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Monday, May 28, 2012

運命の仕事と、靴下と。

仕事が本格的に始まりました。

今まで培ってきたものを活かしつつ、そして新しいこともどんどん学べ、自分が成長し続けられるところで働けることになって、ああ、ここにたどり着くために今までやってきたんだ、とご縁を感じながら毎日通ってます。

私が働くNPOの代表でもあるスーパーバイザーが採用の際に、「We found each other!」 といい、そして私はもちろん、「It was meant to be!」

よかったねえ、私。本当によかった。


さて、編み物の時間数はかなり減ってしまいましたが、それでも毎日ちょくちょく編んでます。

先日編んでいた赤、ピンク&オレンジの靴下は完成。これは祖母へのプレゼント。白髪のおばあちゃんがこーんなハデハデな靴下を履いてたら、かわいいに決まってます。


数日前に編み始めたのは、グレー&ピンクの、これもまた結構目立つ靴下。これは叔母さんにあげるつもり。彼女は編み物をプロ並みにしていた人だけど、セーター編み専門だったので、靴下あげたらきっと喜んでくれるはず。



メモリアルデイで祝日だった今日は、ウエストシアトルのLittle Knitsの大セールでした。

50%~90%オフという、かなり大興奮な価格で、私が行った午後でも人がたくさんいましたが、10時の開店前は行列が出来たらしいです。アメリカじゃ、感謝祭のあとのブラックフライデイくらいしか人が行列をするところはみないのですが、やっぱり毛糸90%オフにはニッターの目が血走るのもうなずけます。
私が買ったのは、前から気になっていたElsebeth Lavold のSilky Wool.ウール45%、シルク35%、ナイロン20%が入っている軽くてやわらかい糸です。




シアトルに住んでると、夏でも結構涼しくなることが多く、サマーセーターというものがとても身近な存在になります。東京じゃセーターなんて言葉も聞きたくないほど蒸し暑いのにね。

これはきっとサマーセーターにちょうどよいだろうと思って、5玉買いました。一玉4.5ドルだったので、ほぼ半額です。色は76番のグースベリー。


で、早速何を作ろうか考えてるのですが、おそらくこのSlinky Ribsになりそうです。




このSlinky Ribsはトップダウン、そしてセットインスリーブで編んであります。ラグランなら分かるものの、セットインスリーブをとじはぎなしでどうやって編むのかかなり不思議ですが、この本Custom Knits: Unleash Your Inner Designer with Top-Down and Improvisational Techniques の作者Wendy Bernardさんのインストラクションはいつも明確なので、きっと出来るはず。


そうそう、私の新しい仕事先ですが、手編みのセーターやベストでも帽子でも、ハデめな靴下でも何でも着ていけるところなのです。

社会人になって、結構経つけれどスーツを着て仕事をする場所では働いたことがなかった私。というか、スーツ着用の職場では絶対に働きたくないと思っていました。

アメリカに来てもそれは同じで、結局いつも辿りつくところは、なんだかリラックスしたゆるいドレスコードの場所ばかり。

今回もまさにそういったところです。うふふ、うれしいな。

靴下編みにますます拍車がかかりそうです。

Saturday, April 28, 2012

昨日買った毛糸

昨日は待ちに待った、Fiber Galleryのセールに行ってきました!

全品20%引きになるだけでなく、廃盤になった糸が40~60%オフにもなるのです!

金曜日の夕方に行きましたが、かなり人がいましたよー。入ったとたん、いつもは整然としているお店の床に段ボール箱がたくさん積んであって、そのなかに素敵な毛糸たちがたくさん待っていました。きゃー!

帽子やミトンを編むために1玉ずつかうのであれば週末でもいいのだけど、セーター用に同じ色の毛糸を数玉買いたいときは、やっぱり初日に限ります。


1時間くらい小さな店内をうろうろしたあと、(私だけじゃなくて、みんな長居してました笑)購入したのはこちら。



BerrocoのUltra Alpaca Tonal
色は6336, ストロベリーみたいな色。TonalはSolidカラーではなく、
段染めのような感じになっていて、
編むと濃淡がきれいな編地になりそうです。
これはカーディガンを編むために5玉買いました。
40%オフ!



