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Monday, May 28, 2012

運命の仕事と、靴下と。

仕事が本格的に始まりました。

今まで培ってきたものを活かしつつ、そして新しいこともどんどん学べ、自分が成長し続けられるところで働けることになって、ああ、ここにたどり着くために今までやってきたんだ、とご縁を感じながら毎日通ってます。

私が働くNPOの代表でもあるスーパーバイザーが採用の際に、「We found each other!」 といい、そして私はもちろん、「It was meant to be!」

よかったねえ、私。本当によかった。


さて、編み物の時間数はかなり減ってしまいましたが、それでも毎日ちょくちょく編んでます。

先日編んでいた赤、ピンク&オレンジの靴下は完成。これは祖母へのプレゼント。白髪のおばあちゃんがこーんなハデハデな靴下を履いてたら、かわいいに決まってます。


数日前に編み始めたのは、グレー&ピンクの、これもまた結構目立つ靴下。これは叔母さんにあげるつもり。彼女は編み物をプロ並みにしていた人だけど、セーター編み専門だったので、靴下あげたらきっと喜んでくれるはず。



メモリアルデイで祝日だった今日は、ウエストシアトルのLittle Knitsの大セールでした。

50%~90%オフという、かなり大興奮な価格で、私が行った午後でも人がたくさんいましたが、10時の開店前は行列が出来たらしいです。アメリカじゃ、感謝祭のあとのブラックフライデイくらいしか人が行列をするところはみないのですが、やっぱり毛糸90%オフにはニッターの目が血走るのもうなずけます。
私が買ったのは、前から気になっていたElsebeth Lavold のSilky Wool.ウール45%、シルク35%、ナイロン20%が入っている軽くてやわらかい糸です。




シアトルに住んでると、夏でも結構涼しくなることが多く、サマーセーターというものがとても身近な存在になります。東京じゃセーターなんて言葉も聞きたくないほど蒸し暑いのにね。

これはきっとサマーセーターにちょうどよいだろうと思って、5玉買いました。一玉4.5ドルだったので、ほぼ半額です。色は76番のグースベリー。


で、早速何を作ろうか考えてるのですが、おそらくこのSlinky Ribsになりそうです。




このSlinky Ribsはトップダウン、そしてセットインスリーブで編んであります。ラグランなら分かるものの、セットインスリーブをとじはぎなしでどうやって編むのかかなり不思議ですが、この本Custom Knits: Unleash Your Inner Designer with Top-Down and Improvisational Techniques の作者Wendy Bernardさんのインストラクションはいつも明確なので、きっと出来るはず。


そうそう、私の新しい仕事先ですが、手編みのセーターやベストでも帽子でも、ハデめな靴下でも何でも着ていけるところなのです。

社会人になって、結構経つけれどスーツを着て仕事をする場所では働いたことがなかった私。というか、スーツ着用の職場では絶対に働きたくないと思っていました。

アメリカに来てもそれは同じで、結局いつも辿りつくところは、なんだかリラックスしたゆるいドレスコードの場所ばかり。

今回もまさにそういったところです。うふふ、うれしいな。

靴下編みにますます拍車がかかりそうです。

Sunday, May 13, 2012

母の日セールと靴下

この一週間とってもとっても忙しく、家に帰ってくるとばったり寝てしまう生活をしていました。毛糸を触らないで10日間くらい過ごしたのは久しぶり!

毎日いろんな人にあって、いろんなことを学び、そして頭の中で自分の今までたどってきた過程を考えることが多く、頭も身体もぐったり。でもいい疲れです。


シアトルはとってもきれいな季節になりました。この季節になると「エメラルドシティ」と言われることがよく分かります。


さて、今日は母の日。私は先日、母に誕生日&母の日プレゼントを贈りました。(一緒にしてしまってすみませんー)


こちらはKnit One Crochet TwoのTy-Dy socksです。色は1520番。アリゾナという名前が付いてます。砂漠の大地っぽいからかしら?

最初は結構糸が割れやすいかなと思ったのですが、先が丸めのBrittany Birthの編み針を使ったらすいすい編めました。今回はいつものメリヤス編みじゃなくて、3x1のリブ編み。あとはいつもと同じようにトップダウンでぐるぐる編みました。

糸はやわらかくて、色の変わり方が面白いので編んでて飽きません。また使いたいな。



これはWistom YarnsのMiami Socks。ちょっとざらっとした感じだけど、暖かそうです。

手編みの靴下なんて履くかしら?と疑問に思いながら送ったのですが、実は欲しかったそうで、タイミングよく母の手元に届きました。ちょっとしたサプライズになってよかった!


今日は母の日ということもあって、いくつかの毛糸専門店では母の日セールがやってました。
「私は編み物しないんだけど、母がするから・・・」といって毛糸を相談して買う人が多く、お店の人は忙しそう。




ここは近くのWeavingWorks。お店の外にはパターンや織物関係の道具が売ってました。


今夜は久しぶりに靴下編みに没頭するつもり。

私にとって編み物は、リラクゼーション&メディテーションです。

みなさま、よい一週間を!


