Friday, May 27, 2011

編みながら、聞く。

今日バスを待ってたときに、ふと思い出しました。


私が数年前、寒い寒いバーモント州の山奥にある大学院で勉強してたときのこと。この学校は一コマが4時間もあり(!)そしてその殆どが講義形式ではなく、生徒たちがディスカッションをし、教授がファシリテーターという役割で授業を進めていくスタイルでした。

当たり前だけど英語を聞き取り、ノートを取るので十分苦しんでた(そして全部聞き取れてない)私の横で、4時間ずーっと編み物をしているクラスメートがいました。


「ノートも取らないなんて大丈夫なの?ちゃんと理解してるの??」


と日本人的な心配をしながら、そしてたまに毛糸を巻くのを手伝わされたりしたのですが(おいおい笑)、その子は編み物をしつつも、要所要所かならずディスカッションに参加しているのです!


「ええ??編み物してて、まるで授業に参加してないように見えるのに!?」




でも、そのオドロキが数年後の今になってようやく「なるほどねっ!」になりました。


編み物してると、周りの余計な雑音や、普段頭の中をぐるぐるしていることとか、心配ごととかがすーぅっとどこか遠くの世界にいってしまうんですね。

編み棒と糸を持って動かすだけで、心が静かになって、かえって講義や映画なんかに集中できるのです。



編み物やものづくりする人の間では、こんなことは発見というほどのことでもないと思うけど、今日突然Aha! momentが訪れて、ちょっと幸せでした。




でも、私もあのとき授業中編み物してたら、もう少し勉強した内容が頭に入ってたのかなあ・・・?

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