Crystal PalaceのMini Mochi
靴下用に買いました。色は110です。
靴下は100グラムあると、いつも大体30グラムくらい余ってしまうので、
余り糸で小さいリストウォーマーも編めるかも。
こちらも40%オフでした!

お目当ての靴下用糸と、大物を編むための糸を買えて大満足!

BerrocoのUltra Alpacaは大好きな糸で、Tonalは試したことがなかったので思わぬ収穫でした。Mini Mochiも靴下編みをはじめてからまだ使ったことがなかったので、即購入決定。ぱっと見た感じ1Plyの糸で糸の太さも均一ではないので、どんな編地になるのか楽しみです。

靴下といえば、最近見つけた本のなかで、とっても気に入ったものがあります。

見た目ちょっと古いデザインな感じだったので、どうかなあと思ったのですが、読んでみるとすごい本だということが!


アマゾンでもかなり高い評価が付いてます。


普通の靴下本は、4本のDouble Pointed Needlesか、5本のDPs、または2本の輪針であむ方法のいずれかだけが載ってるのですが、この本は3種類のすべて方法での編み方が載っています。私はいつも5本で編むのですが、ほかの方法に挑戦したい場合は便利ですね。

そして、自分の足の幅と使う糸のゲージを選ぶと、いくつCast Onすればいいか分かる一覧表が、どのデザインにも載っています。つまり、パターン指定の糸を買うのではなく、自分の好きな糸で好きなデザインが編めるのです。すごい!

スティッチパターンも4 sts repeat から12 sts repeat、ケーブル、フェアアイル、モザイク のパターンまで順に載っているので、自分でCast Onの数を決めた後は、好きなパターンを組み合わせて編めるようになってます。組み合わせるとすごい数のパターンが載ってることに!

とにかく情報量が多くて、基本的なこともすべて載っていて、すごく便利な本。

いまは図書館で借りているのですが、一冊目のSensational Knitted Socks は近々買うつもりです。


最後の写真は、今この本を使って編んでいる靴下。このスティッチは8sts repeatのBasket Weave Rib。


この糸は、Regiaというドイツのブランドの毛糸です。
World Circusというだけあったかなりにぎやかな色!

靴下糸は玉の状態で見ると、どういう柄が出てくるのか分からず、
それも楽しみの一つです。

編んでみたらそんなに派手じゃないかなあと思って買ったのですが、
編んでもやっぱり派手でした(笑)。

雨降る薄暗い日、テンションをあげるために履くときっと効果的だと思います。

Friday, March 2, 2012

ブックレビュー:200 Fair Isle Motifs

ティーコゼは何度か編みましたが、自分用のものがなかったので余り糸で作ってみました。


この三つ葉の柄をどうしても試してみたかったのです。最近買った本200 Fair Isle Motifs: A Knitter's Directoryに載っていたものでずっと気になっていました。


この本は200種類ものフェアアイルのモチーフが載っています。

すばらしいのはすべてカラー写真だということ。そしてそれぞれのモチーフがグラフだけではなくて、実際に編んだ状態でも掲載されているので、イメージが湧きやすいのです。


フェアアイルの好きなモチーフをセーターや帽子などに編みこむ際に、考えなければならないのが、段数(Row)と目数(Stitch)。この本はその段数ごとに整理されているので、自分の探しているサイズのモチーフが見つけやすくなっています。

一つのモチーフにつき、グラフだけではなく、違う色合いでの提案もされているので悩めるフェアアイルの色あわせには助かるかも。

ただ、これはあくまでもモチーフ本なので、セーターやベストの編み図やフェアアイルの歴史について知りたい方は、アリス・スタモアさんが書いたバイブル本、Alice Starmore's Book of Fair Isle Knitting (Dover Knitting, Crochet, Tatting, Lace)がいいと思います。この本は図鑑のようで、読み物としても面白いです。