Thursday, May 3, 2012

くれよんベスト

野呂のくれよんが好きです。

独特の色使いはアメリカでも結構人気で、くれよん、シルクガーデン、ソックヤーンはどこのお店でも大抵置いてあります。

前も話したと思うけれど、あのがさっとした手触り、あんまり精製されていない感じが好き。色はちょっと派手すぎるのもあるけど、選べば結構かわいいものができたりします。いとも均一の太さではないので、味がある編地になります。


前から在庫であったピンク系のくれよん4玉(200グラム)を使って、またまたベストを編みました。2日半くらいで編み終わった、クイックベストです。

え、まだ毛糸の時期なの?って?ええ、シアトルは今日9度くらいしかなくって寒いのです。5月だって毛糸余裕で触れちゃいますよ。



くれよんはメリヤス編みもいいのですが、個人的には裏メリヤス編みのほうが織物のように見えて素敵だなと思っていたので、今回は総裏メリヤスで作りました。




首周りと肩の縁取りはかぎ編みで細編みをしてみましたが、ブランケットスティッチのように見えて、なかなかかわいいです。

すその部分は他の毛糸を使ってリブ編みをしました。結局くれよん3.5玉くらいで出来たと思います。

作り目は前、後ろともに64目。私のくれよんゲージはいつも4目で1インチなので、32インチサイズに仕上がりました。ちょっと身体に沿う感じで、いい仕上がりです。


着るものを編むときは、いつもゲージと自分の身体の寸法をはかって、ゲージを元にそれぞれの寸法(胸囲、肩幅、着丈、首周りなど)に何目必要なのか、目数の計算をします。この過程は、ちょっと建築家(?)のよう。

身体に沿うようにしたければ、実際の胸囲か、1インチ(2.5cm)くらい足して編みます。ゆったりした感じがいいときは、好みにもよりますが2インチ(5cm)以上足してみます。

でもこの目数の出し方をちゃんとやると、本当にそのとおりのサイズに仕上がるので、ちょっと感動です。それに合わせてそれぞれの寸法を計算できるようになると、どんなものでも作れるのでとっても面白い。

今度はチュニックとかつくろうかなあ。



そうそう、先日の翻訳ボランティア、いい出来だったようで感謝されました。やっぱり人から感謝されるのはうれしいですねー。

Saturday, April 28, 2012

昨日買った毛糸

昨日は待ちに待った、Fiber Galleryのセールに行ってきました!

全品20%引きになるだけでなく、廃盤になった糸が40~60%オフにもなるのです!

金曜日の夕方に行きましたが、かなり人がいましたよー。入ったとたん、いつもは整然としているお店の床に段ボール箱がたくさん積んであって、そのなかに素敵な毛糸たちがたくさん待っていました。きゃー!

帽子やミトンを編むために1玉ずつかうのであれば週末でもいいのだけど、セーター用に同じ色の毛糸を数玉買いたいときは、やっぱり初日に限ります。


1時間くらい小さな店内をうろうろしたあと、(私だけじゃなくて、みんな長居してました笑)購入したのはこちら。



BerrocoのUltra Alpaca Tonal
色は6336, ストロベリーみたいな色。TonalはSolidカラーではなく、
段染めのような感じになっていて、
編むと濃淡がきれいな編地になりそうです。
これはカーディガンを編むために5玉買いました。
40%オフ!



Crystal PalaceのMini Mochi
靴下用に買いました。色は110です。
靴下は100グラムあると、いつも大体30グラムくらい余ってしまうので、
余り糸で小さいリストウォーマーも編めるかも。
こちらも40%オフでした!

お目当ての靴下用糸と、大物を編むための糸を買えて大満足!

BerrocoのUltra Alpacaは大好きな糸で、Tonalは試したことがなかったので思わぬ収穫でした。Mini Mochiも靴下編みをはじめてからまだ使ったことがなかったので、即購入決定。ぱっと見た感じ1Plyの糸で糸の太さも均一ではないので、どんな編地になるのか楽しみです。

靴下といえば、最近見つけた本のなかで、とっても気に入ったものがあります。

見た目ちょっと古いデザインな感じだったので、どうかなあと思ったのですが、読んでみるとすごい本だということが!


アマゾンでもかなり高い評価が付いてます。


普通の靴下本は、4本のDouble Pointed Needlesか、5本のDPs、または2本の輪針であむ方法のいずれかだけが載ってるのですが、この本は3種類のすべて方法での編み方が載っています。私はいつも5本で編むのですが、ほかの方法に挑戦したい場合は便利ですね。

そして、自分の足の幅と使う糸のゲージを選ぶと、いくつCast Onすればいいか分かる一覧表が、どのデザインにも載っています。つまり、パターン指定の糸を買うのではなく、自分の好きな糸で好きなデザインが編めるのです。すごい!

スティッチパターンも4 sts repeat から12 sts repeat、ケーブル、フェアアイル、モザイク のパターンまで順に載っているので、自分でCast Onの数を決めた後は、好きなパターンを組み合わせて編めるようになってます。組み合わせるとすごい数のパターンが載ってることに!

とにかく情報量が多くて、基本的なこともすべて載っていて、すごく便利な本。

いまは図書館で借りているのですが、一冊目のSensational Knitted Socks は近々買うつもりです。


最後の写真は、今この本を使って編んでいる靴下。このスティッチは8sts repeatのBasket Weave Rib。


この糸は、Regiaというドイツのブランドの毛糸です。
World Circusというだけあったかなりにぎやかな色!

