Thursday, June 23, 2011

アメリカで上手く生きていくコツ

アメリカに来て4年がもうすぐ経ちます。(ひっ、もうそんなに?!)

ブログタイトルが「アメリカでうまく生きていくコツ」だけど、決してそんなに器用に上手くは生きてきてはいない私(笑)。

学生生活、仕事、結婚といろいろアメリカで経験してきて、まだまだ未熟なところがいっぱい。だけど、それなりに経験し、沢山学んだつもり。


そして、なかでも学んだことは、自分を大切にすること、そして守ることだと思います。



数年前、仕事で特に大きな失敗していないのにも関わらず、とてもきついことを上司に言われ、かなり気にしていた時のこと。アメリカに10年以上暮らしている友達にがつんと言われました。

「Don't take it personally(個人的に受け止めないこと)。人の言ってることいちいち気にしてたら、この国じゃ生きていけないわよ。他人は他人。自分は自分。上司が機嫌が悪いのはthat's her problem。何も間違ったことしてないんだし、それでも彼女の機嫌が悪かったらそれは彼女のせい。Keiのせいじゃなんかじゃない。」


これは衝撃的でした。だって、根拠はなくても上司の機嫌の悪いのは絶対私のせいだと信じ込んでいたから。


そしてNGOでアメリカ人のスーパーバイザーと話していたときも同じようなことを聞きました。
「If the person is not happy with what I did, that's his problem, not mine, because I did my best. 」

アメリカ社会で働いてる人たちは、自分と他人の間にはっきりとした線引きをしているんだということを目の当たりにしたのです。自分の役割はきちんと果たしたのだから、それ以外で起こったことは自分の責任じゃないと割り切ってる。そしてそうやって自分を守ってるんだと。



確かに、文化的にも感情を表にはっきり出すExpressiveな人間が多いため、機嫌の悪い人や文句のある人、口の悪い人なんかはちょっと近づくのも怖いくらいで、そういうのをいちいち気にしていたら気疲れで大変なことになる。(はい、私のことです・・・)


That's not my problem, that's their (your) problem.

このフレーズ。すごくよく聞く言い回しなのです。そしてとてもよくアメリカ社会を表していると思う。他人の責任と自分の責任の境界がはっきりしている。とってもドライな感じがするけれど、良くも悪くも、そうやって自分を守ってるんだ。


周りの人間との関係性が何よりも重要視される日本から、とにもかくにも最初に自分ありきなこの国。




でもこの「自分が一番大切」には悪い意味だけじゃなくて(笑)、いい意味もあるのです。
Put on your own air mask first.
(誰に付けるのよりも)最初に自分に呼吸マスクを付けなさい。


これもよく聞く言葉。何か緊急時には他人よりも自分をまず守りなさい、ということ。でもこれは実は利己主義なのではなくて、自分が呼吸が出来なくなったら、自分の大切な人を守ることはできないから、自分を最初に守りなさいという意味なのです。なるほど!

最初に聞いたときは、すごく利己的な感じでぎょっとしたものの、言われてみれば自分を守らずに何が出来るの?ということ。


他人をまず第一に考えることが文化でもあり、美徳のひとつである日本。この言葉、日本だったらきっと「Put on the other person's air mask first. 最初に他人に呼吸マスクをつけなさい」ていうふうになるんだろうな。



うーん・・・、日本とアメリカ。近い存在のようで実は全然違う文化習慣を持つ国。でもこの違いがあることが面白いし、そこからアメリカの文化社会だけじゃなくて、自分の文化、習慣も学べるし、結果自分も成長できる。


そっか、だから4年前私はアメリカに来たんだったわ!

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