私はモチーフと色に刺激を受けて編むことが多いので、Mary Jane Mucklestoneさんの200 Fair Isle Motifs: A Knitter's Directoryの方を選びました。リストウォーマーにちょっと模様を入れたり、帽子にちょっと編みこみをしてみたい人には、この本でいろんなモチーフが見つけられると思いますよー。


それにしてもシアトルのPublic Libraryシステムには本当に助けられています。編み物本もクラフト本も豊富で、近くのブランチになくても、数日で他のブランチから取り寄せてくれます。希望を出しておけば、購入してくれることも!!

アメリカの本は写真がきれいで見ごたえがあるものが多いぶん、一冊20ドルから30ドル以上は普通だったりします。なので多くの人は、気になる本があるとまず図書館で借りて、それでも気に入ったら購入するということが多いみたい。

私も例にもれず、そうやって吟味しながら本を選んでます。

そうそう、最近加入したSeattle Knitter's Guildという編み物のローカルコミュニティには独自の貸し本システムがあって、ここでも編み物本が借りれるそうです。まだ利用していないけれど、結構なセレクションがあるみたい。


シアトルは編み物をはじめ、手作りへのサポートが手厚いのかも。来週はKnitters guildの集まりがあるので、またそのことについては次回お話ししますね。

Tuesday, February 28, 2012

冷戦下に作られた毛糸Peace Fleece

今日は先日買ったPeace Fleece Worstedについてお話したいと思います。

Peace Fleeceという会社のことはKnitting for Peace: Make the World a Better Place One Stitch at a Timeという本を読んでからずっと気になっていました。



このPeace Fleeceという会社は1985年に、Peter Hagertyさんと奥さんのMarty Tracyさんが冷戦下にあったソビエトから羊毛を買ったことから始まります。

冷戦の緊張を日々感じる中で、PeterさんとMartyさんはソビエトで作られた羊毛を買い、アメリカの羊毛と混ぜた毛糸Peace Fleeceを作ろうとしたのです。

ベトナム戦争を経験したPeterさんは、戦争の中でもたくさん人たちが家族を思い、日々の暮らしを営んでいることを実感し、小さいながらもこうした個人の貿易で、ソビエト冷戦の緊張が緩むきっかけになればと願ったそうです。


ピースフリースの話を読むと、
ますますこの毛糸がいとおしくなります。

もちろん、冷戦下のため貿易は困難、さまざまな紆余曲折はあるものの現在に至るまでこの会社はロシアだけではなく、東ヨーロッパ、中東諸国などから羊毛を買い、経済的や政治的な理由で生活が困難な現地の人たちへ雇用の機会を与えるだけでなく、羊毛というツールを使ってそれぞれの国に住む羊毛農場の人たちや職人たちの交流を進めてきています。

国際教育を学び、その後手作りに没頭している私としては、このPeace Fleeceの国際交流促進のヴィジョンにはとても共感するところがあり、これからもずっと見守っていきたいと思っています。

このPeterさんのお話はとても素敵なインスピレーションあふれるストーリーなので、是非Peace Fleeceのホームページをのぞいてみてください。ここの毛糸は直接Peace Fleeceからも購入できますよ。

ちなみにこの毛糸のラベルにはWarm Wool From A Cold War (冷戦下からの暖かい毛糸)と書いてあります。この会社のヴィジョンがしっかり表れてますね。



毛糸の色合いもどれもとっても素敵で、単色の中にも少しずつ違う色が混ざっていて、深みがあります。私の買ったGeorgia Roseはローズピンク色ですが、よく見るとオレンジと白いつぶつぶっぽい色も入ってるのです。ゲージは4sts/ インチなので、Worsted weightよりもAran weightといったほうがいいかもしれません。

手触りはモヘアが入ってるけれど、肌に直接あたるものよりも、セーターやベスト、帽子向きかもしれません。テスト用の編地を手洗いしてみたところ、毛糸が膨らんでやわらかくなりました。色落ちもまったくありませんでした。他のレビューによると、ピリングも少なく、耐久性も良いそうです。


このPeace Fleeceには毛糸以外にも、パターンや編み針、ボタンも売っています。現地の職人さんが手描きをしたボタンは素朴でとってもかわいいです。この素朴な毛糸でカーディガンを編んだら、是非このボタンをつかってみたい!