靴下糸は玉の状態で見ると、どういう柄が出てくるのか分からず、
それも楽しみの一つです。

編んでみたらそんなに派手じゃないかなあと思って買ったのですが、
編んでもやっぱり派手でした(笑)。

雨降る薄暗い日、テンションをあげるために履くときっと効果的だと思います。

Tuesday, April 17, 2012

春のシルクスカーフ

この季節になると、厚手のセーターを編む気にもなれず、小物をひたすら編みたくなります。

尊敬するElizabeth ZimmermannもKnitter's Almanacの中で、4月は小さい、持ち運びのできるもの(帽子、ミトンや靴下)を編むべきと言ってます。彼女が言うんだから、従っておいて間違いはありません。


そこで、最近編んだのが、小さなスカーフ。今回は贅沢にシルク&ウール混合のManos del UruguayのSilk Blendという糸を使いました。この糸はお気に入りのお店、Bad Woman Yarnで衝動的に買ってしまったもの。色はワイルドフラワー。




パターンは「ボウタイ」となっていて、両方同じ長さになってるのですが、あえて長さを変えてスカーフをきゅっと結んだように見えるように編みました。


ここのオーナーのおばあさんはいつもいろいろ作品を編んでいて、これもその中のサンプル商品として飾られてたものなのですが、無料パターンをくれるといわれたこともあって、まよわず購入。いく度に新しい作品が飾られてて、どれもとっても素敵なので、目的の毛糸とは違う毛糸を買って帰ってきてしまうこともしばしば。

「デザインのクラスは教えないんですか?できたら受けたいんですけど・・・」というと「そんなの、とてもとても・・・」という謙虚な答えが。でもクラス、作ってくれたらうれしいんだけどなあ。


そしてこの日は手編みソックスをはいて出かけました。


太陽の下でみるとなかなか派手ですが、サボと一緒にはくとちょっとかわいい気がします。

この日はMount VernonでHelen's needleworkというお店をみつけました。目立たなかったけどそとに「SOCK YARN」と書いてあったので飛び込んでみたところ、お店のドイツ人おばあちゃんと靴下編みについて30分くらい立ち話をしてしまいました。

そのおばあちゃん、店に入った私の靴下を見て鋭く「あなた、ソックニッターね」と。

それから延々と彼女の靴下編みの哲学や、ドイツでの編み方や糸の話などでだらだらとお店に居座ってしまいました。

靴下編みっていうのは、ほかの編み物にはない不思議なチカラがあるきがします。「ソックニッター?」「うん」というだけで、なんだか距離感がぎゅーんと縮まってしまうのです。

80代はかるく超えているドイツ人のおばあちゃんと、30代そこそこの日本人の私がdouble pointed needleについてやら、糸の種類について会った途端に盛り上がって話せるって、そうそうないことのような気がします。


おそるべし、靴下のチカラ。


こんにちは、春。

Monday, March 26, 2012

編み物用プロジェクトバッグ

編み物を始めたころは、ひとつのものを編み始め、それが終わると次のプロジェクトに入るという規則正しい編み方をしていました。

でもだんだん欲張りになってくると、気が多くなり、同時にいくつもの編み物プロジェクトを編み進めることになります。私の現在の進行中の作品は、靴下3足とラップカーディガン、そして指なし手袋。これではやっぱり仕分けするバッグが必要!

いままでは帰国したときに買った、無印のぺらぺらの小さな布トートバッグを使っていたのですが、せっかくかわいい生地があるんだから!と久しぶりにミシンを取り出しました。


うーん、、やってないと、忘れるものですね。ボビンの巻き方までうろ覚えになってましたが、なんとか二つのプロジェクトバッグを一晩で完成。


丸底になっているので、毛糸やらを入れるとすとんと立ってくれます。大きいほうは少しハリを出すために、フランネルをはさんで縫いました。

ゴムループをつけて、ボタンで留めます。
ふたをめくるとこんな感じ。


おっと、ラウルくんも入ってきました。
そして実際に使うときはこんな風にして使います。


お出かけのときは、この小さな靴下用バッグをいつものハンドバッグに入れて行きます。ちょっと見えてもかわいいでしょ?

ちなみにこのバッグは、1, 2, 3 Sew: Build Your Skills with 33 Simple Sewing Projectsの中に載っていたペンシルホルダーを大きめにして作ったものです。


このバッグを突然作りたくなったのは、靴下編みの楽しさを発見したから。小さくて、持ち運びがしやすくて、軽く、場所を取らないので、靴下はどこでも編める!旦那を車の中で待ってるとき、バスで移動中のとき、カフェでゆっくりしてるときなどなど・・・。

靴下編みは、編んで、そして実際に履いてみてこそその独自の充実感が味わえるものだと思います。だって、靴下用の毛糸は決して安くない。ワンペア作るときは、最低でも15ドルくらい。高いと40ドルくらいする毛糸だってあります。

既製品を買ったほうが安いし、まあまあ丈夫なのに、なぜ編むの?

