Knitspeak by Andrea Berman Price |
その本とはKnitspeakという、編み物についてのA to Zが書かれているハンドブックのような本。大きさも日本の単行本より小さくて、編み物バッグの中に入れるにはちょうどいいサイズです。
ピンクの表紙に、黄緑色の吹き出しがかわいくて、思わず手に取ってしまいました。
中身はアルファベット順に編み物の基本単語からスキルまで幅広く載ってます。
どんな作品(帽子、マフラー、セーターなど)にどれだけの毛糸が必要かという表もあるので、このページはコピーして手帳の中にでも入れておくと便利かも。毛糸やさんで悩む時間を短縮できそう?!
なかでも一番気に入ったのが「To Rip or Not to Rip」(やり直すか、やり直さないか)という項目。
編み物する人なら誰もが抱えるであろう、このフラストレーション。
せっかくここまで編んだのに、ううっ間違いが!!どうしよう?編み進めるべき?それとも・・・
まあ、あくまでもケースバイケースだと思うし、プレゼントかどうかでも判断は変わってくると思うけど、この本には「どうするべき??」の壁にぶつかったときに役立つチェックリストが書いてありました。
- 誰かが自分のマフラーを褒めてくれたとき、「でもね、ここに間違いがあって・・・」と自分から間違いを指摘してまうとき。→やり直すべき!
- 誰も間違いには気づかないだろうけど、でもそれを身に着けるたびに間違いが気にかかってしまうとき。→やり直すべき!
- 誰もが完全なものを作るとは思わない。唯一、創造者(神)だけが出来ること。だから間違いを私への尊厳としてとっておく。→そのままにしましょう
- 誰も私が指摘しない限り気づかないと思うし、どうせ私自身も数ヶ月たったら間違いのことなんて忘れちゃう。→そのままにしましょう
- 手作りのものは不完全であってこそ、そのスピリットが宿るもの。この間違いこそがそのスピリットが宿るための道筋だと思う。→そのままにしましょう
- 編み物大好き!この作品が終わったら、すぐにまた次のものをはじめるつもり。どうせまた編むのだから、これを編みなおすなんて無意味。→そのままにしましょう
- 上記のどれにも当てはまらないとき。→編み物途中のものから、すこしはなれてみるのがいいかも。
などなど。ちょっと面白いでしょ?
私の個人的な感想だけど、こういう個人的な意見を踏まえたチャーミングなことが書かれてたりするのが、洋書のひとつの魅力だと思うのです。一般的な意見よりも、すごく個人的な意見を載せてたりするのって好き好みが分かれるけれど、洋書ではそういうのも立派な魅力のひとつに思えます。
まあ、アメリカって、みんなかなり好き勝手な意見を言い合うのことが多いので(笑)、それの反映とも言えるのだけど。。。
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