アメリカにもいい毛糸がたくさんありますね。これからもいろいろ発見していきたいと思います。


Thursday, February 23, 2012

Madrona Fiber Artsでのクラスとお買い物

シアトルの南にあるタコマで毎年行われているMadrona Fiber Artsというフェスティバルに先週の土曜日行ってきました。

残念ながら、写真撮影は許されなかったため会場の写真はありませんが、クラスのことと楽しみにしていたマーケットプレイス(出店)のお話をしたいと思います。

このマドローナは4日間のイベント。編み物と紡ぎをやる人たち向けにいろいろなクラスがありました。編み物のクラス-Twined Knitting, Fair Isle, Colorwork, Helix Knitting, Brioche, Double Knittingやセーターのデザインの仕方や仕上げ方、ラトビアのフィンガレスグローブ、レース編み、ビーズ編みなどに加えて、紡ぎ人向けには、フリースの種類や扱い方について、どういうブリードを組み合わせて毛糸を作るかなど、プログラムを見てるだけでも楽しくなります。


私はその中でも、Publishing Options for Texitle Folksというクラスを取りました。3時間のクラスで、出版について一体何を話すんだろうと思っていたものの、実際に聞いてみるとあまりの情報の多さにびっくり。

講師のDeborah Robsonさんは、編み物と紡ぎ関係の数々の本を出版してきた人で、編集者としても働いてきた方。Knitting Dailyにも何度か出演されてました。私はこの方が書いた紡ぎ本、The Fleece and Fiber Sourcebookを愛読していて、羊の種類の勉強をするにはとってもすばらしい本です。本というより図鑑といったほうがいいのかも。Deborahさんはそれぞれの羊とその羊毛のカラー写真が載っている、誰にとってもリソースになる本が書きたくて、膨大なリサーチと執筆時間をかけて書き上げたもの。この業界ではずーっと大切にされる本だろうなと思います。



このクラスではそのDeborahさんが編み物やテキスタイル、紡ぎ関係の本を出版するためのプロポーザルの書き方、ネットワーキング、コピーライトの守り方、オリジナルの編み図を雑誌に投稿して、選ばれるまでの過程や編み図を書く時の基本的なルールなどいろいろな話をしてくれました。

私自身は本を出版する!という気持ちよりも、ただこの編み物業界の出版事情やデザイナーさんたちはどういう風な経路をたどって、出版なり、自分のパターンを売ったりしてるのかというのは興味があったので、とても勉強になりました。

その中でも驚いたのが、たとえば大手の出版社から一冊25ドルの本を出して、それが売れたとしても著者に入ってくるのはたったの1ドル!!!とのこと。これはアメリカだから?それとも日本もこんなものなのかしら??

だからかデザイナーさんたちは本を出版するだけではなく、自分のホームページから独自に編み図を売ったり、雑誌に記事を書いたり、ブログでアフィリエイトプログラムを活用したり、毛糸会社と提携したり、イベントでクラスを教えたり、自分の毛糸ラインを作ったりなど、いろんなことを同時にやることが多いそうです。

隣にすわっていたおば様も、この1ドルにはびっくりしていて、「あら、やっぱり出版なんて考えやめようかしら・・・?」といってました。

でも自費出版をすると、その分、自分の手元に入ってくるお金は増えるものの、そもそも本を書くためのリサーチやデザイン、写真、編集などもろもろのことをする費用が手元にないと書き始めることさえ難しいとのこと。