私もずーっとそう思ってました。

だけど、実際に編んでみて履いたときの充実感と、だれでも靴下は履くっていう必要性がその魅力なのだと思います。好みがそんなに分かれないので、サイズさえ合えばギフトには最適。

いまは、サイズ12の旦那用にも編んでます。手編みの靴下は手直しが自分できるから、すぐ穴を開ける旦那にも、安心して履いてもらえそうです。


Wendyさんの本を読みながら靴下編み。
とくに大きめサイズの彼の靴下編みは
ちょっと時間がかかりそうです。


Friday, March 23, 2012

ピンクのショート丈カーディガン

もう春だっていうのに、まだまだ肌寒いせいか、相変わらずセーター熱が続いています。

カーディガンを編むと、おそらく多くの人が直面する問題。

それはぴったりのボタンを見つけるまでにとっても時間がかかり、編み終わりからボタン付けて仕上げるまでに半年から1年くらい時間がかかってしまうこと。Ravelryを見ると、半年前に編んでようやくボタンを見つけたのでアップロードしている人、多かったりします。

編んでいるうちから、次のプロジェクトを夢想しながら編むので、一通り仕上がってしまうと編んだセーターはとっくの過去のことになり、気持ちがほかのものに移ってしまったりするのよね。


なので、私は編みあがる前からボタン探しを始めることが多いです。そんなこともあり、ぴったりのボタンが仕上がりと同時くらいに見つかると非常にテンションがあがります。着れるまであと一歩!



このボタンは毛糸と同じPeace Fleeceの木製ボタン。手描きでポピーの花が描かれてます。たまたまバラードにあるTea Cozy Yarn Shopに行ったときにロシア製のボタンが売っていたので即買いをしてしまいました。







仕上がりは、よく言う「大人かわいい」というよりも単に「子供かわいい」的なセーターになりました。小さい女の子が着てたら可愛い感じですが、ええ、もちろん30過ぎの私が着ます。色も好きだし、ツイードっぽい質感も好き。長年、好みがまーったく変わっていません。。。

ところで、このPeace Fleeceはあんまり加工がされていないため、羊の油ラノリンがたっぷり含まれています。こういうラノリンが含まれている毛糸は汚れがつきにくいため、頻繁に洗う必要がありません。着たあとは風通しのところにおいて、また着ることができます。シーズンが終わって衣替えの整理をするときに、手洗いするくらいでもいいかも。

その手洗いするときですが、専用の洗剤をちょっとだけ入れてぬるま湯につけます。そうすると突然農場にトリップしてしまうような香りが充満!この「農場っぽさ」が苦手な人にはこの毛糸はあまりお勧めできませんが、加工されてないオーガニックな毛糸が好きな人にはとってもお勧めです。

まだ3回くらいしか着ていませんが、毛玉も出来にくそうだし、空気を含んで驚くほど暖かいです。




これはまったくウエストシェイプもない、まっすぐなシルエットなので、長めの丈よりも短めのほうがバランスが取れていいかなと思い、着丈は50センチくらいにしました。ゲージも16sts/10cmなので、かなり厚めです。

今回は、とってもシンプルなメリヤス編みのカーディガン。普通は、メリヤス編みしかないのはすぐ飽きてしまうのだけど、縄編みなんかしたらぶくぶく膨れたセーターになってしまいそうなことと、毛糸自体にとっても惚れ込んでしまったこともあり、ただひたすらシンプルなメリヤス編みを楽しむことを目的に、作ってみました。結果、とっても気に入っています。糸自体が持つ良さがよく出ていると思います。

今回工夫したのは、袖の肩とつなげる部分はbind off(伏せ止め)せずに、余り糸にlive stitchesを休めておいてから、ボディの部分とつなげました。どうしてもbind offしてしまうと、その部分の生地が厚くなってしまい、肩の繋ぎ目のとこが盛り上がってまるで肩パット(!)をしているようになってしまうのです。

結果、肩なじみが良くなったので、この方法を選んでよかったです。No more 肩パット!


ボタンなしのカーディガンは、なんだか間が抜けているのですが、ボタンが付いた途端しゃっきっとする気がします。毛糸や編地だけでなく、ボタンでいろいろ雰囲気が変えられるカーディガンはとっても楽しいです。

Thursday, March 15, 2012

スザンナ・ハンソンさんにBohus Knittingのお話を聞く。

久しぶりの更新です。なんとあっという間にデイライトセービングタイムの時期が来てしまいました。そのため、午後6時半でも薄明るくなっています。春到来です。

そして、目がかゆく、くしゃみが止まらないことでも春だなあと感じます。日本だとマスクが出来るけど、こちらでマスクをしているとかなり不信な目で見られ、罪人のように見られるせいでマスクが出来ません。なので、花粉が身体に入りたい放題。マスクもゴーグルもし放題の日本がうらやましいです。


さて、先週Seattle Knitter's Guildの集まりに行ってきました。これはシアトルに住む編み物人の集まりで、毎月一度会合があり、ゲストスピーカーが招待されます。

そのゲストスピーカーも毎回かなり豪華で、「あ、あの本の著者の人ね!」とすぐに分かる人が多かったりするのです。シアトル、編み物サポートすごいです。


先日のゲストスピーカーはスザンナ・ハンソン(Susanna Hansson)さんでした。彼女は日本で行われた北欧ニットシンポジウムにも招待された、ボーヒュースニッティング(Bohus Knitting)で有名なデザイナーさんです。彼女はスウェーデンで育ち、1980年代後半からシアトルに住んでいてSeattle Knitter's Guild設立にも携わった方です。

ちなみに彼女のサイトはこちら

彼女のことは、サンフランシスコで講義を受けたヴィヴィアン・ホクスブロさんから聞いていました。「スザンナはね、とってもいい友達なの。すばらしいニッターよ!特にボーヒュースニッティングは芸術的ね。」

今回の講義には恐らく100人くらいの人が来てたと思います。近くの教会で開かれたのですが、ニッターの多さにびっくり。そしてみんな講義を聞きながらひたすら何かを編み続けていました。

