えるメインディッシュとか、チョコレート味とかストロベリー味のダイエットドリンクとか、蛍光色のケーキとか。。。)、ひとつとっても好きな食文化がある。それがスープ。

Whole FoodsでもCentral Marketでも大体の食に意識が高い人向けのスーパーマーケットには大体デリコーナーの一角に、5種類くらいのスープがあって、専用容器にいれて買えるようになっている。日本よりも安いし、パンもいろいろ選べてとってもお得で美味しい。

大体、ベジタリアン用の野菜スープ、コーンポタージュ、トマトバジルクリームスープ、パスタ入りの野菜&鶏肉スープ、たまにインドカレースープもある。その中でもあると迷わず買ってしまうのが、マッシュルームのスープ。マッシュルームというのは英語だときのこの総称。だからいわゆる日本語の「マッシュルーム」だけではなくて、中には椎茸もボルチーニ茸なんかも入ってる。

それを家でも作ってみようと思って、先日作ってみました。



**材料**(4人分以上)

バター
にんにく ひとかけ
鶏がらだしの素 (粉状のもの)
ホワイトマッシュルーム たくさんあるとよい!
乾燥した椎茸 6枚くらい (戻し汁も使います)たまねぎ 半分
生米 スプーン一杯
牛乳 300ML (うちでは豆乳も使います)
塩、胡椒 少々
パセリ少々

1.まずバターで細かく刻んだにんにくを炒める。
2.にんにくからいい香りがしてきたら、たまねぎと生米をいれ、その後にマッシュルームを水分が出てくるまでじっくり炒める。
3.マッシュルームから水分が出てきたら、戻した乾燥椎茸と戻し汁を入れる。鶏がらで味も濃い目につけておく。
4.炒めた具をフードプロセッサーでピュレ状にする。
5.大き目の鍋にピュレ状になったスープの素をもどして、暖めた牛乳を少しずついれ、ピュレを伸ばしていく。
6.塩、胡椒、鶏がらスープの素で味をととのえて、パセリを飾って出来上がり!

**ポイント**
◎たまねぎは良く炒めると甘みが出て、スープがより美味しくなります。
◎マッシュルームはほぼ水分。じっくり炒めて水分を出すのがコツ。
◎生米を入れるとスープにとろみがでます。米粉でもよし。
◎我が家では牛乳のかわりに、豆乳を使ったりもします。ちょっと甘みがでておいしい。

旦那は私のようなスープ狂ではないけれど、このスープはかなりのお気に入り。結婚祝いに我が家に来たフードプロセッサーのおかげで、よくスープを作るようになって、我が家では定番になりつつあります。

もうひとつのお勧めは、二晩続いて飲んだスープにちょっと飽きてしまったときの使い方。
それはリゾット!リゾットは断然生米をオリーブオイルで炒めてから作るほうが美味しいです。
それにこのスープを十分吸わせてできたリゾットは、とても豪華。私は具材を増やして、パルメザンチーズをかけて、ちょっと華やかな感じにします。そうするとLeft overにはまったく見えない!

お試しあれ!

Wednesday, April 20, 2011

フィーシャーマンウールのTea Cozy

もうすぐくる母の誕生日プレゼントに何か棒編みで編もう!と思い、今日はティーコゼを編んでみた。思った以上にかわいく出来て、とても満足。見本にしたのはGiftedというかわいい編み物の本。そして、ラベリーにも写真をアップしてみたら、誰かがお気に入りのマークをつけてくれて思わずテンションが急上昇!やった!!

余っていた茶色のFishermaen's woolでつくりました。
 私はフィッシャーマンウールが好き。この染められてない自然の色がいいし、ちょっとざらっとした感触もいい。そして油抜きされてないから、ウォータープルーフ。そして空気を含んでとっても暖かい。前にこの同じ毛糸を使って鍵編みのCowlを作ったらとても好評でした。

最近は毎日編み物で頭がいっぱいの日々。いずれ作品を売れるようになれたらいいな。

Monday, April 11, 2011

うれしい知らせ

日本に住む昔からの大切な友達から、赤ちゃんが出来たとメールがあった。

その途端うれしくてうれしくて、同時に日が暗くなるまでほとんど毎日一緒にすごした中学生時代から今までの二人の思い出がよみがえって来た。ねえ、私たち中学生の時には自分たちが30歳過ぎちゃうなんてことも考えられなかったけど、でもここまでいろんな経験して、いろんな素敵なこと積み上げてきたよね。お互いパートナーにも出会えたしね。

We've come a long way-なんか泣けてきちゃうのは私だけじゃないでしょ?

今度帰国したときには赤ちゃん生まれてるんだろうな。会いに行くね。

Sunday, April 10, 2011

手を動かすこと


今日の私の机の様子。

窓際にある机は日中時折光が差し込んでくる。そこに座って手を動かすことが、私のお気に入りの過ごし方。近くに暖房もあるからなおよし。外では旦那が日曜大工に励んでるところ。


今日は4本棒針を使って余り糸の小さなきんちゃく袋を編みつつ、この間作った薄ピンク色のフェルト小物入れが寂しげだったので、ボタンと刺繍でかわいく飾ってみようと思い立つ。取り掛かるプロジェクトがあるってとっても楽しい。




母は手仕事が好きで、とても上手で細かくて、プロとしてものを作って売ってもいた。けれどそんな母を傍らに、自分にはものづくりは絶対にできないとずっと信じて疑わなかった。手仕事する人を尊敬し、憧れ、手作りものも大好きでよく買ってはいたけれど、30年近く自分で何かを作るっていう発想にはまったく至らなかった。