自分の出版会社を持っているDeborahさんですが、このFiber SourceBookは他の会社から出版されていたので、生徒の一人が「なんで自分の出版会社から出さなかったの?」という質問にたいして、「うちの出版会社にはお金がないから、カラー写真付きのハードカバー本なんて出せないの。大きな会社ほど懐が深いからこそあの本が実現したのよ」とのこと。なるほどー。

とにかく、目からうろこの出版事情でした。


ちなみにこのクラス、20人ほど生徒さんがいたのですが、30代の私は恐らく最少年齢だったと思われます。フェスティバル自体は30代の人よりもはるかに50~60代の方が多数でした。これは編み物&紡ぎイベント全体に言えることなのかもしれません。


そして、楽しみにしていたマーケットプレイス。これはクラスを取っていなくても自由に入れるようになってます。

出店は去年と同じお店もありましたが、新しいお店もいくつかありました。いくつかのお店の人と話したり、毛糸を吟味したり、紬ぎ車に触ってみたりと、小さい場所なのに2時間以上もうろついてしまいました。

そして今回購入した毛糸は、Black Water Abbey Yarnsというアイルランドから輸入している毛糸を売っているコロラドの毛糸会社のWorsted yarn。小さな会社らしく、オーナーとそのお母さんと親戚でなんとか切り盛りしてるようです。今はオーナーの女性、お母様とアイルランドに旅行に行った際にこのちいさな毛糸生産工場を発見し、それから交渉して自分でアメリカに輸入することになったそうです。


Black Water Abbey Yarns Worstedのカラーカード。

アイルランドの小さい工場で作られている毛糸なので、毛糸屋さんむけのWholesaleは一切なく、オンラインショップのみで販売しているということもあって、カラーカードを無料でもらうことが出来ました!

ここの毛糸はざらっとした硬い感触の2Plyの毛糸。厳しいアイルランドの気候のなかで過ごしている羊の毛という感じがぷんぷんします。いわゆる「itchy」かゆい毛糸なので好き嫌いがはっきり分かれるかも。アメリカの人はどうも素肌にセーターを着る人が多いようで、こういう毛糸よりもメリノとかを好むような気がします。私はセーターの下にもしっかり着込むので、かゆい毛糸でも大丈夫。

アイルランドといえばアラン模様!まさに縄編みがきれいに浮き上がりそうな毛糸です。ラオリンがまだ含まれているためウォータープルーフ。毛玉も出来にくいし、洗うたびに柔らかく暖かくなるんですよね。長年着る用のセーターにはもってこいだと思います。


この色はGray Seaといいます。

で、早速アラン模様のベストを今週から編んでます。アイルランド製の毛糸で、アランベスト。とーっても正統的な感じです。


もうすぐ後ろ身頃が終わります。

パターンはこのお店でかったHawthorneベストというもの。お店でサンプルがあったので試着してみたらぴったりで、周りの人にも似合う!と言われたのに嬉しくなり毛糸に加え、編み図も購入。

とくにウエストシェイプもないベーシックな形なので、体型がはげしく変化しない限り、10年後くらいでも着れると思います。


出来上がるのが楽しみです!

Saturday, January 28, 2012

Twined Hat 出来上がり!

少し暖かくなったかと思ったら、また寒々とした日々が来てしまいました。

そんな風の冷たいときにぴったりな帽子、Twined Hat完成!


ブラウン系にベージュやグリーン、ブルーの色が少しずつはいっています。
 前回も話したTwined Knittingはフェアアイルのように裏に糸が渡っていて、でもそれがツイストされてるからなのか、ストレッチがきいて被りやすく、でも編地は厚くて暖かく、旦那にも好評でした。

この編み方は、段染めの糸を一玉、最初と最後の糸はしを同時に編んでいくか、もしくは色の違う毛糸を2玉同時に使うのがいいと思います。単色一色で編んでも、ぱっとみためはメリヤス編みみたいに見えてしまうので、あんまり面白くないかもなあ・・・と。

私の編んだように、段染めの糸で編むとちょっとツイードっぽく、違う色を2色使うと縦じまみたいになります。

この編み方は私の大好き野呂のくれよんシルクガーデンとか、クリスタルパレスのMini Mochiとか使うと、色の変わり方がきっと楽しめると思います。段染めの毛糸と単色の毛糸を合わせて使っても面白いかも!