スザンナさんのお話はこのボーヒュースニッティングの伝統、歴史、パターンの特徴などとっても面白いものでした。このボーヒュース編みは1939年から1969年までスウェーデンで盛んに使われていた編みかたで、一見フェアアイル?と思いがちなのですが、いくつかはっきりとした違いがあります。

  • それぞれのモチーフが縦列にシンメトリーに並んでいないこと。
フェアアイルをよく見てみると一つ一つのモチーフが縦にきれいに、ずれることがなく並んでいるのに対し、ボーヒュースはモチーフがずれて並んでいます。これは、何でも好きなデザインを自由に入れるということが、シンメトリーにデザインするということよりも大切にされたかららしいです。

  • 一列に対し2色以上の色を使っていること。
フェアアイルの原則は一列に対し、2色までが限度とされていますが、ボーヒュースはそんなこと関係なし。ファッション性が重視されているので、見た目がよければ一列に何色も混ぜるそうです。

  • 糸は5目以上でも裏に渡してもいい。
フェアアイルは使わない糸を裏に渡す場合、5目までとされています。でもボーヒュースはそんな原則ありません。
  • 表目と裏目を合わせたデザイン。
編みこみのセーターを思い浮かべると表目だけで編まれたものが多いですよね。でもボーヒュースは裏目もあわせているので、独特のテクスチャーがでてきます。
  • 伝統的なボーヒュースは毛足の長いアンゴラ入りの毛糸を使う。
  • スティークはなし。
オートクチュールを求めるので、フェアアイルのようにまっすぐ表だけを見て編んでから、切り込みを入れるという方法は使わなかった。



スザンナさんが強調していたのは、他の北欧の編み物は寒い地域に住む家族を暖めるために編むことから始まったけれど、このボーヒュースはファッション性が重要で、顧客はイングリッド・バーグマンやグレース・ケリーなどの女優の人たちなどかなりの高級品として編まれていました。

スザンナさん、いくつかの彼女のコレクションであるボーヒュースのセーターを持ってきてくれたのですが、一見見たらまさに既製品としか思えないほどで、普通はみんな機械編み?と思うらしいです。

その精巧さに、一着何十万もするのもうなづけます。



ところで、この集まりに行った際、最近編みあがったアラン模様のベストを着ていったのですがお褒めの言葉をいくつかいただき、帰りはかなりご機嫌でした。


使った毛糸は、前に紹介したBlack Water Abbey Yarnのアイルランド製の毛糸です。ざらっとした手触りで、さすがアイルランド製だけありアラン模様がとってもよく映えてるような気がします。


後ろのネックの部分は、前のボタンバンド部分の延長で、引き返し編みをしながらカーブをつけて、後ろの中心でくっつけました。編み図はこちら。ウエストシェイピングもまったくないのですが、身体のサイズに合うように編んだので、ぶかぶかすることもなく、着心地がとってもいいです。

今回学んだのは、縄編みをケーブル針を使わずに編むこと。これが出来ることで、ものすごくスピードアップしました。いちいち手を止めて、縄編み専用針を手に取って編むって結構時間がかかるんですよね。YOUTUBE先生、さまさまです。

Ravelryにもこちらにアップしてます。結局3玉を使い切ることなく出来てしまったので、余り糸で帽子ぐらい作れるかもしれません。

最後の写真は、ついに始めての靴下です!


今まで何度か編んだ靴下ですが、いつも一足で、つまりソックスではなくソックで終わってしまっていたのです。典型的なSecond Sock Syndrome(一つ目の靴下を編んで燃え尽きてしまうこと)から抜け出せずにいました。

しかし今回はそのシンドロームを突破!3日でペアが完成しました。

早速履いてみて、その履き心地のよさとクッション性にびっくり。既製品の靴下は化学繊維が多い場合がほとんどだと思いますが、手編みだとウールの量が多いこともありあったかい!


なるほど、だからみんな靴下編みにはまるのねと、やっと謎がとけました。もうセカンドソックス怖くないぞ。

Friday, March 2, 2012

ブックレビュー:200 Fair Isle Motifs

ティーコゼは何度か編みましたが、自分用のものがなかったので余り糸で作ってみました。


この三つ葉の柄をどうしても試してみたかったのです。最近買った本200 Fair Isle Motifs: A Knitter's Directoryに載っていたものでずっと気になっていました。


この本は200種類ものフェアアイルのモチーフが載っています。

すばらしいのはすべてカラー写真だということ。そしてそれぞれのモチーフがグラフだけではなくて、実際に編んだ状態でも掲載されているので、イメージが湧きやすいのです。


フェアアイルの好きなモチーフをセーターや帽子などに編みこむ際に、考えなければならないのが、段数(Row)と目数(Stitch)。この本はその段数ごとに整理されているので、自分の探しているサイズのモチーフが見つけやすくなっています。

一つのモチーフにつき、グラフだけではなく、違う色合いでの提案もされているので悩めるフェアアイルの色あわせには助かるかも。

ただ、これはあくまでもモチーフ本なので、セーターやベストの編み図やフェアアイルの歴史について知りたい方は、アリス・スタモアさんが書いたバイブル本、Alice Starmore's Book of Fair Isle Knitting (Dover Knitting, Crochet, Tatting, Lace)がいいと思います。この本は図鑑のようで、読み物としても面白いです。

私はモチーフと色に刺激を受けて編むことが多いので、Mary Jane Mucklestoneさんの200 Fair Isle Motifs: A Knitter's Directoryの方を選びました。リストウォーマーにちょっと模様を入れたり、帽子にちょっと編みこみをしてみたい人には、この本でいろんなモチーフが見つけられると思いますよー。


それにしてもシアトルのPublic Libraryシステムには本当に助けられています。編み物本もクラフト本も豊富で、近くのブランチになくても、数日で他のブランチから取り寄せてくれます。希望を出しておけば、購入してくれることも!!