それなのに、シアトルに来てから突然目覚めたように手作りの世界にずぶずぶはまっていった。

それはアメリカでなかなか自分好みの可愛い小物、帽子、マフラーやアクセサリーが見つからなかったこと。

そして旦那の一言。「自分自身の限界Limitationを定めてるのは社会でもなく、家族でもなく、他の誰でもなく、自分なんだよ」
この言葉は私にとってEye-openingで、曇っていた視界が突然開けた感じだった。


かたくなに信じて疑わなかったことが、ほんの些細なことで突然はらって崩れることがある。
まさにそれ。あ、そうか私もしかしたら自分で何か作れるのかもしれないって。そもそも、「できない」ことに根拠なんてなかった。

それから始まった毛糸、ビーズ、ボタン、刺繍糸の収集。

旦那さん、あなたが何も言わなかったら、きっと私はこんなにモノを集め始めることもなかっただろうに。散財してごめんなさい。でも私が「できる」ってことに気づかせてくれて、ありがとうね。

Saturday, April 9, 2011

増え続ける本たち

うちにはとにかく本がたくさんあります。壁にびっしり並んでるさまは、本の倉庫みたいな感じ。

ひとつの原因としては、彼も私も大学院にいたので、その時のテキストや専門関連の本が必然的に増えてしまったこと。でもその学生時代の本以外にもやっぱりたくさんある。

一体どんな本が?

私たちの所有本はこんな感じ。
旦那=英語教育関連のテキスト(彼の仕事)、ビジネス、コンビューター、日曜大工関連など。
私=教育関連、小説、編み物、ビーズ、刺繍、料理、生活、美術本など。

増え続ける本。それはシアトルの古本屋さんの存在がある。二つ目の原因は古本屋さん。

シアトルは古本屋さんがとても多い。本を読む人がたくさんいるのです。多分これも雨が降りがちな気候に関係してるのかもしれないけど、カフェでも電車でも公園でもバスの停留所でも、みんなよく本を読んでいる。


その古本屋さんの代表的な存在、私たちが月に3,4回は訪れるHalf Price Booksは本好きにとってはまるで骨董市的な場所。掘り出し物が多い場所なのです。本、CD,DVDが半額以下で売ってるのですが、たまには新しい本や立派な写真集などが1ドルで売ってたりもします。うちは本が多くて困ったねえといいながらも、今日もいそいそと二人で行ってきてしまいました。

そして、私はフェルトアクセサリーの本「Felt Jewerly-25 pieces to make using a variety of simple felting techniques」と刺繍の本「Colorful Stitchery- 65 Hot embroidery projects to personalize your home」を購入!二つあわせて6ドルくらい!洋書はとにかく装丁も中の写真もデザインも素敵で、見てるだけで幸せになります。どちらの本も色彩がゆたかで、インスピレーション満載の本。あーうれしい。とってもうれしい。

やっぱり本が増えるのは仕方ない。だってそこから得るものはたくさんあるし、ページをめくってるときって何だか幸せ。一時期お互い電子図書の購入を考えたものの、いつのまにかあんまり興味がなくなって、やっぱり紙の本に戻ってきました。

なので、おそらく本は増え続けるでしょう。でも、いいのです。好きだから。


Half Price Books これからもよろしくね。





Thursday, April 7, 2011

雨をめぐる会話

「シアトルってさ、やっぱり雨の日が多いよねえ」とつぶやくと、シアトル出身シアトル育ちの旦那はここぞとばかりに雄弁に語り始める。

「この雨があるから、シアトルは緑が多くて美しいんだ。ここはエメラルドシティっていうでしょ?雨が振るからこそ自然も豊かで空気もきれいだし、それに雨のシーズンが終わって緑がきれいな夏が来たときの喜びは格別でしょ?雨があるからこそシアトルは素晴らしい所なんだ・・・」(まだ続く)

東京の冬晴れの空がとても好きで、いつでも光合成が必要な私としては、わずかな期間しかない夏の美しさのために長い冬の雨のシーズンに耐えるという忍耐力が、あんまり備わってないみたい。


そういえば、シアトルに来たばかりの3年前の7月。

雨でまっくらな空だった夏のその日、働いていた先のNPOでみんな口々に
「We've been waiting for the gorgeous Seattle summer, but what is this weather??!!!」と騒いでいた。

ただの雨なのになんか大げさだなあと思った3年前の私。

でも今ならその気持ちがとってもよくわかる。
年間通してあれだけ降った雨、どうか夏だけは降らないでくださいっていう人々の願いだったのね。

きっと今なら私も同じような大げさな表現をしかねない。「夏なのに雨って話が違うじゃないのよ」って。


シアトルの雨に対して、最近は少なくとも「我慢」から「慣れ」に変わってきた私。

いずれ彼とシアトルの雨の素晴らしさについて一緒に語り合う日がくるのかしら?


うーん、どうかなあ。

Wednesday, April 6, 2011

初ブログ!

Every day is learning.

みんな毎日何かしら学んで生きていても、それをいちいち振り返ることって意外にないし、すぐ忘れてしまう。どこかで立ち止まってみて振り返ってみて初めて、ああ!そうだったんだ、って気づくことってたくさんあると思う。

ブログを始めてみようと思ったきっかけは、まさにそれ。ブログっていう振り返る場所、記録する場所を持つことで、学んだこと、発見したこと、気づいたことを始めて自分のものにできて、次に進める。

アメリカに住むようになってから、いろいろ発見することが多くて、ブログを通して、それを家族、友達と分かち合えたらいいなと思って、ブログを始めることにしました。

シアトルでの生活のこと、英語のこと、国際結婚、仕事、趣味の編み物とアクセサリー作りなどいろいろ、毎日書いていきます。


4月6日、今日は私のブログ記念日!!