図書館で見つけたNew Twists on Twined Knitting: A Fresh Look at a Traditional Technique
は、このテクニックを使って帽子、ミトン、リストウォーマーにバッグなどが載っていて、とても参考になりました。独特のCast onやBind offの仕方も図解付きで載ってたので助かった!

このモデルさんのポージングにはちょっと?と思ったけど、
数少ないTwined Knittingの本としては見逃せないかも。











次はどんな新しい編み方を学ぼうかしら?

Thursday, January 12, 2012

花柄の三角ミトン

最近は自分の中では編みこみブームで、フェアアイルの帽子が出来たことがうれしくて、早速次の編みこみものに挑戦しました。

三角ミトンです。
この本はたくさん三角ミトンのパターンと
エストニアの歴史が詰まってます。
こういう読み物系の編み物本好きです。

本当はナンシーブッシュさんの「Folk Knitting in Estonia (Folk Knitting series)」に載ってるものを編もうと思ったのですが、いまいちゲージが合わず、今回はLilac Mittensを編むことにしました。

というのも、先日カナダとの国境前にある街ベーリンハムに行ったときに立ち寄った毛糸屋さん、NW Handspun yarnでサンプルとして編んであったこのライラックミトンに一目ぼれしてしまったのです。

ミトンって、それほど寒い地域じゃない限り、そんなに実用的じゃないようなあと密かに思っていたのですが、実際はめてみるとその三角の先っぽがかわいくて、なんとも抗えない魅力があったのです。


かなり細めの糸なのですが、しっかり編み目を詰めて編んであるので、風を通さず暖かい!北欧ミトンはこういう細めの糸でしっかり編むのが多いですね。これは、昔、北欧に編み物が伝わる前は織物が主流だったため、編み物が来た時も織物のように細めの糸でぎゅうっと編むことが広まったかららしいです。

このサンプルで使われていたのはCascade 220 Fingering。50グラムで4.5ドルでした。2plyの毛糸で、こういう編みこみにはぴったり。色の種類はそれほど豊富ではないみたいだけど、このくらいの細い毛糸だとかなりもちがいいので、やっぱりこのCascadeブランドはリーズナブルだと思います。


さて、お店でこのライラックミトンの編み図をプリントアウトしてくれたので、早速編みましたよ。左手だけ出来上がったところです。


このミトン、とーっても暖かいです!ゲージは8sts/1inchなので、かなりきつめで編地も2種類の毛糸が裏に渡ってるため倍の厚さになってしっかりしています。Stranded Colorworkなので、伸縮性はそれほどないけれど、風も入ってこないし、実はミトンって実用的なのね。


私の手はかなり小さいほうなので、先っぽは1インチくらい短くし、親指も2つお花がつくところを1つに減らしました。

毛糸はまだまだ余ってるので右ミトンを編んだ後、おそろいの帽子も出来てしまうかもしれません。

また楽しみが増えました。
   

Tuesday, August 30, 2011

旅には編み物


旅に行くときに必要なものっていろいろあると思うけど、ここ1年の間で「編み物グッズ」は私の旅の必需品になりました。

農場が続くところを走ったり・・・


ニッターの多くの人は移動中に編み物をするみたいだけど(アメリカでの車の旅は距離が長いからね)、それだと車酔いする確率が高まってしまうことに気づき、私は大体ホテルで過ごすときに編むことがほとんど。