アメリカの本は写真がきれいで見ごたえがあるものが多いぶん、一冊20ドルから30ドル以上は普通だったりします。なので多くの人は、気になる本があるとまず図書館で借りて、それでも気に入ったら購入するということが多いみたい。

私も例にもれず、そうやって吟味しながら本を選んでます。

そうそう、最近加入したSeattle Knitter's Guildという編み物のローカルコミュニティには独自の貸し本システムがあって、ここでも編み物本が借りれるそうです。まだ利用していないけれど、結構なセレクションがあるみたい。


シアトルは編み物をはじめ、手作りへのサポートが手厚いのかも。来週はKnitters guildの集まりがあるので、またそのことについては次回お話ししますね。

Tuesday, February 28, 2012

冷戦下に作られた毛糸Peace Fleece

今日は先日買ったPeace Fleece Worstedについてお話したいと思います。

Peace Fleeceという会社のことはKnitting for Peace: Make the World a Better Place One Stitch at a Timeという本を読んでからずっと気になっていました。



このPeace Fleeceという会社は1985年に、Peter Hagertyさんと奥さんのMarty Tracyさんが冷戦下にあったソビエトから羊毛を買ったことから始まります。

冷戦の緊張を日々感じる中で、PeterさんとMartyさんはソビエトで作られた羊毛を買い、アメリカの羊毛と混ぜた毛糸Peace Fleeceを作ろうとしたのです。

ベトナム戦争を経験したPeterさんは、戦争の中でもたくさん人たちが家族を思い、日々の暮らしを営んでいることを実感し、小さいながらもこうした個人の貿易で、ソビエト冷戦の緊張が緩むきっかけになればと願ったそうです。


ピースフリースの話を読むと、
ますますこの毛糸がいとおしくなります。

もちろん、冷戦下のため貿易は困難、さまざまな紆余曲折はあるものの現在に至るまでこの会社はロシアだけではなく、東ヨーロッパ、中東諸国などから羊毛を買い、経済的や政治的な理由で生活が困難な現地の人たちへ雇用の機会を与えるだけでなく、羊毛というツールを使ってそれぞれの国に住む羊毛農場の人たちや職人たちの交流を進めてきています。

国際教育を学び、その後手作りに没頭している私としては、このPeace Fleeceの国際交流促進のヴィジョンにはとても共感するところがあり、これからもずっと見守っていきたいと思っています。

このPeterさんのお話はとても素敵なインスピレーションあふれるストーリーなので、是非Peace Fleeceのホームページをのぞいてみてください。ここの毛糸は直接Peace Fleeceからも購入できますよ。

ちなみにこの毛糸のラベルにはWarm Wool From A Cold War (冷戦下からの暖かい毛糸)と書いてあります。この会社のヴィジョンがしっかり表れてますね。



毛糸の色合いもどれもとっても素敵で、単色の中にも少しずつ違う色が混ざっていて、深みがあります。私の買ったGeorgia Roseはローズピンク色ですが、よく見るとオレンジと白いつぶつぶっぽい色も入ってるのです。ゲージは4sts/ インチなので、Worsted weightよりもAran weightといったほうがいいかもしれません。

手触りはモヘアが入ってるけれど、肌に直接あたるものよりも、セーターやベスト、帽子向きかもしれません。テスト用の編地を手洗いしてみたところ、毛糸が膨らんでやわらかくなりました。色落ちもまったくありませんでした。他のレビューによると、ピリングも少なく、耐久性も良いそうです。


このPeace Fleeceには毛糸以外にも、パターンや編み針、ボタンも売っています。現地の職人さんが手描きをしたボタンは素朴でとってもかわいいです。この素朴な毛糸でカーディガンを編んだら、是非このボタンをつかってみたい!

アメリカにもいい毛糸がたくさんありますね。これからもいろいろ発見していきたいと思います。


Thursday, February 23, 2012

Madrona Fiber Artsでのクラスとお買い物

シアトルの南にあるタコマで毎年行われているMadrona Fiber Artsというフェスティバルに先週の土曜日行ってきました。

残念ながら、写真撮影は許されなかったため会場の写真はありませんが、クラスのことと楽しみにしていたマーケットプレイス(出店)のお話をしたいと思います。

このマドローナは4日間のイベント。編み物と紡ぎをやる人たち向けにいろいろなクラスがありました。編み物のクラス-Twined Knitting, Fair Isle, Colorwork, Helix Knitting, Brioche, Double Knittingやセーターのデザインの仕方や仕上げ方、ラトビアのフィンガレスグローブ、レース編み、ビーズ編みなどに加えて、紡ぎ人向けには、フリースの種類や扱い方について、どういうブリードを組み合わせて毛糸を作るかなど、プログラムを見てるだけでも楽しくなります。


私はその中でも、Publishing Options for Texitle Folksというクラスを取りました。3時間のクラスで、出版について一体何を話すんだろうと思っていたものの、実際に聞いてみるとあまりの情報の多さにびっくり。