今回の旅では、ポートランドで立ち寄った毛糸やさんTwistedで買ったオレゴン州ローカルな毛糸でプレゼント用のフィンガレスグローブを編んでました。



旅行中にその土地で作られたオリジナルな毛糸を買って編み物をするって、なんかとってもいい気分。
海辺を走ったり・・・


買ったのはImperial Stock Ranchという1871年から続く家族経営の農場で作られた毛糸 Imperial Yarnです。


The Knitter's Book of Wool: The Ultimate Guide to Understanding, Using, and Loving this Most Fabulous Fiber毛糸を買う前から編みたいものが決まってることはほとんどないのですが、今回はちゃんと決まってました。

それはThe Knitter's Book of Woolという本に載っていたSweet Fern Mitts

私、とにかくフィンガレスグローブが好きで、人にプレゼントするときも編むことが多いのです。

いつも手が冷たい私にとっては、手袋をはずさないまま指先が使えるのはとっても便利だし、外でパソコン使うときだってはずさなくて済む。きっと誰にとっても便利だろうと勝手に思って、今回も指なし手袋に決定。これは友達へのプレゼントなので、彼女がいつも着ている洋服の色合いとかを考えて毛糸選びをしました。


今回この糸選びの時に勉強になったのが、Woolen yarnWorsted yarnの違い。このパターンはWoolen yarnを使うといいと書いてあったので、お店の人にどんなWoolen yarnがあるか聞くと、マラブリゴとともに紹介されたのが、このインペリアルヤーンでした。


この本から学んだところによると、Woolen yarnは毛糸同士があまりツイストしてないもの。ゆるくスピンされていて、空気をふくんでるので、軽くてやわらかいのが特徴。編むとちょっとぼこぼこしてて、味がでる。

Worsted yarnはしっかりそれぞれの毛糸がきちんとツイストされていて、編み地のしあがりはとってもスムースな感じになる。メリノウールなんかはこのWorsted yarnになる。

と、私なりに理解しました。

まだぬれてるのでぺちゃんこな状態。


まだブロッキング中で完全に乾いていない状態なので、乾くと毛糸がどんな風に空気を含んで仕上がるのか楽しみ。



オレゴンコーストにて。
海の向こう側は日本だと思うとつい・・・。
みんなーげんきですかぁー?



Thursday, August 4, 2011

オーガニック野菜とそうでないもの、どうやって選ぶ?

日本に帰ったときに、オーガニックライフを実践するアメリカ人が「Kei, do you know about dirty dozen?」と聞いてきました。え、何それ?ダーティー・ダズンってちょっと怪しい響きなんですけど・・・。

で、調べてみると12種類のもっとも有害な物質が入ってる野菜、果物のリストのことでした!


オーガニックの野菜だけで暮らしたいけど、でもやっぱり値段が普通のに比べると2倍くらいするので、全部は無理ねえ・・・という私みたいな人にぴったりの情報。有害度が高い野菜や果物はオーガニックのものを買って、そうでないものは普通のものを買えばいいってことね。助かりますー。


Organic.orgというウェブサイトに行くと、このリストが載ってるので興味のある方はぜひ。

リストはこちら→ http://www.organic.org/articles/showarticle/article-214

でもジャガイモがたくさんあるワシントン州なのに、いざオーガニックのものを探すとなると結構大変!うちではセロリをよく買うので、これも早速オーガニックのものを買うようになりました。

でもあんまり逆に、アスパラガス、たまねぎ、ブロッコリーなどはそんなに有害なものが入ってないということで、オーガニックではなく普通の野菜コーナーで買ってます。一般市民はこれでいいのさー。


今日はかねてから気になっていたオーガニックカフェに行ってきました。



ここ数日間は、ずっと就活のためのカバーレターを書いている日々でした。でも、こういう知的英語(?)を長時間、頭を振り絞って書いていると、だんだん自分でも何を言ってるのか分からなくなってきたので、息抜きがてら、この気になってたカフェに行きました。雰囲気もよかったけど、来る人がみんないかにも「オーガニック実践してます」風な人が多くて面白かった。


今日読んでたのはCraft.incという本。趣味でモノ作りをしていた人が、どういうプロセスを経てビジネスまでに発展させたかっている実話がいろいろ載ってて、なんか勝手に元気をもらいました。


またがんばってカバーレター書くぞ。

Monday, August 1, 2011

コットン糸でサマーセーターを編む。

今週のはじめ、旦那が夕食のためのトルティーヤを買いに近くのスーパーに行ってくれた時のこと。

帰ってくると「セールだったし、Keiが好きそうな色だから」と、ライオンブランドのコットン糸をお土産に買ってきてくれました。うれしいことしてくれるじゃないの、旦那さん!