講師のDeborah Robsonさんは、編み物と紡ぎ関係の数々の本を出版してきた人で、編集者としても働いてきた方。Knitting Dailyにも何度か出演されてました。私はこの方が書いた紡ぎ本、The Fleece and Fiber Sourcebookを愛読していて、羊の種類の勉強をするにはとってもすばらしい本です。本というより図鑑といったほうがいいのかも。Deborahさんはそれぞれの羊とその羊毛のカラー写真が載っている、誰にとってもリソースになる本が書きたくて、膨大なリサーチと執筆時間をかけて書き上げたもの。この業界ではずーっと大切にされる本だろうなと思います。



このクラスではそのDeborahさんが編み物やテキスタイル、紡ぎ関係の本を出版するためのプロポーザルの書き方、ネットワーキング、コピーライトの守り方、オリジナルの編み図を雑誌に投稿して、選ばれるまでの過程や編み図を書く時の基本的なルールなどいろいろな話をしてくれました。

私自身は本を出版する!という気持ちよりも、ただこの編み物業界の出版事情やデザイナーさんたちはどういう風な経路をたどって、出版なり、自分のパターンを売ったりしてるのかというのは興味があったので、とても勉強になりました。

その中でも驚いたのが、たとえば大手の出版社から一冊25ドルの本を出して、それが売れたとしても著者に入ってくるのはたったの1ドル!!!とのこと。これはアメリカだから?それとも日本もこんなものなのかしら??

だからかデザイナーさんたちは本を出版するだけではなく、自分のホームページから独自に編み図を売ったり、雑誌に記事を書いたり、ブログでアフィリエイトプログラムを活用したり、毛糸会社と提携したり、イベントでクラスを教えたり、自分の毛糸ラインを作ったりなど、いろんなことを同時にやることが多いそうです。

隣にすわっていたおば様も、この1ドルにはびっくりしていて、「あら、やっぱり出版なんて考えやめようかしら・・・?」といってました。

でも自費出版をすると、その分、自分の手元に入ってくるお金は増えるものの、そもそも本を書くためのリサーチやデザイン、写真、編集などもろもろのことをする費用が手元にないと書き始めることさえ難しいとのこと。

自分の出版会社を持っているDeborahさんですが、このFiber SourceBookは他の会社から出版されていたので、生徒の一人が「なんで自分の出版会社から出さなかったの?」という質問にたいして、「うちの出版会社にはお金がないから、カラー写真付きのハードカバー本なんて出せないの。大きな会社ほど懐が深いからこそあの本が実現したのよ」とのこと。なるほどー。

とにかく、目からうろこの出版事情でした。


ちなみにこのクラス、20人ほど生徒さんがいたのですが、30代の私は恐らく最少年齢だったと思われます。フェスティバル自体は30代の人よりもはるかに50~60代の方が多数でした。これは編み物&紡ぎイベント全体に言えることなのかもしれません。


そして、楽しみにしていたマーケットプレイス。これはクラスを取っていなくても自由に入れるようになってます。

出店は去年と同じお店もありましたが、新しいお店もいくつかありました。いくつかのお店の人と話したり、毛糸を吟味したり、紬ぎ車に触ってみたりと、小さい場所なのに2時間以上もうろついてしまいました。

そして今回購入した毛糸は、Black Water Abbey Yarnsというアイルランドから輸入している毛糸を売っているコロラドの毛糸会社のWorsted yarn。小さな会社らしく、オーナーとそのお母さんと親戚でなんとか切り盛りしてるようです。今はオーナーの女性、お母様とアイルランドに旅行に行った際にこのちいさな毛糸生産工場を発見し、それから交渉して自分でアメリカに輸入することになったそうです。


Black Water Abbey Yarns Worstedのカラーカード。

アイルランドの小さい工場で作られている毛糸なので、毛糸屋さんむけのWholesaleは一切なく、オンラインショップのみで販売しているということもあって、カラーカードを無料でもらうことが出来ました!

ここの毛糸はざらっとした硬い感触の2Plyの毛糸。厳しいアイルランドの気候のなかで過ごしている羊の毛という感じがぷんぷんします。いわゆる「itchy」かゆい毛糸なので好き嫌いがはっきり分かれるかも。アメリカの人はどうも素肌にセーターを着る人が多いようで、こういう毛糸よりもメリノとかを好むような気がします。私はセーターの下にもしっかり着込むので、かゆい毛糸でも大丈夫。

アイルランドといえばアラン模様!まさに縄編みがきれいに浮き上がりそうな毛糸です。ラオリンがまだ含まれているためウォータープルーフ。毛玉も出来にくいし、洗うたびに柔らかく暖かくなるんですよね。長年着る用のセーターにはもってこいだと思います。


この色はGray Seaといいます。

で、早速アラン模様のベストを今週から編んでます。アイルランド製の毛糸で、アランベスト。とーっても正統的な感じです。


もうすぐ後ろ身頃が終わります。

パターンはこのお店でかったHawthorneベストというもの。お店でサンプルがあったので試着してみたらぴったりで、周りの人にも似合う!と言われたのに嬉しくなり毛糸に加え、編み図も購入。

とくにウエストシェイプもないベーシックな形なので、体型がはげしく変化しない限り、10年後くらいでも着れると思います。


出来上がるのが楽しみです!