夏になってからセーター編んでなかったし、何かコットンヤーンで編みたいなと思ってたところなので、早速持ってる編み物本とにらめっこ。


数時間後、Glam Knitsに載っている半そでセーターのデザインを使うことに決めました。

コットン糸の色はアボカド色。100%コットンで、
洗濯も乾燥機も大丈夫とのこと。夏のセーターにぴったりかも。
この本のデザイナーStefanie Japelさんはトップダウン(襟元から下に編み進める方法)でセーターを編む方法をよく紹介しています。トップダウンは簡単だし、彼女のはデザインも魅力的。Stefanieさんの特徴は、身体のラインをきれいに見せるデザインが多くて、ゆるゆるしたラインよりも、かなり身体にフィットしたものが多いです。その名のとおり、Fitted Knitsっていう本も出してます。

で、Glam Knitsの中から選んだのが、このBell-Sleeved Scoop Neck Topです。

この本ではモヘヤっぽい糸を使ってるけど、
コットンで夏用セーターでもかわいいかな、と。

輪針で早速編み始め、数時間後。

Uネックの部分が出来ました。

編んでて気が付いたのは、このデザインは脇の下のラインで減らし目や増やし目をするのではなくて、バストラインに沿って網目の数を変えてるということ。上手くいけば、自分の身体とバストに沿ったセーターが出来るはずなのですが、どうかなあ。ちゃんと自分の身体に合うのかしら?とちょっと不安。

でも新しいこと勉強したしね。いいっか。


数日後、レース編み部分に突入したのですが、何となく気に入らず。。。そして途中でデザイン変更することにしました。ここまで編んで、いまさらバストの下の部分からレース編みになるチュニックが欲しくなり、網目の数を計算し、レース編みの本を見ていろいろ研究。いくつかゲージを編んでみて、そして気に入ったパターンTrellis Laceを使うことに。私、セーター編んでると途中で気が変わってしまうことが多いので、これもよくあるパターン。。


その結果、現在はこんな感じになってます。


最初、見本にしたデザインとはだいぶ違ってます(笑)。
 バスト部分で増やし目と減らし目をしたあと、すこし編み続け、そのあと増やし目を一列してからレース編みに入りました。
レース部分の拡大。

まだこの先どうするか未定です。最後の裾の部分をSeed Stitchしたほうがいいか、それとも表編みでちょっと先が丸まるようにしたほうがいいか思案中。

コットンヤーンでこんなに編むのは初めて。感想としては、結構糸が割れやすくて、映画みながら手元見ないで編み続けていると、いつの間にか糸を割ったまま編んでることがありました。

これはコットンヤーンによくあることのなのかしら??



今日は、天気が良かったので、玄関のドアを開放して、そばのキッチンテーブルで縫い物に専念しました。先日West Seattle Fabric Companyで買ったトマト柄の生地を使ってみたくって作ったのがカード入れ。

接着芯を使う代わりに、コットンフランネルをはさんで縫いました。すると厚みはあるけど、やわらかい手触りに。フランネルたくさん買っておいてよかった!

この柄かわいい!
カーブがいまいち均等じゃないけどね。ま、初心者だし。

みっつのポケットつき。

昨日は散歩がてら、歩いて30分くらいのところにあるビーズやさんに遊びにいきました。夏になると、編み物だけではなく、ビーズ熱も復活し、手作り生活がますます忙しくなります。

Happy Crafting!