Thursday, February 16, 2012

Value Villageでの掘り出し物

アメリカには日本で言うリサイクルショップみたいなお店がたくさんあります。

グッドウィルやバリュービレッジなどは代表的なお店で、洋服や靴、寝具、家具、食器、キッチン用品、おもちゃ、電化製品、本などとりあえず何でもあります。買取ショップではないので、商品のすべては人が要らなくなってお店に寄付したもので成り立っています。だから値段も安い。そのかわり状態が悪いものも沢山あって、「これは売り物にしていいのかしら・・・?」と思うようなものもあります。このあたりの商品の基準が日本人にはびっくりなことも。


そんな中でも、いままで布地や刺繍糸のセット、ビンテージの洋服のパターンなどを見つけました。そう、目をこらして探してみると、結構クラフト関係のものも見つかるのです。

でも今日見つけたものは本当の掘り出し物でした!


はじめまして、アディターボさん。


そう、ドイツのSkacelの編み針Addi Turbo!通常16ドルから20ドル以上するもので、アメリカにはこの編み針のファンが沢山います。なんと1.99ドル!Hooray, バリュービレッジ!

私はいままで竹製の編み針しか使ったことなくて、しかもAddi は編み針のなかでもお値段がお高めのものだったので、使いたいなぁと横目で見ていた商品でした。


今日早速使ってみます。うれしいなあ、うれしいなあ。

Knitterのみなさま、スリフトショップは意外に見逃せませんよー。

Happy thrifting!!

Monday, February 13, 2012

ウール刺繍の雲ブローチ

夜型の私には、真夜中過ぎた頃からいろいろなひらめきが訪れたり、何かの衝動に駆られることがよくあります。

その先日駆られてしまった衝動は「刺繍」でした。何だか使うのがもったいなくて、パッケージに入れたまま飾っておいたTako FibersさんのCrewel embroideryキット「Cloud Pin」。パリッと封をあけて、早速開始したのが夜中1時ごろ。

雲の模様があらかじめフェルトに書いてあるので、その上をなぞるようにフレンチナッツスティッチで覆っていきます。


この雲はフレンチノットでむくむくした質感を出していきます。

小学校のころ、手芸の中でも刺繍だけは何だか楽しくて、しばらくはまっていたことがあります。どういうきっかけだったのか忘れてしまったけれど、きっと刺繍の先生だった祖母と、とにかく何でも器用にモノを作れてしまう母の影響だったのは確か。

小学校の家庭科の授業で、実際に簡単な刺繍を教わる前には、大体のスティッチをやったことがあったため、家庭科の先生には「かわいくない子ね」的に扱われたことも・・・。なんだか懐かしい思い出です。


さてこのキット。フェルトにウール刺繍をして、ピンをつけてブローチにするようになってます。なかにはウール刺繍(Crewel Embroidery)用の毛糸が入ってます。

いままではDMCの糸で刺繍しかしたことがなかったので、ウールを刺繍に使えるのね!と内心わくわく。ウールの世界の幅がまた広がってしまいました。


調べてみると、この毛糸はおなじみBrown Sheep社のWaverlyという毛糸。ニードルポイントやこういう刺繍用に使われる3Plyのもの。実際使うときはこの3Plyになってる一本一本を別々にして使っていきます。刺繍糸と同じ感じですね。



近くの毛糸やさんではこんな風に小さいSkeinで売ってました。

このブローチで使ったスティッチは、フレンチナッツスティッチ(雲の部分)とスピリットスティッチ(雨の枠の部分)とサテンスティッチ(雨の全体の部分)です。ピンクの毛糸は自前です。

せっかくだから顔もつけて・・・


できあがり!


Wednesday, February 8, 2012

いろいろリストウォーマー


大好評だったリストウォーマー。母からのリクエストにお答えして、段染めの毛糸でいくつかまた編んでみました。

手前のは4x1リブ編み。奥のはスパイラルリブ編みです。あとあと使ううちに伸びて馴染んでくることを仮定して、かなりきつめに編みました。手前の毛糸はクロバーのランドネの残り糸。奥のは確かダイヤ毛糸のものだったと思います。


他にもアヴリルの「レインボーループの手袋」キットの毛糸が実家から送られてきたので、これも指なし手袋かリストウォーマーになる予定。綺麗なルビー色のシルクとウールで出来ている「レゴ」という糸と、パープル系の小さいループがくっついているレインボーループという糸の2本取りになっています。



コーン巻きです。
 それだけでもかわいい糸なので、メリヤス編みでいいでしょうと思い試し編みしてみました。


このレインボーループはちょっと引っかかりやすいのですが、ポコポコ顔を出すさまがかわいくて、作品を編むのが楽しみです。シルクの光沢と、ループのふわふわが面白い組み合わせ。さすがアヴリルです。

ここの糸はどんなに小さい余り糸でもきちんと取って置きたくなるものばかり。少し残っていたのをビーズと合わせてピアスにしたり、かぎ編みでお花やボールを編んでみたり、ラッピングのコサージュ作りにしてみたり・・・。




眺めてるだけでもうれしくなります。実際に編むよりも眺めてる時間のほうが長いかも。

そうそう、今月シアトルの南にあるタコマでMadrona Fiber Arts が行われます。この地域では結構大きなイベントで、4日間に渡り「編み、織り、紡ぎ」に関する様々なクラスや講演があるのと、いろんな場所からの毛糸やさんの出店もあります。

私は土曜日にクラスを受ける予定。去年行ったときよりも、はるかに編み、毛糸全般に関する知識が増えたと思うので、今回はますます楽しみ!

またその時の様子はレポートしますね。